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TPP参加は対米従属の証だった事をばらしたメディア
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20131211-00030543/
2013年12月11日 6時38分 天木 直人 | 外交評論家
きょうの各紙はTPP交渉の年内妥結が不調に終わった事を大きく書いている。
そしてその理由として米国があまりにも強引に米国の要求を押し通そうとしたからだと書いている。
そのとおりだ。
やっとこれで米国の理不尽が世界の知るところとなった。
日本も譲歩させられなくてよかった。
誰しもがこう思うのが普通だ。
ところが大手新聞の報道は皆これを残念がっている。
そして日本も歩み寄って、日米でTPPの早期妥結を目指せと言っている。
これはTPPが単なる経済交渉でなく日米同盟を強化するための政治的道具であることをメディアがばらしたようなものだ。
しかも今度の不調は日本が頑張ったからではない。
開発途上国が米国の要求に譲らなかったからだ。
日本は米国と一緒になってまとめようと動いたのである。
そしてメディアはこれからも日本は米国に協力してTPPを早くまとめよと言っているのである。
これまでのTPP交渉参加をめぐる議論は一体なんだったのか。
TPPは日本の対米従属度を示す政治的あかしなのだとはっきり言えばよかっただけだ。
おまけにこのTPP交渉不調にはもう一つの付録がある。
日本だけがTPP並行協議と称して保険や医療や車などで譲歩させられている。
TPP交渉と一体ならばそれらも白紙に戻して交渉をやり直すべきだろう。
TPP交渉に名を借りた米国の対日構造改革要請についてはあっさり譲歩させらたということだ。
それに加担したのもまた日本のメディアである(了)
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