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中曽根元首相「子々孫々の日中友好を望む」
中曽根康弘元首相(95)は東京事務所で4日午後、中国留日同学(在日留学生)総会代表と面会した。人民網が伝えた。
高齢でもかくしゃくとした中曽根元首相は、まず訪問者に研究分野と生活状況を尋ねた。各自の在日年数が10年以上と知ると、元首相は「日本の良い所、良くない所もすべてご存じですね」とユーモアを交え、「中国と日本は切っても切れない関係。両国が争わないのを望む。必ずや子々孫々の友好協力を受け継いでゆく必要がある」と語った。
中国留日同学総会の汪先恩・常務副会長は中曽根元首相の見解に賛同し、「中日間に平和がなければアジアの平和はなく、アジアの平和がなければ世界の平和はない。在日留学生は中日両国の平和と友好の推進、両国民間の相互信頼増進のための努力を望んでいる」と応じた。
中曽根元首相は、「日中両国民、とりわけ若者の交流は非常に大切」と述べ、1984年に催された中日青年3千人交流の様子を感慨深く振り返った。「中国は大国で、日本は文化的に中国から多くを学んだ。過去の戦争については、日本は反省すべきであり、日中両国子々孫々の協力と繁栄のため、日本は心底から深く反省する必要がある」と示した。
汪常務副会長は、「中曽根政権の際に留学生招致計画を推進され、非常に多くの中国の若者が日本留学のチャンスを得たことにお礼を申し上げたい。在日留学生にとって最も重要なのは両国関係の安定であり、これは両国民にとっても最大の幸せ。両国は経済、文化、スポーツなど各分野での交流を絶えさせることはあってはならない。中日は相手国の長所を互いに学び合うべき」と謝意を示した。
中曽根元首相は、「日本の政治家にとって、最も重要なのは中国文化を学ぶこと。中国の物質的、精神的な両方面の文化と文明を真摯に学ぶことを礎にこそ、日中間の友好協力関係を構築できる。中国文化・文明を学ぶことを怠れば、両国の友好協力関係構築は難しくなる」と述べ、「ずっとこの考えを元に仕事を続けてきた。今後も堅持してゆきたい」と中曽根元首相は語り、「私たちは中国文化が好きで、このような文化を創造した中華民族に敬意に満ちている」と繰り返し強調した。
中国留日同学総会は陳康明氏の書道作品を贈った。中曽根元首相は小さな楷書と草書で揮毫(きごう)された北宋代の詩人・蘇軾の「念奴嬌・赤壁懐古」を興味深く鑑賞し、「字も言葉も素晴らしい」と感嘆した。汪常務副会長はまた元首相に安徽省古雷池の農家特産品、さらに自身が研究開発した不老健康中薬製品を贈呈した。中曽根元首相は喜んで受け取り、「心から期待したい」と述べた。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年12月5日
http://j.people.com.cn/94473/8475679.html
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