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「最高裁に貸しをつくった政権幹部」(EJ第3684号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/381608628.html
2013年12月02日 Electronic Journal
このテーマは今回で106回目です。EJのテーマとしては未
踏の数字です。7月1日から書いているので、既に5ヶ月書き続
けていることになります。今回のテーマを振り返ってみます。
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本当に自民党でよいのか/小沢一郎最後の挑戦
──このままでは済まされない問題を探る──
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まさにこれまで105回かけて「このままでは済まされない問
題」を探ってきたのですが、まだまだ書くべきことがあり、この
まま12月27日まで書き続けます。
「小沢謀殺の仕掛け人は誰か」から、この連載はスタートして
います。平野貞夫氏の設定した次のテーマです。
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仕掛け人候補その1 「政治家」
仕掛け人候補その2 「官僚」←
仕掛け人候補その3 「財界」
仕掛け人候補その4 「巨大メディア」
仕掛け人候補その5 「ジャパンハンドラー」
──平野貞夫著/ビジネス社刊
『真説/小沢一郎謀殺事件/日本の危機は救えるか』
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既に「政治家」の検証が終わり、「官僚」の検討に入っており
現在もその検討は続いています。それほど官僚機構の闇は深いと
いうことです。
この官僚について平野貞夫氏は、その本質を次のように見抜い
ています。
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私の結論を先にいっておくが、官僚という存在は、何ごとであ
れ、みずから率先するようなビヘイビアはとらない。したがっ
て、仕掛け人とするには無理がある。そのうえで、注目しなけ
ればならないのは、官僚は限りなく仕掛け人をサポートする大
きな役割を果たすことがあり得るということである。
──平野貞夫著の前掲書より
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首魁は自民党なのです。今回の一連の「小沢謀殺」は政権を小
沢氏率いる民主党に奪われる寸前の麻生政権からはじまっていま
す。政権を失って困るのは自民党だけでなく、長い間にわたって
自民党政権と棲み分けをしてきた官僚機構も同じなのです。
許せないのは、政権を失って茫然自失の自民党を結果として助
けたのは、謀略を仕掛けて小沢氏とそのグループを追放し、その
謀殺を図った民主党の「悪徳10人衆」です。
小沢氏を検察審査会を使って「強制起訴」し、その剛腕を十分
に削いでおき、やっとの思いで得た無罪判決の直後に解散を強行
して、小沢勢力を壊滅に近い状況に追い込んだのはこの10人衆
の仕業です。多くの民主党議員が、あの2012年暮れの衆院選
で落選し、屍累々となるなかでこの10人はすべて生き残ってい
ます。これにも深い理由があると思います。
11月29日のEJでご紹介した香川保一民事法情報センター
理事長の金銭スキャンダルについて事実を述べておきます。
2010年4月13日のことです。民主党は「事業仕分け」の
事前調査として、法務省所管の団体の調査を行ったのですが、そ
のとき、民事法情報センター理事長、香川保一氏の金銭スキャン
ダルが発覚したのです。
4月16日の衆議院法務委員会で、事前調査に当たった民主党
議員がこの問題を取り上げ、千葉景子法務大臣に対して質疑が行
われたのです。この問題は、香川理事長が刑事責任を問われる事
態になることや、香川氏が元最高裁判事であることから、最高裁
にとっても頭の痛い不祥事だったのです。このことについて、読
売新聞は事実を小さく報道しています。
当然のことながら、千葉法相は対応に悩んで、「政権の幹部」
に相談したのです。この時点は鳩山内閣──この手の相談は民主
党政権幹部といえば、弁護士で公務員改革担当相の仙谷由人氏、
内閣府特命担当大臣(行政刷新)の枝野幸男氏であったと考えら
れます。そのときの政権幹部ではないが、最高裁とのパイプのあ
る最高裁の竹崎長官と同級生の江田五月氏がいます。
4月27日、小沢氏に対して第5検察審査会は「起訴相当」議
決を出しています。そういう状況を踏まえながら、政権幹部はこ
の問題について結論を出して幕引きを図ったのです。
連休の明けた5月8日のことです。社団法人「民事法情報セン
ター」は突然解散したのです。これによって多数の有料会員や利
用者を困惑させたのです。つまり、香川理事長の金銭スキャンダ
ルを不問にしてもみ消してしまったことになります。しかし、メ
ディアは事実を知りながら、ほとんど報道していないのです。し
たがって、ほとんどの人は事実を知らないまま、事件は闇から闇
へと葬られたのです。
しかし、これによって法務省と最高裁は、この政権──とくに
この処置を決定した政権幹部に大変な「借り」を受けたことにな
ります。6月2日に小沢幹事長は辞任を表明し、同月4日に鳩山
内閣は総辞職し、6月8日に菅直人内閣が誕生しています。
菅内閣では、仙谷氏は官房長官、枝野氏は幹事長の要職につき
「反小沢」を鮮明にします。しかもこの内閣は、法務検察、最高
裁に重要な「貸し」をつくっているのです。こうなると、この内
閣が求めれば、小沢氏を第5検察審査会を使って民主党代表選の
日に合わせて起訴議決を出し、刑事被告人にすることぐらい簡単
なことだったのです。
この事件幕引きの構図は、元大阪高検公安部長が検察の裏金を
告発する寸前に逮捕された事件によく似ています。この事件では
時の小泉首相が検察・司法官僚と取りの引きして、検察の裏金事
件を封印したのです。いずれにしても最高裁が菅政権に協力した
理由は明白なのです。 ─── [自民党でいいのか/106]
≪画像および関連情報≫
●三井環さんからの手紙/けものみち/「魚の目」より
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検察の組織的裏金づくりの犯罪の分岐点は平成13年10月
末にあったと私は思います。原田検事総長の判断の誤りが後
に大きな災いをもたらすのです。当時は大阪地検加納駿亮検
事正が裏金づくりの犯罪(虚偽公文書作成、同行使、私文書
偽造、同行使、詐欺)で刑事告発され週刊文春、週刊朝日が
大々的に私の取材により報道していました。法務省は加納を
福岡高検検事長に上申しましたが、当時の森山法務大臣は刑
事告発されていることを理由に難色を示したのです。小泉内
閣としては人事を承認し刑事告発が「黒」であれば、その責
任を内閣が負わなければならないからです。法務省はなかな
か内示ができなかったため報道が過熱し大手新聞も一気に報
道しかねない状況下にあったのです。そこで原田検事総長が
考え出したのが「けもの道」と言う選択だったのです。検察
の組織的な裏金づくりの犯罪は内部では「公知の事実」でし
たので原田検事総長は自ら国民に謝罪し、ある程度の処分者
を出して、使った金を国に返還するだろう、それ以外の選択
肢はないだろうと私は考えていました。そうすれば検察の信
用は一時的には失墜するかもしれませんが、さすがは他の省
庁とは違うと評価されたであろうと思います。私はそれを期
待していました。ところが「けもの道」と言う最悪の選択を
してしまったのです。 http://bit.ly/49L0m
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