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都議会総務委員会で答弁する猪瀬直樹都知事。緊張のためか、スーツの右襟には大量の汗が吹きこぼれた
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131210/dms1312101528018-n1.htm
2013.12.10
医療法人「徳洲会」グループ側から5000万円を受領した問題で東京都の猪瀬直樹知事(67)が、文壇からも総スカンを食らっている。かつて自身が受賞し、選考委員も務めたノンフィクションの最高峰「大宅壮一ノンフィクション賞」の受賞者たちが「あまりに幼稚」「同じ作家として情けない」と疑問と批判の声を上げているのだ。舌鋒鋭く取材対象を追い詰めた猪瀬氏。自らに向けられた指弾にはどう応えるのか。
「今後1年間、知事の給料を全額返上したい」
9日午後に開かれた都議会の総務委員会。
答弁に立った猪瀬氏は、一連の騒動についてこう陳謝した。だが、初っぱなから「そんなことは聞いてないっ」などとヤジが乱れ飛び、騒然とした雰囲気に。5000万円を用意した徳田毅衆院議員(42)について問われた際には、「親切な人だなと思いましたよ」と薄笑いを浮かべ、議会に油を注いだ。
最低1000万円以上する会員制ホテルの会員権を所有していたことも判明。これまで繰り返してきた選挙後の生活不安を理由に5000万円を「借りた」との説明は説得力が希薄となり、答弁中の猪瀬氏は、首と肩を玉のような汗でぐっしょりとぬらした。
そこには、かつて『ミカドの肖像』で、大宅壮一ノンフィクション賞(1987年)を受賞した切れ味鋭い論客としての面影はなかった。
他の大宅賞作家たちも冷ややかな視線を注ぐ。
「ノンフィクション作家の猪瀬氏が、政治家『猪瀬直樹』を追及したらどうなるか。そこに尽きる。政治家としての彼の言い分は矛盾だらけでボロボロ。『これで通用するのか』と言うに決まっている。すべて論破できるはずだ」
89年に『ストロベリー・ロード』で同賞を受けた石川好(よしみ)氏(66)はこう指摘する。
問題の焦点の1つは、5000万円が、昨年の都知事選の選挙資金ではなかったのかという点だ。仮に選挙資金なら公職選挙法に抵触する。猪瀬氏は「個人の借り入れ」と主張し、潔白の証拠として「借用証」を示した。
だが、石川氏は「ノンフィクション作家としてみれば、あの『借用証』が資料としての価値がないのは彼自身がよくわかっているはずだ。あて先、差出人名、消印など恣意的な操作ができない情報がのる封筒がない。それをしないから誰も信用しない」と断じる。
87年に『コンピュータ新人類の研究』で、猪瀬氏と同時受賞した精神科医の野田正彰氏(69)は、「猪瀬君とは親しくしてきた。文壇パーティーでも会うと語り合う間柄。政治に関わるようになってから話はしておらず、人格攻撃はしたくない」としつつも、都議会や会見で繰り返す不透明な内容については容赦ない。
「あまりにも幼稚な弁明で、議会制度や選挙制度をバカにしたような発言だ。思い付きで言っているように聞こえる。『知事を続行したい』という思いがこういう弁明をさせているのだろうが、議会制民主主義の否定にほかならない。彼は昔から上昇志向が強かった。作家から政治の世界にステップアップしていく過程で何かが起きたのだろう」
『北朝鮮に消えた友と私の物語』(99年)で受賞した萩原遼氏(76)も「同じノンフィクション作家として情けない」とため息をつく。
「彼の姿を見て、自戒を込めて思うところがある。作家というのは、つくづく真実を描く仕事だということだ。彼が言っていることは、見苦しい言い逃れで明らかなウソ。あんなシドロモドロな姿勢を見せられると、同じ生業に就く者として汚されたような思いを抱く。残念としか言いようがない」
猪瀬氏が世に出るきっかけとなった大宅賞。“同窓生”たちのこの声をどう聞くか。
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