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バイデン副大統領の弱腰訪問で事態悪化 防空圏問題 大前研一のニュース時評(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/875.html
投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 12 月 15 日 16:37:33: AtMSjtXKW4rJY
 

共同記者発表するバイデン米副大統領(左)と安倍晋三首相=3日、首相官邸(酒巻俊介撮影)


http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131215/frn1312150729000-n1.htm
2013.12.15 大前研一のニュース時評


 中国を訪問した米国のジョー・バイデン副大統領は4日、習近平国家主席と会談し、中国が東シナ海上空に防空識別圏を設けたことで高まった緊張を緩和する措置を取るよう求めた。

 バイデン氏は、日本にいたときは「中国はけしからん。日本と力を合わせて毅然とした態度に出よう」と言っていたのに、いざ中国に行くと習近平氏のペースにはまってしまい、「防空識別圏設定には反対だ」としながらも、「撤去しろ」とは言えなかった。

 それどころか、「中国と米国が仲良くすることこそが一番重要」とまで語った。ということで、今回のバイデン氏の行動にはがっかりした。

 中国メディアも「世界の2強というのは、こういう形で関係を強化していく。米国が日本の立場を中国に対して突きつけるような時代は終わったのだ」と、鬼の首でも取ったような報道をしていた。

 バイデン氏は韓国も訪問したが、訪問後の8日、韓国国防省は防空識別圏を南方に拡大すると発表した。

 拡大範囲は日本と中国が防空識別圏を設定し、韓国が中国と管轄権を争う東シナ海の海中岩礁、離於島(イオド)上空などを含んでいる。日中韓の防空識別圏が一部重なることになり、3カ国は複雑な対立の火種を抱えることになった。

 つまり、バイデン氏の訪問は何の役にも立たなかったということだ。やはり、太平洋地域における米国の影響力は低下したのだろう。

 そんな状況の中、安倍晋三首相は、就任1年でインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイなどASEAN(東南アジア諸国連合)の加盟10カ国のすべてとモンゴルを訪れて首脳会談をしている。

 来月には2度目のインド訪問を予定しているが、政権交代が確実視されているシン首相とどんなことを話し合っても、新政権になると予想されるインド人民党(BJP)はご破算にしてしまうだろう。安倍首相はインドと仲良くなると中国包囲網が強化される、と信じているようだが、BJPはバジパイ首相のころに中国と戦略的パートナーシップを組んで、むしろ米国には距離を置いた。

 安倍首相としては、「いま中国に対して直接言っても仕方ない。中国の動きを封じるための包囲網を張ろう」と考えているのだろう。この戦術は悪くないと思う。

 しかし、周りをしっかり固めたら中国が折れるかというと、そうはならない。まして相手国と中国との関係が強固かつ緊密である時には数回の訪問で果実を期待するのは難しい。

 そもそも、中国はなぜ、この時期に防空識別圏設定をしたのか。おそらく、中国の軍部に海も空も押さえ込んでいこうという大国意識が浮き上がってきたからだろう。そして、習政権はそれを抑えることができない。

 中国の特徴は、一度言い出したら引っ込めないことだ。米国が説得しても引っ込めないし、日本が周辺国と包囲してもどこ吹く風。それがこの問題の難しいところだ。米国がもっと毅然とした態度を取ってくれれば、共同管理のような落としどころもあるだろうが、日和見的なバイデン訪問ではむしろ事態は後退した、と見ておかなくてはいけない。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。

 

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コメント
 
01. 2013年12月15日 18:04:19 : B9Sqs1s0pI
バイデンもバイデンだがこの大前研一という人は
言うだけの人。

風呂の中身のようなもの。湯だけ。


02. 2013年12月15日 18:31:45 : o9mc8rvlDA
日本の「けん制」失敗…中国、主張強める可能性

 【北京=牧野田亨】中国の習近平(シージンピン)政権は、今回の日・ASEAN特別首脳会議について、日本による中国包囲網と受け止め、警戒してきた。

 ただ、14日発表された共同声明は、安全保障面での中国の脅威に直接的には踏み込まず、中国けん制という日本の狙いは失敗したとの主張を強めそうだ。今後も圧倒的な経済力でASEAN取り込みを図りつつ、南シナ海の実効支配を強める構えだ。

 飛行の自由確保などをうたった声明について、国営中央人民ラジオは14日、「実質的な内容はない。日本はASEANを抱き込もうとしたが、そうはならなかった」とする外交専門家の解説を紹介した。

 中国は11月に東シナ海の防空識別圏設定を公表した際、南シナ海でも設定する意向を表明。だが、ASEAN側から懸念の声が出ると、「準備終了後、適切な時期に公表する」(外務省報道官)と明言を避け、沈静化を図った。日本がASEANと手を結ぶ状況を阻止する狙いは明白だった。

(2013年12月15日17時44分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131215-OYT1T00192.htm


03. 2013年12月15日 22:17:55 : xxpM7jkFPI
『<大前センセー>も、ネトウヨ・2チャンネラー並の「妄想」しかできなくなったのかねぇ?』

いくらなんでも、こんな“現実認識と読み”では殆ど<パンパース政権=ヘドロ姦猟族+バカメディア>とご同類じゃん。
『バイデン氏は、日本にいたときは「中国はけしからん。日本と力を合わせて毅然とした態度に出よう」と言っていたのに、いざ中国に行くと習近平氏のペースにはまってしまい、「防空識別圏設定には反対だ」としながらも、「撤去しろ」とは言えなかった。』って、振られた女子中学生レベルの“何これ珍評論”だよね。
「日本と力を合わせて毅然とした態度に出よう…」や「防空識別圏設定には反対だ」なんて、<バイデン氏>は一言も言ってないよ。ちゃんと相手の発言の意味するところを、厳密に客観的に受け取ってから分析しなさいよ。自分に都合のいい“自慰論理”だけで判断するから、こんな“怨み節”になっちゃうんだよ。

<大前センセー>は知らないのかも知れないけど、「防空識別圏設定」については、中国はアメリカに対してとっくの昔(約10ヶ月前)に「いずれやるよ」って言ってるんだよ。アメリカは「ダメだ!」って止める国際法的な根拠もないし、ごり押し出来るだけの強権パワーも既に無いんだよ。
「米中2強」という方向性については、<オバマ・習近平会談>で互いの腹を探り合いながら、とりあえず「相互確認」されてるってことは世界中に報道されてるんだよ?<大前センセー>はどんな“情報”に接して誤評論なさっているんでしょうか?

だから、『安倍首相としては、「いま中国に対して直接言っても仕方ない。中国の動きを封じるための包囲網を張ろう」と考えているのだろう。この戦術は悪くないと思う。』ってな、「井の中の蛙大海を知らず」丸出しの、戦術とも言えない“自家中毒路線”に走ってしまうんだよ。
この度の<ASEAN“特別”首脳会議>の惨憺たる不発結果を見れば明らかじゃん?いくら税金バラマキ大判振る舞いしたって、世界は“金”だけでは動かないって。
21世紀型の国際関係は、“マクロの視点”と“ミクロの戦略”で捉えなければ、とてもじゃないがやって行けないんだよ。従来の“視点と戦略”の関係を逆転させなきゃならない時代に「地球」は突入しているのである。

<大前センセー>、年寄れば寄るほど、年負えば負うほど、益々の努力と新たな研鑽が要るのですよ…?


04. 2013年12月15日 23:01:50 : RMaPsHzDL7
>いざ中国に行くと習近平氏のペースにはまってしまい、「防空識別圏設定には反対だ」としながらも、「撤去しろ」とは言えなかった。

バイデン氏が習氏のペースにはまったとは考えられない。初めからそう言うつもりではなかったか。
二枚舌を使ったわけだ。大前氏はそれを知っていてわざと隠しているのではないか?
そうそう、大前氏も二枚舌が売りでしたね。
大前氏がもっともらしく売国奴を批判したからといって、軽々しく称賛するわけにはいかない。批判される側も大前氏と同じ穴のムジナなので、あれこれ書かれたところで痛くも痒くもないだろう。


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