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「反民主主義の法案だ」と嘉田知事/(C)日刊ゲンダイ
地方に反「秘密保護法」のうねり 嘉田滋賀県知事も激怒!
http://gendai.net/articles/view/news/146379
2013年12月2日 日刊ゲンダイ
特定秘密保護法成立に向かって突き進む安倍政権。ジャーナリスト、作家、ノーベル賞学者も反対を表明しているが、中でも怒り心頭なのが地方だ。安倍政権は衆院の採決直前、わざわざ福島で公聴会をやった。陳述人全員が反対を表明したのに、切り捨てるかのように強行採決をした。福島をアリバイづくりに利用したのである。これに滋賀県の嘉田由紀子知事が噛み付いた。
「安倍政権はあまりにも手続きが乱暴です。そもそも、なぜ、福島1カ所で公聴会をやるのですか。原発情報が秘密にされる恐れは大飯原発を抱える関西地区も同じです。もっと地方公聴会を開くべきです」
こう言う嘉田知事が秘密保護法の問題点として、例に挙げたのは前福島県知事、佐藤栄佐久氏のことだ。
「今の時代、情報公開の方向です。なぜ、秘密を増やす方向に行くのか。寺島実郎さんがTVで言っていましたが、『日本の省庁は省益で動いている』と。原子力村しかり、ダム村しかりです。自分たちの省益の中で動いている官僚を、どうにかチェックできるのは、やはり情報公開制度があるからです。それなのに(特定秘密保護法案で)30年とか60年公開しなくていいことになったら、どうなるのか。佐藤栄佐久さんは、知事になったときに原発推進派だったんです。でも、知事を4期、5期やる中で、役所が原発情報を出さない、トラブル情報を出さないので、『おかしい』となって、2003年の時にプルサーマルに反対したわけです。そうしたら2006年に、冤罪のような形で知事を失脚させられるわけじゃないですか。その佐藤栄佐久さんが秘密保護法は『戦時秘密体制国家に戻るみたいだ』と言われる。佐藤さんのお気持ちはすごくよく分かります」
ただでさえ、秘密主義の官僚に秘密保護法を与えたら内部告発も出てこない。原発の問題点、放射能の危険性が表に出なくなってしまう。
「その通りです。今回の福島原発事故の時でもスピーディの情報を出さなかった。人心を混乱におとしめるということで。(特定秘密保護法案で)ますます出さなくなるのではないですか。出さない理由ができるから」
嘉田知事は今の国会運営は見ていられないとも言った。
「審議を急ぎすぎています。秘密の中身は何なのか。こういう時にはこうなのだ、ということが分からなかったら、やっぱり納得できない。民主主義は参加と納得ですから。まさに反民主主義の法案だと思います。担当大臣の森雅子さんも苦しいでしょうね。まともに答弁できていないじゃないですか」
原発を抱える知事、首長は反対で共闘すべきである。
(取材協力=ジャーナリスト・横田一)
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