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2013-12-09(Mon)
衆院選に負け、参院選に惨敗し、NSCが作られ秘密保護法が可決。武器輸出も解禁され、来年の春には集団的自衛権の行使が宣言されるだろう。
これからの数年間は、ちょうど1930年代の後半のような、急勾配な下り坂になっていくことだろう。おそらくは、安倍や石破すら想像していないような戦争の時代に入っていくのだろう。
安倍晋三やゲル石破は戦争をやりたがっているというのは、半分はあたっているが半分ははずれている。
奴らも又、平和ボケした日本人の一人に過ぎない。自分たちが進めている戦争の時代というものが、本当の血みどろの時代だというリアリティなどありはしない。カッコイイ米軍の配下で、自衛隊員が何人か戦死するぐらいの戦争行為をチョロチョロッとやらかして、英雄気分を味わおうとしているのだ。
しかし戦争というものは、都合良く始めたり終わったりすることなど出来ない。かつてのベトナム、今のアフガンやイラクを見ればわかることだ。辛抱できなくなると「戦争のベトナム化」で、現地の国民同士の戦争にすり替えて軍を撤退させ、いよいよ酷い戦乱を作り出す。その戦乱が飛び火して、結局また戦場に引き戻される。
もはやその連鎖に米国の経済は耐えられず、その対策として日本軍(自衛隊)を利用することを決定した。それが集団的自衛権だ。日本が勝手に戦争するのは許さないが、米軍の肩代わりでやるのはOKということだ。
米国ですら耐えられない泥沼に引きずり込まれる集団的自衛権。それを遂行するためのNSCと秘密保護法。
しかも、常軌を逸した拙速さで進めているところをみると、米側からの要請は一刻を争う事態になっている。
安倍晋三は、米国の要請を逆手に取り、本来は米国も許さないはずの独裁国家の確立にまで歩を進めた。秘密保護法が、米軍との共同戦争のためのみならず、世界最悪レベルの人権弾圧法になっているのはそういうことだ。米国は、日本がかつてのカミカゼに戻ることを非常に警戒している。だから、安倍晋三の勝手な動きは苦々しく思っているはずだ。
しかし、背に腹は替えられない。自衛隊を米国の戦力として使うためには、少々のリスクは仕方ないと、バイデンが中国や韓国を訪問してなだめつつ、我慢しているのであろう。
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こうして、今後数年の内には、本格的に血みどろの戦乱に日本は引きずり込まれていく。欧州の国々も、アフガンやイラクで同じ目にあった。だが、彼の国々はそうそう簡単に米国の言いなりにはならない。やはり、忠実に参戦し進軍する外注軍が必要なのだ。
そんな時代を迎える。
そして、私たちが唯一そのコースから外れる可能性は、3年後のおそらくは衆参同日選挙だ。
まだ、間に合えばという条件付きながら。
場合によっては、もうすでにマトモに選挙運動などできる状態ではなくなっているかもしれないし、ナチスをお手本にしているくらいだから、憲法を停止して選挙そのものがなくなっているかもしれない。
なにせ原発が爆発して放射能を浴びせられても、ニコニコして自民党に投票する国民だから、何をしてもまったく恐れる必要はないと思われているのは間違いない。
漠然と原発は怖い、特高警察は嫌だ、と思いながらも自民党に投票する人たちを、よくB層などと揶揄する。たしかこの言葉は、小泉選挙のときに電通かどっかの広告代理店が作った言葉だった。なるほど、その戦略が大当たりしてしまったのだから、そう呼ばれても仕方ないのかもしれないが、やはり敵が作った言葉や概念をそのまま使うのは如何なものかと思う。
そもそも、日本人は江戸時代には誇り高く一揆を闘う民百姓だった。それは幕末を経て自由民権運動まで引き継がれていたようだ。
しかし、自由民権運動が徹底的に弾圧されて潰えて以降、支配者も賢くなった。一方的なムチでの支配ではなく、アメ8:ムチ2くらいのぬるま湯支配を徹底してきた。日本人は、敗戦の前後数年をのぞき、100年以上にわたってぬるま湯につけられてきた、世界でも希有な国民なのだ。
これは、支配者が巧妙であっただけでなく、基本的に経済が成長していくという時代、被差別者が相対的に少数であるという社会構成などが可能にしたことだ。いずれにしても、日本人はぬるま湯の中でふやけながら搾取されるという暮らしを、長年続けてきた結果、「ちょっと嫌だけど仕方ない」「ちょっと困るけど現状維持」という思考様式を身につけてきた。
これをB層と揶揄するのは簡単だが、そこからは何も生まれない。なぜそうなったのか。ならばどうなれば変わるのか、が大事なのだ。
先ほどあげた ぬるま湯支配の条件はすべて崩れつつある。
支配者じたいも、戦後は米国によるぬるま湯の中に漬けられてきた。民を恐れ、巧妙に支配するという心は、とっくの昔に無くしている。これは支配者の資質としては、明かな劣化である。
経済成長はすでに昔話だ。札を粗製濫造して無理矢理に指標を押し上げることくらいしか出来ない。
少数を無自覚な多数が踏みつける差別の構造は未だに変わっていないが、二つの点で大きな変化がある。ひとつは沖縄に見られるように差別されてきた側が県民ぐるみ大きくまとまって声を上げていること。もう一つは、若年層の貧困に典型的な経済格差が、あらたな被差別層を膨大に生み出していること。
3年でどうこうなるのかどうかは分からないが、これからもB層はB層だというような決めつけはナンセンスだ。
それを生み出してきた前提が崩れている以上、違うことがおきてくる。これは歴史の必然と言える。
そして、それがより激烈なファシズムという形であらわれるのか、水際での政権交代という形であらわれるのか、それはこれからの数年間次第ということだ。
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時代はいやおうなく変化しているなかで、むしろ自覚的な人々がなかなか変化できないという現象が目立っている。
いわゆる保守・革新というような色分けが、本人たちの中ではまだ生きていて、なかなかその溝は埋まらない。護憲派は保守陣営への根強い不信を隠さないし、保守派は革新陣営の本気度を信じていない。
先ほど安倍晋三は戦争のリアリティなしに戦争へと進んでいると書いたが、その意味では自衛隊の人たちのほうが真剣だ。戦争ということを分かっている。真っ先に死ぬのが自分たちだということも分かっている。
イラクに行かされたときに、とんでもないヒゲのおっさんばかりが目立っていたが、実際の指導部はいかに戦争に巻き込まれないか、そのためには「米軍とは違う」ということを如何に徹底するかをずっと考えていたという。
本気で戦争が迫ってくる中で、自衛隊の内部でも動揺が走るのは間違いない。安倍の戦争ごっこで真っ先に殺し殺される自衛隊員が、ある意味一番深刻に考えているだろう。もちろん、そう簡単にそれを表現できないだろうし、隊内虐待のような非常にいびつな形で噴出することもあるだろう。
だが、こうした綻びに、ざまあみろ的な態度でいいのかと、自衛隊を否定的に考えている人には問いたい。私自身、自衛隊など今すぐ武装解除して国境なき災害救助隊に再編すべきだと思っているが、やはり自衛隊員の動揺は他人事ではない。
保守派の人々は、自衛隊が安倍やゲル石破の火遊びに命をかける愚かさを痛感しているだろう。それを心情的な同情で終わらせるのではなく、敵側の内部での綻びとして徹底的に突っ込むことが必要なのではないか。自衛隊が好きな人も嫌いな人も、手を組んでリアルな戦争に抗するべきだ。
山本太郎さんが天皇に手紙を渡したとき、太郎さんを支持する人たちがパカッと二つに割れた。田中正造みたいだと絶賛する声と、天皇に頼るなんて何考えてるんだという声。
自民党やマスメディアが過剰に太郎さんを非難したので、かえって支持者の対立は事なきを得たが、うまく対立を煽られていたら危なかった。
天皇についても、私自身はまったく不要だと思っているし、前の天皇はもちろん戦犯だし、今の天皇だって財団法人皇室博物館の館長になって税金を使わず自給自足で生きていってもらいたいと思っている。
が、天皇を認めるか認めないかでケンカすることの愚を分からないワケじゃない。
また、天皇自身の都合や動揺を利用することも、決して間違いではないと思う。
米長邦雄が「日本中の学校にですね、国旗を挙げて、国歌を斉唱させるというのが、私の仕事でございます」と言ったのに対して、天皇が「強制になるというようなことでないほうがね、望ましいと…。」と返した言葉は、強制しまくっている全国の教育委員会に突きつけるべきだ。
天皇は天皇として生き残るのが希望なのであって、戦争はしないほうが都合が良い。生物学の勉強もしているから、放射能のことだってたぶん分かっている。そんな本音がポロポロ漏れる言葉は、それはそれで利用したらいいのだと私は思う。「利用」なんて言っただけでどちらからもまた怒られるが
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圧倒的な劣勢のなかで、これからの3年をどうやって過ごしていくのか。
住み慣れた自分の水の中から出られない指導者は、誰も指導することはできない。
小沢一郎さんの言うように「自分がかわる」ことだ。
小沢さん自身は、その水際で悩んでいるように見える。民衆運動を背景にしなければ民主主義は実現しないという思いと、民衆運動の先頭に立つということへの迷いが、先日の会見での発言にもにじみ出していた。
72才の小沢さんにこれ以上を期待するのではなく、その道筋を私たちがどうするのか、ということだろう。よく、小沢さんに助けてとか救ってとか言う人がいるが、3年後には彼は75才のおじいちゃんだ。助けて救ってはちょっと筋が違うのではないか。
本当は、集会やデモの先頭に彼が立てば、集会の質も激変し、長年の小沢ファンの頭もぶち割れると思うのだが、一度にそれを期待するのはやはり無理なのだろう。
ならば、何をどうするか。何から始めるか。
その本論に入る前に、きょうは時間切れ。
つづく ということで。。。。
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