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2013年12月03日
自民党の石破茂幹事長が自身のブログで、特定秘密程法案に反対し抗議活動をする人たちの行為を「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われる」などと発信したと新聞・テレビが報じた。
いつもながらのもったいぶった、さも本当らしく聞こえる言い回しは、石破氏の常だが、今回ばかりは説得される人はいないだろう、と信じたい。
抗議に立ち上がった人たちを見ればすぐにわることだ。皆さん良き一般市民であり、平和的な抗議活動をしているにすぎない。テロ行為とは本質において反対に位置するものだ。
なぜ抗議に立ち上がったのか。石破氏たちの自民党政権が成立させようとしている特定秘密法。その法律自体が、それこそテロの定義である“恐怖政治”をもたらす危険性があると懸念しているからだ。
その後、石破氏は“テロ”と受け取られるようであるならば、そこは訂正するなどと弁解した、と報道された。
石破議員は何年も国会議員をやってきた人物だ。言葉を安易に乱用せず、正確に理解してもらいたい。言葉の乱用など、知性を劣化させる以外の何物でもない。
「テロ」とは元々「恐怖」などの意味で、フランス革命以降、ヨーロッパから輸入された概念だ。最近は「テロ支援国家」、「テロとの戦い」などと拡大使用されているが、一般的に、「テロ(リズム)」は特定の(政治的)目的のために、暴力や暴力によって脅威・恐怖心を与える主義主張(テロリズム)や行為(テロ)、恐怖政治(テロリズム)のことをいう。
繰り返すが、人々はまさに石破氏たちが制定しようとしている特定秘密法が恐怖政治をもたらし、日本の民主主義を破壊しかねないと懸念している。そのために立ち上がったのだ。
第一に、この人々が立ち上がっている抗議活動やデモは、世界人権宣言、そして憲法(21条)でも明記されている。思想信条・表現の自由を保障する(まともな)民主主義国家に共通の人々の基本的な権利であるのだ。
話をすり替え、逆転させてはならない。
付け加えるならば“単なる絶叫戦術“と言うのであれば、まず右翼の街宣活動を批判すべきだろう。
自民党政権が長く野放しにしてきた右翼の街宣行動こそ、欧米メディアからはひんしゅくを買っているのだ。
【DNBオリジナル】
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