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2013年12月 2日
以下は、菅政権、野田政権、第二次安倍政権と続く対米従属政権の中で、次々と出てきた危険な言論弾圧法制の数々。
1、「人権委員会設置法案」 ○未成立
2、「マイナンバー制度」(共通番号制度) ●成立(第二次安倍政権)
3、「コンピューター監視法案」(通称はサイバー刑法) ●成立(菅政権)
4、「私的違法ダウンロード刑罰化」 ●成立(野田政権)
5、「特定秘密保護法案(秘密保全法)」 ○未成立
6、「ACTA(アクタ)」(偽造品の取引防止に関する協定) ●成立(野田政権)
7、「暴排条例&改正暴対法」 ●成立(野田政権)
8、「共謀罪法案」 ○未成立
9、「精神保健福祉法改正案」 ●成立(第二次安倍政権)
10、「日本版NSC法案(国家安全保障会議)」 ○未成立
11、「児童ポルノ禁止法改正案」 ○未成立
12、「日本国憲法改悪」 ○未成立
この中で、安倍政権になってから約一年近く経って、成立もしくは成立を目論んでいるものは次の通りである。(◆決定かほぼ決定、◇予定されるもの)
◆「マイナンバー制度」(共通番号制度)
◆「精神保健福祉法改正案」
◆「秘密保全法」
◆「日本版NSC法案(国家安全保障会議)」
◇「共謀罪法案」
◇「日本国憲法改悪」
◇「児童ポルノ禁止法改正案」
以上を見ても、安倍政権が言論弾圧体制を造ることに異常な注力を傾けていることがよく分かる。
石破茂幹事長は、夏に行われた参院選から少し前の7月13日に、「参院で多数を頂いても自民党が暴走することはない。暴走したときは、自民党の終わりではなく、日本の終わりであると強く意識している。」と言っていたことは鮮明に覚えている。
この発言は、巨大与党の幹事長の発言としてはあまりにも奇妙というか、風変わりだったからである。
石破氏は心に強く浮かんでいることは隠して置けないタイプの人物のようだ。
この発言から確実に分かったことは、石破幹事長の脳裏には、与党ペースで歯止めのない法案や改正法を乱立させることが可能になるということを“自民党の暴走”だと意識していたということである。
安倍自民党は、グローバル資本の息のかかった民間シンクタンク・CSIS(米戦略国際問題研究所)の指令で動いているから、政策の主骨格は新自由主義政策と、それとセットになった言論弾圧法案の整備の二本柱である。
特に石破幹事長がイメージしていた「自民党の暴走」は、数種類の言論弾圧法案を成立させることを主眼に置いていたものと思われる。
石破氏が言った「自民党が暴走すれば日本の終わりであると強く意識している。」は、正確に翻訳すれば、「自民党が暴走すれば国民の終わりであると強く意識している。」ということに他ならない。
安倍政権が担った役割は、権力が国民に対して徹底的な監視社会と恣意的な弾圧を可能にする打出の小槌(こづち)法制を実現させることなのである。
石破幹事長は政治家には珍しくポーカーフェースや腹芸が全くできないタイプであり、ある意味で正直な人間である。
趣味嗜好ではよく知られるように軍事オタクであり、戦闘機や戦車などのプラモデルなどが好きであるごく普通の凡庸な50代である。
彼は心を隠して置けないから、上述の“自民党暴走発言”や、国防軍の出動に対し従わない者には最高刑の死刑で臨むことを仄(ほの)めかすなど、支配者側から見ると完全な“舌禍事件”を頻出させている。
最近の舌禍事件は、特定秘密保護法案に反対する市民のデモについて「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」と批判したことであろう。
“デモで絶叫すればテロ行為??”、この言い分は非論理的すぎて、もはやお笑いのレベルである。
これはただ石破氏が慎重さに欠いているだけで深い意図は全くない。(頭が悪すぎるという人もいるが)
おそらく夏の“自民党暴走”発言と同様に、彼特有の素直さから、すでに国民全体を隷属化させたつもりになっている彼の気持ちが、こういう発言を吐かせたのであろう。
完全制圧されるべき市民がデモなんぞやることはとんでもない思い違いだ、我々に逆らったらどういうことになるかわかってるんだろうなという気持ちの正直な吐露に他ならない。
石破氏は、すでにナチ親衛隊を手中にしたアイヒマン、ゲッベルス、ヒトラーなどになぞらえる心境になっているのだろう。
石破氏の内心は、“俺さまはすでにCSISのお墨付きをもらっているから、何も怖いものはない”という、米国をバックに控えた一種の“万能感”であろう。
寄らば大樹の陰の典型例である。
この感覚は安倍首相をはじめとする全ての自民党幹部連中に共通する。
おそらく彼らは、政治から離れた部分では、どこにでもいるごく普通のオヤジ連中であり、子供にとってはよいパパであると思われる。
だが、これから読もうと思っているアメリカの思想家・ハンナ・アーレント女史の『全体主義の起源』では、ナチスの戦犯の多くを引き合いにして、彼らが平凡で善良だとさえ言えるようなドイツ市民であったことを強調していることは有名である。
彼女が語った“凡庸な悪”は恐ろしい真実を言い当てている。
つまり、国民に血生臭い刃(やいば)を向けながら、全体主義的な警察国家を統率する連中は、決まってごく凡庸に見える普通のおっさんたちであるということは歴史が証明しているのである。その観点からいうと、石破氏の“正直な失言”は、特定秘密保護法案の運用方向が国民に向いていることを充分に示唆していることになる。
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