http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/640.html
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8日に約5キロのジョギングをした安倍首相。課題にも長期戦で取り組む構えか
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20131210/plt1312100715000-n1.htm
2013.12.10
★(1)
以前の自民党の悪いところが、そろそろ気になり始めた。臨時国会終盤の与党の対応ときたら、ひどいものだったが、肝心の当事者たちには、あまり自覚がないようだ。そのことは、なおさら私の自民党への評価を厳しくせざるを得ない。
特定秘密保護法は、大荒れの参院本会議で成立した。私は、国家として安全保障や外交、テロなどの機密を守る法整備は必要性だと理解している。十分な情報が得られなかったアルジェリア日本人人質事件などの教訓を考えると、先進国で唯一、同様の法律がない状況は変えるべきだ。
だが、内容に不備が多いこと、修正内容を法律に盛り込むこともしない“適当なやり方”など、強硬な成立の経緯には納得できない。言論の府としての、国会のあり方があまりに悪いのだ。
成立を急いだ理由として、(1)臨時国会で置され、動き始めたNSC(国家安全保障会議)とセットの法律であること(2)米国との強固な同盟関係維持のため(3)国会日程の都合上−などが指摘されている。
安倍晋三政権が目指す「国家としての強さ」、それを裏付けるための「独立国として当然の法整備」という自負もあったのだろう。60%前後の支持率を考えれば、国民も理解してくれるだろうと、考えたのではないか。
そうした「甘さ」は、いつか「おごり」につながっていくのである。その「おごり」こそが、4年前、自民党が下野することになった最大の理由ではなかったのか。
臨時国会では、衆院から28本、参院から14本(うち撤回1本)、内閣から23本の法案が提出された。前国会からの継続審議を合わせると、今国会で審議すべき法案は計97本だった。
これだけの法案を処理するのに、53日の会期では短すぎる。土日祝日を除けば、わずか38日である。これで、いくら「重要だからといって理解せよ」と言われても、無理な話だ。
そもそも、この法律名は、昨年末の衆院選で自民党が発表した「重点政策2012」にも、今年の参院選の「J−ファイル2013」にも、最優先で取り組むという「参議院選挙公約2013」にも書かれていない。
確かに、安倍政権になって東証平均株価は2倍近くになり、2020年東京五輪も引き寄せ、日本の将来に明るい兆しが見えてきている。野党陣営にも「1強多弱の国会の中で、存在感を示したい」「党内分裂を避けるため、党を結束させたい」といったお家事情もあるようだ。
国民は、安倍政権の主張に何でも賛成ということではない。重要な法案であればこそ、より丁寧な審議を行って国民が理解・納得できるように努めるべきだ。政権を奪回した直後に「積極的に自民党を支持してもらったわけではない」という“原点”をもう一度、思い出すべきである。
■細川珠生(ほそかわ・たまお) 政治ジャーナリスト。1968年、東京都生まれ。聖心女子大学卒業後、米ペパーダイン大学政治学部に留学。帰国後、国政や地方行政などを取材。政治評論家の細川隆一郎氏は父、細川隆元氏は大叔父。熊本藩主・細川忠興の末裔。著書に「自治体の挑戦」(学陽書房)、「政治家になるには」(ぺりかん社)
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