http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/835.html
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「言論統制法」と呼ぶべき「不特定秘密隠ぺい法」、いえ、政府の命名によれば「特定秘密保護法」が早速、ある地方議会で「使われた」ようです。そのいきさつを記憶のために記録。
埼玉県越谷市。市議会で「特定秘密保護法案の強行採決に反対し、慎重な国会審議を求める意見書」を提案したが、自民党と公明党の反対で採択されず。
そのことをツイッターで批判した市議について問責決議が出されそうだとのこと。
http://t.co/hf9j3Bhbx1
— 中西 基 (@kanamenakanishi) 2013, 12月 10
当の市議会議員の説明です。
(転載ここまで)●辻こうじの「ただいま越谷を工事中!」
何が問題?特定秘密保護法意見書についてのツイッター発言をめぐって
http://kozichu.blog87.fc2.com/blog-entry-283.html
2013-12-10
12月2日に私の所属会派である民主党・市民ネットワークが提案した「特定秘密保護法案の強行採決に反対し、慎重な国会審議を求める意見書」が、議会運営委員会での自由民主党市民クラブ、公明党越谷市議団の反対によって本会議への提案すらできなかったことについて、私がツイッター上で「自民・公明の不当な反対で、意見書の提案そのものを阻止されました」と記述したことについて、「不当な」「阻止された」という表現が問題だとして、6日の代表者会議の議題として取り上げられました。
この席上で、自民党市民クラブ、公明党越谷市議団の2会派は「不当な」という表現の削除訂正を求めてきましたが会議は紛糾をし、一致した結論には至らないまま会議は終わりました。この中で、自民党会派から、私の責任を問う問責決議案の提出を今後検討する旨の発言がありました。今日現在、問責決議案などは出されていませんが、12月議会会期中に提案される可能性はあります。
私が、2会派の提案への反対を「不当」と表現したのにはそれなりの理由があります。
越谷市議会では、議員が議案を提案する際には、議会開会の1週間前の告示日までにその案文を議会運営委員会で示すことが申し合わせ事項で定められています。もし告示日以降に緊急提案をしたい場合は、その内容に緊急性があるかどうかを議会運営委員会で協議をすることになっています。今回の意見書は、告示日の翌日の11月26日に行われた衆議院本会議での強行採決に抗議し、その後の参議院での慎重審議を求める内容であるので、当然、緊急性の要件は満たしているはずです。
にもかかわらず、自民・公明の2会派は、議会運営委員会で「緊急性がない」と反対をしました。私を含めて複数の委員が「なぜ緊急性がないと考えるのか」と繰り返し質問しましたが、納得のいく説明はありませんでした。「地方議会が国会に意見を言うのはなじまない」「国会で現在審議中なのだから出すべきではない」「先議(議会初日に採決をすること)が必要だから反対」などという趣旨の反対理由は述べられましたが、これらはいずれも緊急性を判断する理由とは関係のない事柄です。しかも、意見書を国会に提出をすることは地方自治法で認められていますし、国会で審議中だからこそ緊急提案するわけですし、先議だから反対、に至っては、まったく理由になっていないと思いました。
私はそのことを指摘をした上で、緊急性の有無についての理由を述べないで反対するのはおかしい、という内容のことを繰り返し言いましたが、2会派は従前の主張を繰り返すだけで、自民党に至っては委員長からの「この主張は変わりませんか」との問いに「変わりません」と討議の如何に関わらず結論は変わらないと宣言をしてしまいました。
こんな感じで議論は平行線となり、「全会一致を見ないので、議案の提出は委員会として認められない」旨の裁定を委員長がし、協議は終結をしました。
特定秘密保護法について、会派間で見解が分かれるのは仕方のないことです。意見書が本会議に正式に提案をされたときに、反対をした会派があったとしても私は不当だとは思いません。しかし、明らかに提出要件を満たしているのに、その提出すら認めないというのは、単なる見解の相違を超えて、不当ではないかと思うのです。自民党籍の議員で構成するもう一つの会派である保守無所属の会は、「自分たちは秘密保護法には賛成だが、緊急提案の要件は満たしてると考える」と提案そのものには賛成をしています。手続き的な意味と議案の内容への賛否は分けて考えるべきと判断をしてくださったのだと思います。
議会が異なる民意の集合体である以上、議員間で意見が分かれるのは当然のことです。議会は合議体でありますから、そこで相互に批判をし合い意見を戦わせるのが、議論をするということです。もちろん相手の意見を批判することと誹謗中傷をすることは違います。名誉棄損・差別表現など、法的に規制される言論もあります。しかし「不当」「阻止」という言葉が規制されるべき表現だとは到底思えません。また、私の主張に異論があればインターネットなどのメディアを使って反論をすればよいと思いますし、私は相手から反論があれば、その主張を自分のメディアで紹介したいと思います。インターネットはそういった公開討論的な議論に適したメディアです。
この間、私はこの件についての進捗をツイッターなどで発信し続けてきました。これに対して今までになく多くの市民の方から、メールやツイートなどによるメッセージをいただいています。そのほとんどが「この記事の何が問題なのかわからない」「これは民主主義のたたかいだ」という内容で、私の行動を支持してくださっています。多くの方が、今回の事態を自由な言論への封殺ととらえています。
越谷市議会の良識を信じたいと思います。
私もこの辻議員の行動を支持します。
しかし、結局越谷市議会の良識は示されなかったようです。
(転載ここまで)●東京新聞(TOKYO Web)
秘密法で自公批判ツイート 市議に「反省」決議 越谷市議会
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/himitsuhogo/list/CK2013121302100008.html
2013年12月13日
埼玉県越谷市議会は十二日、辻浩司市議(38)=民主党・市民ネットワーク=に「反省を求める決議」案を賛成多数で可決した。辻氏は、特定秘密保護法案の慎重審議を求める意見書案を市議会に提出しようとしたが、「自民、公明の不当な反対で阻止された」と、短文投稿サイト「ツイッター」に投稿。激怒した自公両会派が「反省」を要求した。自公の対応に市民からは批判の声も上がった。
辻氏は法案が衆院で可決されたのを受け、今月二日に「法案の強行採決に反対し、慎重な国会審議を求める意見書」案の提出を市議会に申し出た。自公が「法案は国会で審議中であり、緊急性はない」などと反対し、提出は見送られた。
辻氏が三日にツイッターで自公の対応を「不当だ」と批判したため、自公は「看過できない」と十一日に辻氏の反省決議案を提出。採決は十二日午前一時過ぎにずれ込んだ。
傍聴席で採決の結果を見守った約三十人の市民からは、自公への怒りの声が渦巻いた。
介護士の男性(60)は「意見書案は、自公が推進した特定秘密保護法に反対するような内容だったから握りつぶされたのだろう」
別の男性(61)は「辻さんのツイッター発言程度の発信もできないなら、言論がどんどん封殺されていく。特定秘密保護法の施行後の日本の社会を先取りしているようだ」と憤っていた。
まだ参院可決前の「法案」段階だった『凶器』について正当な意見を述べることにあれこれと理由をつけて制裁をしようとすることはこの「不特定秘密隠ぺい法」が今後暴力的に使われてくることを予見させます。許せません。
#秘密保護法 に反対するツイートすらも、今後は処罰対象にするという糞日本社会の基本方針を先取りした議会の暴挙なのだ!→東京新聞:秘密法で自公批判ツイート 市議に「反省」決議 越谷市議会:社会(TOKYO Web) http://t.co/CEvqVi805V
— Kitten T.T. (@kittenish823) 2013, 12月 12
上のツイートでKitten T.T. (@kittenish823) さんが言うように、「不特定秘密保護法」を批判する市民に今後加えられる自公政権からの暴力的圧力の先取りと思っておくべきでしょう。そのことは、「国旗国歌法」が「国旗国歌を強制するものではない」という言い訳とともに制定された数年後、「国旗国歌を強制する」圧力が地方レベルでも政府レベルでも増していることと共通しています。
しかし、『不特定秘密隠ぺい法』について、長野県の飯山市議会ではこんな議決が出されていたのです。
速報
長野県の飯山市議会が、秘密保護法の慎重審議をもとめる意見書を「全会一致」(公明党も)で採択!
— JCP長野 (@jcpnagano) 2013, 12月 3
長野県の飯山市議会に敬意を表し、埼玉県越谷市議会の辻浩司市議に賛意を表します。おかしな政治、おかしな法律について意見を述べることは当然のことです。そして、埼玉県越谷市の「辻浩司市議に反省を求める決議」を可決した自公議員がいかに民主主義の敵になっているかを、どれほど彼らが日本の民主主義と日本の住民にとってのテロリストであるかを再認識せざるをえません。
このように日本国民どうしの分断と分裂が進行していけば日本社会は人間関係的にも破壊されますね。自公政権の罪深さはこういう見えにくいところにもあらわれます。
「特定秘密保護法」が権力者を暴力的にし、社会を分断する。 (埼玉県越谷市議会) 村野瀬玲奈の秘書課広報室
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-5110.html
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