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資金提供問題 猪瀬知事「借用書は仲介人から郵送」と証言
「徳洲会マネー」をめぐる、東京都議会での2日目の集中審議。9日のやり取りで、猪瀬直樹知事は、徳田虎雄氏との会談や、やり取りについて「覚えていない」、「記憶にない」などとの証言を繰り返し、5,000万円を受け取った経緯については、「僕にとっても唐突だった。(徳田 毅議員は)親切な人だなと思った」などと、あいまいな答弁を続けた。
そして行われた10日の審議では、徳田虎雄氏との面会について「票と献金が目的だった」と認めたうえで、借用書の返送についても、新たな説明がなされた。
都議会民主党の小山邦彦議員「わたしは必ず、徳田虎雄氏と会うには、きちんとした、それもはっきりとした理由が知事には会ったはずです。それは何ですか?」
猪瀬知事「応援につながるということです」
小山議員「応援というその中身、それが何なんですかという、わたしは一般的にお話を聞いているわけではなくて、知事ご自身がここで、何を依頼されて、何を応援の目的とされたのかということをお聞きをいたしております」
猪瀬知事「今、申し上げましたように、応援してくださるということは、たくさんの票につながったり、いろんな方々に話が伝わって、献金につながったりするだろうということを含めて、お願いしますよということで、お会いしたわけですよね」
小山議員「今、お話の中で、1つは票、1つはお金、献金。こういうことでございますね? よろしいですか?」
猪瀬知事「それは、お願いするということは、そういうことです」
小山議員「ただ今の答弁から、1つは票、1つはお金であるということが、よくわかりました。その応援(要請)に行かれた結果、資金が後々、このあとお話をしますが、5,000万円の授受につながっています。それがつながっているというふうに、知事は、お考えにならないということですか?」
猪瀬知事「そこは、わかりません」
猪瀬知事が、徳田虎雄前理事長のもとを訪ねた目的は、「票と献金」。
猪瀬知事に対する集中審議の2日目。
徳洲会グループから受け取った5,000万円をめぐり、都議会の総務委員会は10日も、紛糾を極めた。
10日の審議では、貸金庫と借用書について、新たな説明がなされた。
まず、猪瀬知事が現金5,000万円を保管していたという妻の貸金庫について、5日の代表質問では、「(5,000万円を貸金庫に預けた理由ですが、)5,000万円という大金を目にして、びっくりして、自宅に置いておくわけにいかない、これはすぐに、貸金庫にしまわなければならないなと思いました」と語っていた猪瀬知事が、10日は一転、「(徳田 毅議員が)11月19日に、5,000万円を用意するから、あした、取りに来てくれという電話をかけてきましたので、うちの妻に、『もし、そういうことになれば、入れ物がないので、貸金庫を借りてくれ』というふうに頼みました」と述べた。
2012年11月19日、徳田 毅議員からの電話で、翌20日に、現金5,000万円を受け取るという話になり、その保管先として急きょ、新たに貸金庫を借りたと証言した。
都庁内の部屋では、傍聴席に座れなかった人たちが集まって、猪瀬知事の答弁の様子をモニターで見ていた。
さらに、知事が本物だと訴える借用書についても、徳田議員側から返送された際の詳細が明らかになった。
猪瀬知事が「(借用書は)日にちはわかりませんが、(仲介人の)木村三浩氏の方から送られてきました。徳田 毅事務所から木村三浩氏が受け取って、こちらに送ってきたということです」と述べると、共産党の徳留道信議員は「そんな貸借関係があるんですか? 貸した人から借用書が戻ってこなくて、違う人から戻ってくる」とただした。
5,000万円が返却されたあと、借用書は、猪瀬知事と徳洲会グループとの仲介人となった新右翼団体「一水会」の木村三浩代表を介して、猪瀬知事のもとに郵送されてきたことが明かされた。
(12/10 18:04)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00259455.html
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