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『小説外務省―尖閣諸島問題の誤謬―』が2社から拒否された。顛末を書いておこう
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★孫崎享氏の視点ー<2013/12/18>★ :本音言いまっせー
『小説外務省―尖閣諸島問題の誤謬―』が2社から拒否された。
この本は、次の導入部で始まる。
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プロローグ
この本の主人公は、外交官である。1977年生まれ、名前は西京寺大介。ただし、彼が外交官であり続けられるか、解らない。
西京寺大介は尖閣諸島の扱いで、外務事務次官に真っ向から反対し、2022年の今、外務省から追い出されるか否かの瀬戸際にいる。
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もともとは次の導入を考えていた(今は小説の一部)
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―アメリカ大使公邸ー
戦後、数々の写真が日本の政治を描いてきた。
昭和34年4月10日、皇太子殿下と美智子妃のご成婚パレードがある。美智子妃が馬車から手を振る姿は日本の明るい未来を象徴する写真だった。
昭和39年 10月10日、東京オリンピックの入場行進は日本が国際社会の仲間入りを果たしたことを示した。
昭和35年年6月17日、山口一矢が日比谷公会堂で演説中の浅沼稲次郎を刺殺する瞬間、戦後日本は暴力と決別したと思ったのに、
テロが消滅していないことを見せつけられた。
様々な写真が人々の感情を揺さぶってきた。
こうした写真の中でも、昭和20年9月27日、昭和天皇とマッカーサー連合国司令官が並んで立つ姿が、最も衝撃をあたえたろう。
マッカーサーはノーネクタイでゆったりと腰に手を当てている。他方、昭和天皇はモーニング姿で、直立不動で並んでいる。
両名の写真は、「誰が日本を統治しているか」を国民に示した。
日本はすでに、昭和20年9月2日、降伏文書署名で「天皇及日本国政府ノ国家統治ノ権限ハ聯合国最高司令官ノ制限ノ下ニ置カルルモノトス」と約束している。
文書上は、天皇の上にマッカーサーが位置していた。その現実が写真に示されている。
マッカーサーは「軍事占領というものは、どうしても一方がドレイになり、他方はその主人の役を演じ始めるものだ」と言っているが、
マッカーサーはまさに主人の役を演じ始めた。その最初の日が、昭和20年9月27日だった。マッカーサーと昭和天皇の会談が行われた場所が米国大使公邸である。
米国大使公邸はホテル「オオクラ」の前に位置し、高さ3メートル位の白い塀が回りに続いている。鉄の門が開かれると庭になる。
この奥に米国大使公邸がある。鉄筋コンクリート造、瀟洒なコロニアル風2階建てだ。
この地は元々、伊藤博文の養子、伊藤博邦公爵(宮内省式部長官等歴任)邸であった。それを米国が11万5千ドルで購入した。
この建物は関東大震災で消滅し、その後、米国人マゴニグルの設計で建設された。
米国は大使館など世界に数々の不動産を所有している。その中の重要なもの20を文化遺産に指定している。
20の中にはパリのサントノレ通りに位置し、一時期ロスチャイルド家の邸宅でもあった米国大使公邸も含まれている。東京の大使公邸も20の一つである。
2012年2月、鳩山由紀夫元首相はここを訪れた。鳩山事務所はここから歩いて数分の所にある。
ホテル「オオクラ」やアメリカ大使公邸の周辺は贅沢なマンションが集まっている。道路が整備され、街路樹が並び、東京で最も瀟洒な町並みである。
このあたりの散歩は心地よい。それで鳩山氏は歩いて米国大使公邸に出向いた。元首相の警備についている警察官には特別の負担をかけることになるが。
鳩山氏はルース大使とは昵懇の仲である。
鳩山氏は、東大卒業後、スタンフォード大学に留学し、博士課程でオペレーションズ・リサーチを専攻し、博士号.を取得している。
一方、ルース大使もスタンフォード大学を卒業し、ロー・スクールを修了し博士号を取得している。二人はスタンフォード大学の同窓生である。
鳩山氏にしても、今回の訪問は、気が重い。話の内容は決して米国が歓迎するものではない。
鳩山氏はイラン訪問を決めていた。米国はこれを歓迎していない。米国はこれを阻止したかった。勿論、鳩山氏もそれを感じ取っていた。
でも「自分の行動が今、求められている。それは日本のために、また世界のためにだから」という思いがあった。
この危機の中、日本政府は何をしていたか。
何もしていない。
イランとの交渉は「西側諸国にお任せします」というだけである。
日本経済に致命的打撃を受ける可能性を持つ日本が、イラン側と意見交換をするのは、考えてみれば、当然の選択である。
政府はその当然の選択をしていない。
だったら、誰かがイランと交渉していいはずである。
この中、鳩山氏は日本が自らイラン側と接触するという動きに出た。
実はこの動きは鳩山氏の単独行動ではない。後、「二重外交」と非難されるが実態は違う。
鳩山氏は事前に野田首相に説明している。
野田首相は「結構です。大いに頑張って下さい」と励ましている。こんなことは国民はしらない。
民主党の輿石幹事長にも相談している。
輿石幹事長は「もし何か問題があったら、幹事長が責任取るから、頑張って行ってこい」と言っている。こんなことは国民はしらない。
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