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17日の総務委員会もクルクル答弁/(C)日刊ゲンダイ
「本丸」贈収賄も浮上 猪瀬知事に突きつけられた“死刑宣告”
http://gendai.net/articles/view/news/146754
2013年12月18日 日刊ゲンダイ
猪瀬都知事が徳洲会から5000万円をもらった問題は新たなステージに移った。17日の総務委員会でもクルクル答弁を繰り返した猪瀬に対し、伊藤興一委員長(公明)が「総務委では限界ある」と、審議打ち切りを宣言。偽証罪などを適用できる「百条委員会」の設置が固まった。しかも、このタイミングで新たな疑惑に火がついた。そう、検察が本腰を入れて調べている「便宜供与」につながりかねない重大疑惑である。
■「全く知らない」は虚偽答弁?
猪瀬都知事が昨年11月6日に徳田虎雄前理事長(75)に面会した際、売却が決まっていた東電病院をめぐるやりとりがあり、徳田氏は猪瀬に東電病院の取得を目指す考えを伝え、猪瀬も、自らが東電に売却を迫ったことを話したという。徳洲会側から猪瀬に5000万円が渡ったのは、このわずか2週間後のことである。
猪瀬は東電改革担当の副知事時代だった昨年6月、東電の株主総会に自ら出席。一般患者が利用できないことなどを理由に挙げ、「東電病院は直ちに売却するなり、処分の仕方を示していただきたい」と売却を強く求めていた。東電が競争入札での売却を決めたのは、それから4カ月後で、徳洲会もこれに入札していた。
こうしたことから、「猪瀬から徳洲会への便宜供与があったのではないか」という疑惑があったが、今月6日の都議会一般質問で追及された際は「徳洲会に便宜を図ったことはないし、頼まれた事実もない」と話していた。事実がハッキリすれば、10日の総務委員会で答弁した「徳洲会が東電病院に興味を持っていたことは全く知らない」も説明は虚偽になる。
徳洲会が5000万円の見返りとして便宜供与を求めた容疑が固まれば、いよいよ「贈収賄」での立件が視野に入ってくる。猪瀬が百条委で徹底追及されるのは確実となった。
■自民幹部も“猪瀬降ろし”に言及
都議会は20日の臨時本会議で百条委の設置を決める。24日にも猪瀬を呼んで1回目を開催するが、これが辞職を迫る場となるのは間違いない。地方自治法の100条に基づく百条委(調査特別委員会)は、国会の証人喚問みたいなものだ。正当な理由なく出頭拒否や偽証をすれば、禁錮や罰金などの厳しい罰則規定があり、議会側が刑事告発し、検察が「クロ」と判断すれば「偽証」に問われることになる。
元検事で、関西大特任教授の郷原信郎氏がこう言う。
「猪瀬知事が偽証を回避しようとすれば、総務委員会の集中審議みたいに答弁を二転三転させるわけにはいかなくなるでしょう。もっとも『よく覚えてない……』のようなオトボケ答弁だけでは故意が認められず、偽証罪に問うのは難しい。虚偽答弁も即座に訂正すればセーフ。だから、これまで以上に知事の答弁を引き出す議会側の力量が問われることになると思います」
しかし、すでに猪瀬は外堀が埋められている。20時間に及ぶ集中審議でウソ答弁に訂正を重ね、現金の運搬方法、貸金庫をつくった時期などについて語っているから、「覚えてません」が通るわけがない。しかも、「便宜供与」という新たな疑惑も浮上した。
猪瀬が副知事時代に売却を求め、徳洲会が入札に参加した東電病院を巡る問題は繰り返し都議会で追及されている。これまで、700ページを超える資料が総務委に提出されたが、真っ黒に塗りつぶされて一文字も読めないページもある。百条委では、こんなフザケたまねは許されない。猪瀬は“死刑宣告”を突きつけられたも同然だ。
実際、8年前、石原都知事の側近だった浜渦副知事が百条委で「偽証」と認定されると、告発される前に辞任した。猪瀬も厳罰を甘んじて受け入れるか、自ら辞任するかの二者択一しかない。
自民党本部も動きを加速させている。
すでに都知事選の候補者探しを本格化させ、投開票の時期も消費税が始まる4月は安倍政権に逆風が吹く可能性が高まるため、2月から3月あたりで調整を進めているという。18日、ついに高村正彦副総裁が「出処進退を決断するのに十分だ」と、自民党幹部として初めて“猪瀬降ろし”について公然と言及したが、いよいよ、今がそのタイミングということだ。“猪瀬ご臨終”が近づいている。
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