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2013年12月13日
12月18日の結党に向けて江田新党の綱領原案がきょうにも正式決定されるという。その内容がどうであれ、まだ最終決定までには議論が続くに違いない。だからもう一度、私は江田憲司議員にメッセージを伝えたい。賛同される読者は、それをそれぞれの方法で江田議員やその仲間たちに伝わるように拡散願いたい。
報道によれば「野党勢力を結集し、自民党に代りうる政権担当能力を持つ政党をつくる。そのための『触媒』となり、党の発展的解消も辞さず、真の改革勢力を結集していく」という。
そのこころざしやよし。しかし自民党に代りうる政党ではなく、安倍自民党政権に代る政権を目指すと政党と明言する勇気を持つべきだ。
今度の予算編成でも明らかなように、今の安倍自民党政権は弱者の国民や中小企業を切り捨て、大企業優先の政治を行なっている。それは必ず国民の大きな反発を招き行き詰まるだろう。国民の大多数は弱者であり中小企業なのだ。
同時に今の安倍自民党政権の外交は八方塞りだ。その歴史認識の故に中韓はおろか最大の同盟国である米国からも不信感を抱かれるようになった。このツケは必ず国民生活に跳ね返ってくる。
これらは自民党政権の失敗というよりも安倍自民党政権の失敗なのだ。これらは伝統的な自民党の政治、政策ではない。自民党の中にも異を唱える若い議員は多いはずだ。すぐには自民党が割れることはないが、新党が国民的支持を得られるようになれば新党に参加したいと考える自民党議員は雪崩を打って出てくるだろう。自民党を割ることこそ最終的な新党の姿であるべきだ。そしてそれを目指すべきである。
「保守VSリベラルを超えた政治を目指す。自民党に対しては、反対のための反対はしない」という。それは一見まともな正論だ。しかし国民はそのような正論にもはや熱狂はしない。国民が政治に望むのは安倍政権に賛成か反対かということだ。少なくとも新党ブームを起こすためには今の安倍自民党政権が進める内政、外交政策のアンチテーゼをわかりやすく示すべきだ。
その意味で、報道で書かれている政策綱領の、脱官僚支配や脱既得権、地方分権、脱原発、はよい。しかし、安倍自民党政権との対比でどうしても言及しなければならないことがある。それは日米関係であり平和の問題である。
私のように日米同盟反対と言う必要はない。しかし対米従属から対米自立を目指す、反米ではなく対等で健全な日米友好関係を構築する、ということを明示すべきだ。アジアとの関係改善を再構築すると明示すべきだ。これこそが安倍自民党政権の失敗であるからだ。
そして憲法改正(とくに憲法9条改正)問題である。私のように護憲を主張する必要はない。憲法改正には賛成だというならそれもいいだろう。しかし少なくとも今はその時期ではない、いまは国民生活の立て直しを最優先すると言うべきだ。いいかえれば憲法改正棚上げである。それは取りも直さず憲法改正は急がなくてもいいということである。近い将来行なわないということである。少なくともそこをはっきりさせることができれば安倍自民党政権に対する明確なアンチテーゼになる。そうすべきだ。そして中国や北朝鮮の脅威には今は外交で対応する事に全力を傾ける時だと言うべきだ。
次の維新との関係だ。石原や平沼は安倍自民党政権と同じだ。それら古い議員と決別し、新しい政治を目指さなければ新党は失敗することは自明である。問題は橋下徹である。彼が石原らと決別し、新党の綱領に賛同して合流するなら歓迎してもいい。しかし、もしそれができないようなら、彼に固執する必要はない。実際のところ彼は慰安婦問題で致命的なダメージを受けた。その個人的集票力ももはや色あせた。むしろ彼が参加しないほうが新党にとってもプラスかもしれない。そう判断して、新党のほうから橋下に近づくことはしないほうがいい。
最後に左翼政党との関係である。国民政党を目指すなら左翼政党といきなり合流することはもちろんマイナスだ。そして左翼政党も新党を第二の自民党と批判するかもしれない。しかしそのような左翼政党とも、安倍自民党政権を交代させるという戦いでは共闘できる。わざわざ左翼政党を排除する必要はない。左翼政党にとっても新党が安倍自民党の補完勢力でないと分かれば、新党により親和性を感じるだろう。これこそが大同団結だ。
安倍自民党政権は来年中に大きな試練に見舞われることは間違いない。それどころか来年は日本の正念場となる。国民はあらたな政治を求めるだろう。その時それが自民党政権下の首のすげ替えでいいのか、あらたな政治勢力による政権交代を望むのか、答えは明らかである。安倍自民党政権に対するアンチテーゼを明確に示し、自民党の分裂をも視野に入れた真の政界再編を国民は期待している。それこそが民主党ができなかったことだ。民主党の政界再編に失望し、怒る多くの国民の受け皿を新党は目指すべきである(了)
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