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安倍首相の悲願は「憲法改正」であることを認めた昭恵夫人
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★「天木直人氏の視点ー(2013/12/16)」★ :本音言いまっせー
ここにきて安倍昭恵夫人の言動がメディアによく紹介されるようになった。
そしてそれは安倍首相のマイナスイメージを緩和する意図的な援護射撃だという見方もあれば、安倍首相の間違った意見をたしなめる「家庭内野党」として好意的に評価する見方もある。
どちら本当だろうか。
私には分からない。
どちらかといえば好意的に受けとめてきた。
しかし週刊現代12月21日号の「独占インタビュー」記事を読んで、私は安倍昭恵夫人に失望した。
安倍首相の暴政を止めさせることはできないという意味で、私にとっては役立たずの人である。
福島第一原発事の周辺20キロ圏内に行き、原発周辺から避難して来た人たちと話をし、そしてなによりも、子供を持つお母さんたちのストレスを知りながら、子供を被曝から救わなければならないという事には一言も言及しない。
原発維持政策や原発輸出政策に疑問を持ち、心苦しいと心情を吐露する一方で、「主人の考えなので、本人にどうこう言うつもりはない」と語る。
これではいくら昭恵夫人に期待しても無意味だということだ。
政策を決めるのは首相であって夫人ではない。
だから夫人にそれを期待することがそ間違っているのだ。
そういう批判も私のもとへ寄せられる。
それは一般論としては正しいのだろう。
しかし、これだけはやはり許せない。
私を驚かせ、失望させたのは、昭恵夫人が安倍首相の憲法改正の強い意思を語り、そして、それに理解を示した次のくだりである。
すなわちかつて昭恵夫人が主人である安倍氏に「総理になったら何をしたい?」と聞いたら安倍氏は一言「憲法改正」と言ったという。
そのエピソードを紹介され、そしてその時の感想を聞かれた昭恵夫人は、このインタビューでこう語っている。
「私はもう『憲法改正』がどういうことかもよくわからなかったので、当時は、はあ、と右から左に抜けてしまっていたんです。
でも主人が2度目の総理になったあと、ふとその事を思い出しました」と率直に語る。
そして「今だったら分かりますか。その総理の最終目標の意味が」と聞かれて昭恵夫人はこう答えている。
「そうですね。分かるような気がします」
これじゃダメだ。
安倍首相の数々の暴走の、最後に行き着く先は改憲である。
これだけは許してはいけない。
その憲法改正にかける安倍首相の思いに、昭恵夫人は理解を示しているのである。
安倍首相の究極の暴走を止められないのであれば、私にとって昭恵夫人はたとえどんなにいい人であっても、役に立たない人である。
私の昭恵夫人に対する評価は、ただそれだけである。
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