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http://gendai.net/articles/view/news/146462
2013年12月5日
「特定秘密保護法案が成立すれば、文民統制を外れた違法行為が野放しになる恐れがある。今のうちに真相を究明すべきです」
こう訴えるのは、鈴木貴子衆院議員。新党大地の鈴木宗男代表の長女でもある。
先月27日、共同通信が、陸上自衛隊の秘密情報部隊「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」(別班)の存在を報じた。それによると、冷戦時代から首相や防衛担当大臣に知らせず、独断でロシアや中国、韓国、東欧に拠点を設け、身分を偽装した自衛官に情報活動させてきたという。陸上幕僚長経験者や防衛省情報本部長経験者ら複数の関係者が証言したというから、確度は高そうだ。
記事によると、別班は陸自小平学校で追跡や潜入、張り込みの訓練を受け、ノウハウをたたき込まれる。メンバーになると数百万円まで湯水のように使え、協力者には数十万円単位で使っていた。それなのに首相も大臣も存在を知らなかったというのだから、耳を疑う話である。
そこで鈴木氏は質問主意書を提出した。<安倍内閣は共同通信の報道は虚偽のものであったと認識しているか>>小野寺大臣は「別班」に関し、「再度しっかり確認していきたい」と答弁していたと承知するが、調査対象となった者、調査にあたった者の官職氏名、調査がなされた日にち、場所、その方法につき明かされたい><防衛省として今後「別班」に関する調査を行う考えはあるか>などとぶつけている。
選挙で選ばれた政治家も知らない組織があるなんて、国民主権の民主主義国家にあるまじきこと。歴代自民党政権は陸自にバカにされてきたわけだ。真相を究明して当然だが、菅官房長官は「存在していないと防衛省から聞いている」と言うだけ。メスを入れる気などさらさらないようだ。
作家の佐藤優氏は、共同通信への寄稿で、こう指摘していた。
<独善的な国益観を持った分子が、別班の名の下に「私的インテリジェンス」を行って、国家権力を簒奪(さんだつ)しているに過ぎない。このような事態は、文明的な民主主義国では考えられない。まさに日本のインテリジェンスの恥である>
もっとも、こんな独り善がりの違法組織も、「特定秘密」が認められるようになれば、永遠に隠蔽される。関東軍のように暴走を始めても、止めようがない。やはり、日本は、狂った方向に進んでいる。
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