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3か月間の留学でTOEICの模擬試験スコアも300点以上アップ。今後の政治活動に活かしたいとか
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131211-00548666-sspa-soci
週刊SPA! 12月11日(水)9時21分配信
政府も産業界も「グローバル化」の大合唱だ。しかし、当事者たちのグローバル化具合は……。想像に難くない。そんななか、小沢一郎氏の政治資金管理団体「陸山会」をめぐる事件で、議員辞職した石川知裕氏がフィリピン・マニラに英語留学。なぜ彼は、40歳になった今、英語留学を決めたのか?
◆英語を話せる政治家は1割
小沢一郎氏の政治資金団体「陸山会」による土地取引をめぐり、政治資金規正法違反の罪で有罪判決を受け、上告中の元衆議院議員・石川知裕氏(40)。2013年5月の議員辞職から約2か月後の7月15日、石川氏はフィリピンのマニラ空港に降り立った。約3か月にわたる英語留学のためだ。英語学習はかねてからの思いだったという。
「大半の人が18歳の大学受験を最後に、英語学習をしていないのが現実だと思います。私も世間では一流と呼ばれる大学を卒業しましたが、英語はまったく話せません。外務省出身者や元商社マンなど、英語が堪能な国会議員はいますが、おそらく国会議員できちんと英語を話せる人は全体の1割くらいだと思います」
政治家が外遊に出るときもすべて通訳任せ。それは、石川氏も同じだったという。
「ダイレクトに意思疎通ができないから、時間がかかるんですね。グローバル化を迎えるなかで、これではダメだと思っていました。私自身の強い危機感としては、TPP(環太平洋経済連携協定)があります。これからは『Local to local』、『Local to capital』と貿易がダイレクトになっていくなか、農業者も英語を理解しなければなりません」
石川氏の選挙区は帯広市を中心とする農畜産業の盛んな北海道11区。地域のいいものを世界に売っていくだけではなく、労働力を呼ぶためにも英語が不可欠だと主張する。それにしても、なぜ留学先がフィリピンだったのか?
「たしかに、英語留学と言えば、アメリカやイギリスをイメージするかもしれません。フィリピンは知り合いから勧められました。理由はリーズナブルであること。そして、マンツーマンで授業が受けられるということです。
TPPを含め、今後アジアがどう変化していくのかを見るにも、非常に経済成長している国ですので、非常におもしろい国だと思いました」
それでも、治安と食事の心配があったという石川氏だが、事前に視察に訪れ、留学を決めたという。
「私が留学したのは、ビジネス英語学校の『EIEN AE』(http://www.eienjapan.com/)。主に日本企業の英語研修をターゲットにしている学校です。宿舎は高級ヴィレッジ内にあるプール付きの一軒家。日本人に向けた食事も提供していて、部屋も非常に綺麗でした。この住宅街なら安心して暮らせるんじゃないかと思ったんです。学校も日本の職位の高いビジネスマンを想定して作られただけあり、とてもいい印象を受けましたね」
◇
陸山会事件で逮捕された元衆議院議員・石川知裕が「フィリピン英語留学した理由」<後編>
http://nikkan-spa.jp/548676
2013.12.11
◆3か月でTOEICスコアは865点に到達!
石川氏の心を最もひきつけたのは「マンツーマン」というフィリピン独自のレッスンスタイルだったという。石川氏が留学した「EIEN AE」校では、土曜日も含めると一週間で46時間ものマンツーマンレッスンが受講可能だ。
「視察に行った際、トライアルレッスンを受けさせてもらいました。机を前にして講師と90度。パーソナルスペースとしては非常に近いのですが、その分、逃げ場はありません。私のつたない英語力でも、講師は非常に簡単な単語で、ゆっくり話してくれます。
これはグループレッスンにはない、マンツーマンレッスンの良さだと感じました。講師は女性が中心で、身体的な怖さもなく、フレンドリーな性格だからすぐに打ち解けることが出来ます。どうしても日本人は欧米人に対する劣等感がありますから」
フィリピンでの英語学習の結果、留学直後のTOEICの模擬試験で535点だった石川氏のスコアは3か月後には845点に。短期の留学にもかかわらず、300点以上のスコアアップに成功している。あまり知られてはいないが、フィリピンが英語人口世界第3位の英語圏であるということも、短期の語学力アップを支えたという。
「一人でショッピングに行くことも非常に勉強になります。いかに自分の英語が通じないか、カタカナ英語に毒されているかを思い知らされます。パンツを買いに行ったとき、『ショートパンツ』と何回言ってもなかなか通じないんです。
次の日、先生に聞いたら『ショーツと言ったほうがいい。カードパンツと言えば、より通じる』と教わりました。『アレルギー』は『アレジー』など、カタカナ英語の弊害は大きい。もし今度私が議員に戻ったら、カタカナ英語を直していこうと思います(笑)」
フィリピンで学んだのは英語だけではない。日本と違い、何と20歳未満の人口が4割を超えるフィリピン。圧倒的な消費力に大きな可能性も感じたという。
「日本料理屋に行くと、私はてっきり現地の日本人ばかりだと思っていましたが、フィリピン人ばかり。フィリピン人が成功の証として、日本食を食べに来るんだと先生に教えられました。だけど、決しておいしいとは言えない……まだまだビジネスチャンスがあると思いましたね。
フィリピンはお米の年間消費量が世界一で、日本の1.6倍の1200万トン。炭水化物の摂り過ぎで太った人も多いですが、国の成長に合わせ、健康にも注目が集まります。日本のおいしい野菜だったら必ず求められるはずです」
最後に40代から英語学習再スタートさせた石川氏から、日刊SPA!読者にメッセージを!
「フィリピンに来る前、東京地検特捜部に逮捕されたときのことを思い出しました。預かっていないものは、預かっていない。特捜部の取り調べは、ずっと平行線でした。そのうち雑談になって、『今後、何がしたいのか?』と聞かれたとき、『英語を勉強したい』と言ったんです。
すると、特捜部の副部長さんが『自分の父親は60歳から英語を始め、友達が倍に増えた、見える世界も倍になったと、しきりに話していた』と。その言葉がとても印象に残っています。実際に私も英語に取り組み、それが事実だとわかった。英語学習で挫折している人は多いと思いますが、英語を勉強するというより、自分の人生を楽しくさせる、可能性を広げる、そんな言葉をぜひ、お伝えしたいですね」
【石川知裕氏】
元衆議院議員。小沢一郎氏の資金管理団体に絡む陸山会事件で逮捕・起訴され、有罪判決を受け、現在は上告中。民主党離党後は、新党大地に所属。留学生活の詳細は公式メルマガ「石川ともひろの汚名返上!第二章」(http://www.mag2.com/m/0001333734.html)に掲載
<取材・文/日刊SPA!取材班 図・写真提供/株式会社EIEN (http://www.eienjapan.com/)>
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