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ニセ平和主義の安全保障戦略 (永田町異聞) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo158/msg/165.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 18 日 09:45:00: igsppGRN/E9PQ
 

ニセ平和主義の安全保障戦略
http://ameblo.jp/aratakyo/entry-11731072310.html
2013年12月17日 永田町異聞


なんでも、安倍内閣は国家安全保障戦略(NSS)なるものを閣議決定したそうだ。

新聞によると、「積極的平和主義を基本理念に、中国や北朝鮮への強い懸念を表明。武器輸出三原則に代わる新原則を定める方針を打ち出した」とか。

それだけではない。わざわざ愛国心について「我が国と郷土を愛する心を養う」との条項を入れたという。いつもながら、なんともおせっかいなことではないか。

誰でも国土や郷土、国民性や伝統文化などへの愛着、誇りは持っているだろう。ただ、それを「主義」にしたり、人に押しつけたり、そのことで他国といざこざを起こすような愚行は避けたいだけのことだ。

愛国心で中国や北朝鮮に立ち向かい、「積極的平和主義」に励むとなれば、行き着く先は…空恐ろしい。

そもそも「積極的平和主義」とは何だろうか。平和主義に積極も消極もあるものか、とそう思う。

もともと「積極的平和主義」という言葉は、戦前の軍国主義を否定するために使われた。

昭和22年09月25日、衆議院文教委員会において、当時の森戸辰男文部大臣が「軍国主義反対ということが、積極的平和主義への国民の確信にならなければならず、これにふさわしい平和主義教育が浸透しなければならない」と答弁した。国会でこの言葉が使われたのはこれが最初だろう。

当時はまだ軍国主義者がうようよしていた時代であり、それに対する意味での「積極的平和主義」にはリアリティがあった。

しかし、時の流れとともに軍国主義者も姿を消し、新憲法と経済的繁栄のもとで平和を享受する時代がやってくると、平和であることが当たり前となり、「積極的」の意味を自らの主義主張のために変える人々が現れる。

日本国際フォーラムという保守的有識者の団体が2009年10月に提言した「平和主義と日米同盟のあり方」における「積極的平和主義」はその到達点だ。

◇日本の平和と安全は、民主主義諸国の世界的な「不戦共同体」の一部であることを自覚し、米国との同盟関係を強化することによって、初めて担保される。「積極的平和主義」というドクトリンをもつことによって、初めて主体性をもって日米同盟に対処できる。…日本が、北朝鮮から米国に向けて発射された弾道ミサイルの迎撃を躊躇し、行動を共にする米軍艦船に対する北朝鮮の攻撃を防護しないとすれば、それは即「日米同盟の死」を意味しかねない。◇

集団的自衛権を行使して、同盟国アメリカとともに戦えるよう、憲法を解釈変更するか改正し、民主主義諸国の「不戦共同体」を守るために寄与すべきだという。たがいに協力し合って戦力を高め、場合によっては敵対国と戦火を交える覚悟を持つべきだという思想であろう。

すなわち、集団的自衛権を平和目的のものと装うための言葉として「積極的平和主義」が用いられているのである。平和は戦って勝ち取るものだという、戦争肯定論者のニセ平和主義にすぎない。

平和のために戦争をするというのでは、戦前の軍国主義思想と本質的には変わらないではないか。

古来、人類は対立を戦いで解消してきたが、それは憎しみの連鎖を生み、さらなる戦争をつくり出した。事情は、今も変わっていない。

その過程で、巨大化した軍需産業が国の経済を左右するようになり、各国の軍備の拡充は続く。

安倍首相は自らが参与として名を連ねる日本国際フォーラムの提言以来、心中に温めていたであろうその「積極平和主義」という言葉を、ことし9月26日の国連総会で、世界に向けて高らかに掲げた。

そして、その偽装平和主義のもと、武器輸出三原則の見直しや原発輸出などで軍需産業や原発産業の利をはかるとともに、自らの偏狭なナショナリズムを国民に押しつけようとしているかのように見える。

こういうことを言うと、一部の保守言論人は「平和ボケ」と決めつけ、中国などの脅威をすぐに持ち出すが、そういう人たちこそ平和に安住し、近隣諸国になめられないコワモテの虚栄を満たしたいだけに違いない。

外交力をつけるために強い軍事力が必要だというのは、もっともらしい理屈ではあるが、あまりにも陳腐で卑しい考え方だ。互いに経済を依存しあうグローバル時代の外交には、発想の転換が必要なはずである。

前例踏襲の官僚支配国家に、それを求めるのは無理な注文だろうか。

新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)


 

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コメント
 
01. 2013年12月18日 10:16:12 : SrmPqLSMME

ニセ平和主義、結構ではないか。
ホンモノの平和主義であっては困るのだ
  http://www.youtube.com/watch?v=eSyYaFaQKS0

>こういうことを言うと、一部の保守言論人は「平和ボケ」と決めつけ、
>中国などの脅威をすぐに持ち出すが、そういう人たちこそ平和に安住し、
>近隣諸国になめられないコワモテの虚栄を満たしたいだけに違いない。

 まさに平和ボケじゃないか、
 中国といふ大軍事国家、言論統制国家、侵略性国家の脅威が見えない、この
 おっさんこそ、平和ボケの見本。



02. 2013年12月18日 11:57:16 : nNPddbW4SY

平和主義とは話し合いで平和をもたらすもの。

安倍の積極的平和主義とは戦争で平和をもたらすというもの。

自力で戦争などする実力もする気もないくせに、軍備を拡張して、国民の言論を規制

して、崩壊しかけているアメリカに荷担して国内の既得権益を守ろうとするもの。

矛盾というか、まー簡単に言うとペテンだな。


03. 2013年12月18日 12:01:05 : K6bYxP06KQ
積極的平和主義=敵を一人残さず皆殺しにすれば平和になるという意味
つまり人類の敵だな。日本以外のあらゆる国から見れば。

04. 新共産主義クラブ 2013年12月18日 12:36:07 : w0NMVeciJ/Y.. : Od3zRGIrsM
日本の政治家で、「積極的平和主義」を最初に掲げたのは、自民党内の最右翼の「小沢一郎」である。

日本の政治家で、最初に「日本は憲法解釈で集団的自衛権を容認すべき」と発言したのも、小沢一郎氏の側近の東祥三氏(当時は新進党)である。


■積極的・能動的平和主義

 憲法の平和主義については、消極的な平和主義としてとらえられ、一国平和主義的な考え方につながりがちであった。

今、日本に対して安全保障の分野においても、より一層の寄与を求める国際世論が高まっている。…

消極的平和主義や一国平和主義とは全く異なる積極的、能動的な平和主義の精神である。

(安全保障に関する日本の持つべき理念 小沢調査会の提言の要旨――答申原案
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/01252/contents/155.htm

■集団的自衛権

自衛権というのは、そもそも各国に当然認められる「自然権」なので憲法に書かれないのは当たり前だ。集団的自衛権も自然権なのに、これを認めない内閣法制局の憲法解釈はどういうことか。

(安全保障編・東祥三「集団的自衛権は自然権」「いつまで入り口論にとどまっているのか」http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120413/plc12041300200000-n1.htm

http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/9248/1/5-13_n.pdf □


05. 2013年12月18日 14:50:27 : lrdlRSYagc
殺し合いはそこに連鎖を生むだけ。もうけようと軍需産業は
そこ、ここに仕掛けをつくるが、それに乗るのは愚の骨頂というものだ。

積極的平和などの勇ましい掛け声に引きずられ戦場に孫子を出すことの
ないように気を配ろう。



06. 2013年12月18日 15:40:02 : djSgbAp5ho
非を認めないのが発達障害右翼の特徴。
非を認めないから反省しない。そして同じ過ちを犯す。
年食ってるだけで小学生のガキと同じ。

07. おじゃま一郎 2013年12月19日 09:41:59 : Oo1MUxFRAsqXk : ZHovzd8R6w
NSC法で、戦争をするか憲法の外で判断できるので、集団的自衛権を行使して
海外派兵も可能になる。そのための特定秘密保護法なのである。

日本が海外で軍事的強さをを見せつければ、通貨である「円」が強固になり
信用がます。これは円が国際通貨になる条件なのである。海外との取引に
おいて、特にアジア圏で、円契約が増えれば、為替の変動による産業への
影響が小さくなるのだ。


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