http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/409.html
Tweet |
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131205-00000002-sasahi-pol
週刊朝日 2013年12月13日号
「悪法」と言われる特定秘密保護法案が、11月26日夜、衆院をついに通過。今国会での成立が確実な情勢となった。衆院採決の際、自民党でただ一人賛成しなかったのが村上誠一一郎元行革担当相(61)だ。法案が国会に提出される前の10月22日、党の総務会でも反対を主張、また26年前、同党が目指したスパイ防止法案(廃案)でも反対を唱えた筋金入りだ。造反したワケを大いに吠えた。
* * *
10月の総務会後、いくつかのメディアに私の考えが取り上げられました。同僚議員からしょっちゅう「いい意見だ」「頑張ってくれ」と激励されました。じゃあ誰か自分の良心に従って付き合ってくれよって言ったけど、皆目ゼロ。
みんな首相官邸が怖いんでしょうね。96年に小選挙区制度になって、総理総裁が党の公認権、カネ、そして比例順位をすべて握りました。その結果、昔自民党にあった多様性が失われ、独裁となりました。私は小選挙区制度の導入にも反対しました。カネのかからない選挙をというのであれば、連座制とあっせん利得罪を強化すれば事足りた。今回も秘密が漏洩しないよう国家公務員法や自衛隊法を改正、強化すればいい。
2005年の郵政選挙で、当時の小泉純一郎首相(71)が郵政民営化法案に反対する人を追い出し、刺客まで立てました。昔の自民党はあそこまでえげつないことはしなかった。あれがみんなのトラウマになっているのでしょう。
派閥が悪いと言いますが、昔の派閥の領袖は偉かったと思いますよ。党内で違う主張を唱え、執行部にたてついても必ず選挙や人事ではガードしてくれた。私が入っていた派閥の会長の河本敏夫さんは「みんなの価値観でどんどんやってくれ」と言ってくれました。
小泉さんも無責任ですよ。脱原発を訴えていますが、電気料金が跳ね上がったらアベノミクスは飛んでしまう。代替エネルギーをどうするかも提示しない。首相が脱原発を決断すれば知恵は出てくるっていうけど、そんな簡単じゃない。
安倍晋三首相(59)が今やるべきは、財政の立て直しと外交、そしてエネルギー政策です。アベノミクスがうまくいかず、物価が上がり、貸金が上がらないとなると、その反動は「倍返し」どころではないと思う。
貿易収支や経常収支が赤字になると、預金を取り崩すことになる。するとまた財政赤字が膨らむ。財政破綻したらもう国は終わりですよ。そのとき、なんでこんな法案にかまけていたんだということになります。
選挙で勝ちすぎると必ず慢心します。選挙で獲得した議席数と民意は必ずしも一致しません。民意以上に議席が取れてしまうのが小選挙区制度です。高転びする可能性があります。
もう党内で私みたいのは珍しいのかな。融通が利かないしね。本当はもっと若手が声を上げるべきです。周りから白い目で見られるし、私ももう疲れましたよ(苦笑)。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK157掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。