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2013-12-15 07:43:11
安倍首相が精力的に努力してきた「中国包囲網」は、失敗に終わりました。日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10か国との特別首脳会議が昨日12月14日、共同声明を発表しました。その中に盛り込めたのは、公海上空の「飛行の自由」という文言だけで、一般的な内容だけにとどまりました。
安倍首相は、中国が設定した「防空識別区」を批判し、撤回を求める内容を最低限でも共同声明に盛り込むことをめざし真剣に努力を重ねてきました。そのために、ASEAN10か国をすべて訪れ、中国包囲網構築をめざしてきたのです。しかし、結果はあえなくダウン。
そんなみじめな結果が出たにもかかわらず、読売新聞は本日の社説で、こう書いて持ち上げました。「中国が国際ルールを順守するよう、連携して働きかけることについては認識を共有できた。安倍首相の東南アジア外交の成果と言える」と。「安倍外交はかくかくたる戦果を挙げた」というかつての大本営発表と何ら変わることなく、世論操作に励んでいます。
安倍首相や読売新聞などの考え方の根底には、「中国包囲網」をつくり上げることこそ喫緊の課題とする認識があります。中国脅威論です。
この中国脅威論から出てくる戦略は、「場合によっては、一戦交えることも辞さず」という、一見勇ましい、その実バカげた軍備増強です。
安倍首相は、積極平和主義なるものを掲げています。中国には、「窓口は常に開けてある」と言います。
安倍首相の積極的平和主義の実態は、「平和のために」という口実を設けて、集団的自衛権を行使できるようにすることです。つまり、「平和のために戦争をできるようにする」というのです。
平和をめざすなら、なぜ真剣に話し合いをする努力をしないのでしょうか。
訪日中のインドネシアのユドヨノ大統領は都内の講演で、「(日米中が参加する東アジア首脳会議など)地域機構を通じた協力が必要」と、力説しました。アメリカも中国も含めて平和のための新しい機構をつくろうという提案です。
安倍首相は今年1月、対ASEAN外交の5原則を発表しました。いわゆる安倍ドクトリンという触れ込みで、その第1原則には、「自由や民主主義、基本的人権など普遍的な価値の定着と拡大に努力する」を掲げました。
しかし、どうやらそれは表向きのお飾りにすぎないようです。安倍首相の政治手法には、耳触りのいい「お飾り戦略」をお得意のNHKなどを使って庶民に吹き込むアベ・マジックがあります。マジックはあくまでもマジックであり、実際の政治ではウソをついてだますということです。
日本外交に求められるのは、東アジア地域での平和構築の努力ではないでしょうか。ユドヨノ大統領が提案しているように、中国とも、アメリカを交え、話し合いの場を設けて地道に努力を続けることではないでしょうか。
朝日新聞の本日の国際面(9面)は、「中国の副首相が、来年の議長国ミャンマーのテイン・セイン大統領らと会談し、両国を『運命共同体』と表現、経済・技術などの協力協定に調印した」と報じています。「中国はすでに来年を見据えた対ASEAN外交に動いている」のだそうです。
安倍外交は、日本国民を危険にさらす"冒険主義”と言わざるを得ません。では、私たちはどうすべきでしょうか。
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