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(ザ・コラム)小泉元首相の変節 「オレたちにウソ言ってきた」 大久保真紀 (朝日新聞) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/896.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 16 日 00:35:00: igsppGRN/E9PQ
 

(ザ・コラム)小泉元首相の変節 「オレたちにウソ言ってきた」 大久保真紀
http://digital.asahi.com/articles/TKY201312140484.html
2013年12月15日05時00分 朝日新聞


 「小泉純一郎です。大久保さんいる?」

 先月12日の昼、社会部の電話が鳴った。受話器を取ったのは今春入社の新人記者。どぎまぎしながら、取材で外に出ていた私の不在を伝えると、「談話のことを取り上げてくれてありがとう。よろしく伝えておいて」。それだけ言うと、電話は切れた。

 その2日前、私はこの欄でドミニカ共和国に移住した人たちのことを取り上げた。「日本政府にだまされた」と移住者が訴えた損害賠償請求訴訟。国が勝訴したのに、当時の小泉首相が「政府として率直に反省し、お詫(わ)び申し上げます」と非を認める談話を出したことで、国の対応は百八十度転換した。私はこう書いた。

 「政治家が方向性を打ち出さない限り、官僚は動かない。それが日本の現実」

 この言葉が、安倍首相に原発ゼロを迫る小泉さんの琴線に触れたのだろうか。取材を申し込んだときは断ってきたのに。電話をもらったお礼の手紙を出すと、小泉さんは知人を介して、3人で食事でも、と伝えてきた。

 首相を退任してからはインタビューもテレビ出演もすべて断っているという。「取材ではないよ」と念を押されたが、直接会ってどうしても聞きたいことがあった。なぜ、いまごろ原発ゼロを声高に叫ぶのだろう。だって首相時代は、CO2削減を理由に原発推進の旗振り役だったのに。

    *

 「やあ、やあ」と言いながら、小泉さんは現れた。71歳には見えない若々しさ。席に着くなり言った。「いとこがブラジルに住んでいる。開拓でドミニカと同じような苦労をしている。ドミニカは(国が)ひどいウソついてたとわかったからな」。2004年に首相としてブラジルを訪問したときは移民に熱烈な歓迎を受けて男泣き。異国で暮らす同胞の思いに胸が詰まったそうだ。

 原発推進から原発ゼロに変節したのも、心を揺り動かされた何か大きな理由があるに違いない。そう思って質問した。小泉さんを変えた一番のものは何ですか?

 「電事連(電気事業連合会)の言ってること、ウソじゃん」。私の目を見据えて、強い口調でまくしたてた。

 「専門家が『安全で、コストが安い』『脱石油にはこれしかない』と言えば信用しますよ。何年もオレたちにウソを言ってきた。これですよ。こっちは原子力の知識なんかないんだから。3・11前はそんな関心もなかったし。あれほど制御しがたいものとは知らなかった」

 だまされたと思ったんですか。あえてそう聞くと、「そうだよ。思ったよ」。

 じぇじぇじぇ。原発ゼロに背中を押されたのは、官僚や専門家にだまされたことに気づいたからなんだ。まるでオレオレ詐欺の被害者みたい。同じことを何度も尋ねたが、福島の被災者への言及はなかった。

 じぇじぇじぇ。5年半も首相を務めた最高権力者がだまされたと嘆き、怒っているとは。でも、よくよく考えれば、日本はとんでもない国だ。正確な判断材料が一国の命運を左右する首相に示されず、安全神話を信じさせられてしまうのだから。小泉さんの変節は人間として何となく納得できるような気がした。

    *

 小泉さんの原発ゼロ発言が注目を浴びたのは、8月末に毎日新聞専門編集委員の山田孝男さんがコラムで取り上げてからだ。「新聞記事の影響の大きさが改めてわかったよ。だって、月2〜3回してきた講演で同じこと話してきた。みんな無視したが、あの記事で無視できなくなったんだな」

 山田さんのコラムの中でも、小泉さんはこう言っている。「戦はシンガリがいちばん難しいんだよ。撤退が」「昭和の戦争だって、満州(現中国東北部)から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」

 昭和史に詳しい作家の半藤一利さん(83)に聞いてみた。「僕は小泉さんは大嫌い。(首相時代は)独裁になる前のヒトラーのやり口と同じだと感じたから」と前置きした上で「でも、彼の原発ゼロ発言は正論だし満州の例えはその通りだと思う」。

 そして、こう説明した。日露戦争の後、日本は手にした権益を守るために大国主義を選んだ。その結果、朝鮮半島を「利益線」にし、さらにそれを守るために、資源や人口問題などいろいろな理由をつけて旧満州を「生命線」とした。「近代史の中での意味を考えると、原発と満州国は同じかもしれない。かつては満州があって国を滅ぼしたが、これからは原発をもつことで国を滅ぼすことになるのではないか」

 小泉さんとの会食は3時間近く、話は映画や読書、ゴルフ、演劇にも及んだ。別れ際、抱きかかえていった30本の赤いバラの花束を手渡そうとしたが、体よく固辞された。一切もらわない主義だという。私が「(今日のこと)書きますので」と言うと、小泉さんはアッハハッと高笑いし、片手を上げて去っていった。

 (編集委員)


 

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コメント
 
01. 2013年12月16日 08:33:21 : 1QGKLkWM7Y
「(原子力の専門家は)何年もオレたちにウソを言ってきた」小泉純一郎 (秋場龍一のねごと) 
http://www.asyura2.com/13/genpatu35/msg/299.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 12 月 15 日 12:54:00: igsppGRN/E9PQ


02. 2013年12月16日 11:14:05 : p3qIhdeaIo
小泉さん、いまこそ行動しなければダメだよ 
天木直人


 小泉元首相の近況を語る極めて興味深い記事をきょう12月15日の朝日新聞にみつけた。

 それは「ザ・コラム」というオピニオン欄で、編集委員の大久保真紀という記者が書いている記事だ。

 その記事の要旨はこうである。すなわち11月10日の紙面で大久保記者が小泉元首相の事を書いた事があった。

 その記事は、ドミニカ共和国に移住した人たちが「日本政府にだまされた」と損害賠償請求訴訟を起こした時、国が勝訴したのに、
当時の小泉首相が「政府として率直に反省しお詫びします」と非を認めた談話を出したことで、国の対応は180度転換した、という記事だ。
大久保記者はその記事を「政治家が方向性をうち出さない限り官僚は動かない。
それが日本の現実だ」と締めくくっていた。

 実は私もこの記事をその通りだと思って読み、メルマガで取り上げようと思ったことがあったのでよく覚えている。

 ところがその記事には意外な展開があったのだ。

 その事をこの「ザ・コラム」で知った。

 すなわちその記事から2日後の11月12日に小泉元首相から大久保記者に電話があり、食事をしようと伝えて来たという。

 それに応じた大久保記者が食事の模様を「ザ・コラム」で次のように書いているのだ。

 原発推進から原発ゼロの心を揺り動かされた一番大きなものは何ですかと聞いたら次のような言葉が返ってきたという。

 「電事連(電気事業連合会)の言っていること、ウソじゃん」と。
「専門家が『安全で、コストが安い』、『脱石油にはこれしかない』と言えば信用しますよ。こっちは原子力の知識なんかないんだから。
3・11前はそんな関心もなかったし。あれほど制御しがたいものとは知らなかった」と。

 そして、だまされたと思ったんですかと聞く大久保記者に対し「そうだよ。思ったよ」と答えたという。

 さすがに大久保記者も、5年半も首相を務めた最高権力者がだまされたと嘆き、怒っているとは、などとあきれた振りをしてみせる。

 福島への被災者への言及は一言もなかったことを暗に批判している。

 しかし、「よくよく考えれば、正確な判断材料が一国の命運を左右する首相に示されないなんて、日本はとんでもない国だ」、
「小泉さんの変節は人間として何となく納得できるような気がした」などと書いている。

 そして小泉首相との会食は3時間近く続き、話は映画や読書、ゴルフ、演劇にも及んだ事を書いている。

 別れ際に「(きょうのこと)書きますので」と言うと、小泉さんはアッハッハと高笑いし、片手を上げて去って行ったと締めくくっている。

 この記事で分かったことは何か。

 それは小泉元首相がメディアの影響力をよく知っていることだ。

 自分の事について書かれている事を注意深く読んでいるということだ。

 そして自分の事をよく書いてくれる者にはわざわざ食事を誘うほど喜ぶということだ。

 権力者に奢ってもらう記者は批判的な事は書けないということだ。

 しかし、私は書くことができる。

 小泉さん、脱原発が正しいと思ったのなら行動しなければダメだ。

 その時は今しかないでしょう、と。

 彼はあの時と同じように再び言うだろう。

 天木の名前を俺の前で口にするなと。

 そんな事を言っているようではダメだ。

 このまま小泉元首相が何の行動も起こさないようであれば、あの時と同じように「コイズミ、出て来い」と私は言うしかないのである。

http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/174b4f8449dee6b7368de3dbe0e3dd9b


03. 2013年12月16日 12:58:24 : 6NzAQL0AF6
もともと騙される程度の勉強不足の人が総理大臣になんかなっちゃあいかんのよね。

04. 2013年12月16日 14:05:22 : pEJb7rR53o
気色悪い記事だな。
何時も必ずしも良いとは思っていないが、この件に限ってはオレはkojitakenの日記のkojitaken氏の見解に賛同する。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20131215/1387069873


大体、このライトノベル風の書き方は何だよ?
いくら女性とは言え、とても硬派の政治記者が書く内容じゃないだろう。
しかも赤いバラの花束を渡そうとしたとは。
要は、この記者が小泉に惚れてるってことか。w


05. 2013年12月16日 14:31:59 : qjGTBIbXLU
>>04
>要は、この記者が小泉に惚れてるってことか。w

いやいや記事中に「変節」などと印象を悪くする言葉をあえて使っている。
原子力村からおこぼれにあずかっている記者だろう。


06. 2013年12月16日 14:51:08 : c8uYroBnUM
小泉の凄い処(「偉い処」では無いので注意)は「愚衆の思考」や「愚衆の言葉」を反射的に操れる処だ。
天然か戦略か、結果の善しか悪しか…も此の際関係無い。結果が如何繰り出されたかが重要だ。
『騙される程度』と云うのも愚衆の其れに合わせている(或いは見事に合わさった)。
彼が此れを語る時の主語の立ち位置に一々注目して見れば良い。「彼が」如何思った・「彼が」如何行動した・「彼が」こう結論した…『彼が』の部分を「わたしたちが」「私が」に置換える事がまるで演出されたかの様に容易な事に気付かないか。
其処にさえ気付いてしまえば嘗てワンフレーズポリティクスと呼ばれた其れが、斯う云った形の其れを下敷きにして居たのだ…と捕らまえるのは容易いだろう。

そして態々彼が動く時は此の慣れた手管での勝算が在る時だ。
面倒臭い事は極力避ける=費用対効果やエネルギー収支がいちいち気に掛ける=在る意味では怠惰…しかし見栄えの良さげっプリは一応気に掛ける …斯う云った性格の人間は、一見ズボラに見えつつ実は行動の為の条件揃えや段取りには寧ろ神経質且つ敏なのが常だ
「餅は餅屋」に任せる事を重視する人間と云うのも此れに通じる。

少なくとも彼は考えた末に或いは直感的に「乗せられる」タイミングを選んだ乃至は嗅ぎ取っただろう。
「これなら大衆は動く」「此れなら金満資本家は釣れる」「インフラも(善し悪しどうあれ)良いタイミングだ」

先に『天然か戦略か、結果の善しか悪しか…も此の際関係無い』と前置きした。
宰相3期の際は御見事な迄に効果的に一億を釣って、御見事な迄に最大効果で日本を破壊して去ってくれた。
『最大』の部分に注目すべきである。

少なくとも鼠を捕るだけの実力の在りや無しやに限っては『最大』条件なのだ。
そして面白い事にこの面倒臭がり屋が昼寝をやめて鼠に興味を示した。
久々に弄り甲斐が在ると見込んだのだろう。 それで良い。
そして何時も通りの『騙される程度の勉強不足の』言葉で語り始めた。 それで良い。
それは少々注意深い人なら過去の経験で知って居る彼の行動だ。
もう既に一度経験している分、把握出来て居るだけに安心感がある。
既に『扇動は開始されている』のだ。

改めて云う。先に「天然か戦略か、結果の善しか悪しか…も此の際関係無い」と述べた。
今はこの猫を道具として使うタイミングだ。過去の猫の色を問う時では無い。
「脱原発利権」「脱原発経済」等も既に見越したのだろう。釣れる起業家も彼に釣らせれば良い。綺麗か汚いかは後の話だ。其れこそ「餅は餅屋」である。
彼の得意な駆引きの中で我々の手が容易に届かない部分こそは彼にやらせるのが得策だ。
嘗て郵政破壊をやって退けた其れを再現させると云えば解り易かろう。爆弾としては申し分無い。

彼の「天然に見える」部分の其れはイシバの「純粋天然」とは違う。
注意すべき点だろう。
破壊力や強ければ使い方次第では毒としても薬としても最大な奴と捕らまえさえすれば、
後は煽て方・叩き方を上手く心得たが致し様だ。

此の辺り、炉心に制御棒突っ込んだり抜いたりするのに似て居るかも知れない。
封じ込めさえ完璧ならば美味しいエネルギーだけイタダける。
さあ! 放射しろ小泉純一郎!(笑)
(遮蔽も無しに近所に置きたい奴では無いなー … )


07. 2013年12月17日 00:50:18 : xxpM7jkFPI
『だから言ってるじゃん、こんなもんは“テキ屋の逆張り”だってさぁ。』

<横須賀プレスリーくん>は<パンパースちゃん>に、ご親切に“忠告”したんだだよ。偏に“誤子息・珍事朗坊や”のためにね。
つまり、「秘密のおむつ法」のごり押しで深刻なダメージを受けているのに、このまんま「原発再稼働」に突っ走ったら、政権どころか<痔眠島>そのものが瓦解するよ!っていってるの。<捏造ガセ論調査>には現れない、「世間の風」を読み、アホ大衆を楽しませ騙くらかすのが<テキ屋>の生業なんだからね。
<パンパース政権>の行き詰まりを<テキ屋>の直感は既に読み切ってるってわけさ…このままでは持たない、ってね?
これに拍車をかけるのが、<TTP>のデッドエンド座礁…<対中・対韓関係>の膠着状況…<辺野古移設>ごり押し問題…<集団的自衛権>の解釈変更問題等々、「政権崩壊要素」は目白押しなのである。
やれるもんなら、やってもな!ってことさ。 


08. 2013年12月17日 12:57:00 : 59fJpF8dgk
誤りを率直に認める小泉氏の人間の大きさがわかったね。元首相なのにね。それに
引き換えこの記者のふざけた態度、「じぇじぇじぇ」とか何だ。

政権にあったときに元首相が原発の危険性に気付いたとしても、脱原発はできなかった
ろう。いま事故で三途の川原の石積みのような収拾作業をつづけなくてはならなく
なって初めて国会議員も脱原発の意見に耳を傾けられるようになったのだ。

だいたいこの馬鹿記者は自分自身、事故前どんな見解を持っていたのだ。原子力村の
おこぼれに預かっているにおいがする記者だ。


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