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定例会見で記者の質問に答える東京都の猪瀬直樹知事=11月22日午後、東京都庁(鈴木健児撮影)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131201/lcl13120112000000-n1.htm
2013.12.1 12:00 産経新聞
医療法人徳洲会グループからの5000万円の資金提供が明るみに出た東京都の猪瀬直樹知事。問題が発覚した11月22日午前のぶら下がり取材、22日午後の定例会見、23日の都総合防災訓練後のぶら下がり取材、そして、26日午前の緊急会見と、公の場で経緯を説明したが、疑問氷解にはほど遠いのが現状だ。この間には、集まった報道陣をまき、あたかも逃げるかのように公用車で走り去る局面もあった。しかし、430万票超という国内選挙史上最多得票で当選した知事だけに、疑問には丁寧に答える姿勢が望まれるところだ。ツイッターでのつぶやきは停止中、都政情報のリツイートすらない状態で、身上としてきた情報発信力にも陰りがみえる。つぶやきがないため、11月22日(金)〜11月28日(木)までの猪瀬知事の動きを紹介します。
【11月22日(金)午後1時過ぎ 都庁舎2階ホール】
「昨年、石原慎太郎前知事が突然辞めることになり、これから出馬しなければならないということで、あいさつ回りにあちこち行った。そこで(徳洲会前理事長の)徳田(虎雄)さんのところにも行きました。徳田さんのところでは、資金提供を後日するということになった。資金提供というかたちで応援してもらうことになった」
《22日午後1時過ぎ、都庁第1本庁舎2階のホール。車寄せにつけられた公用車から降り、登庁する知事を待ち受けていたのは多数の報道陣だった。庁舎2階には全国観光PRコーナーもあり、観光客らの姿も少なくない。来庁者もその模様を遠巻きに眺めた》
《このぶら下がり取材で、猪瀬知事は「資金提供というかたちで(都知事選挙を)応援してもらうことになった」と説明。5000万円は選挙資金として用立てられたことをにおわせた。しかし、これが選挙資金で、収支報告書に記載がなかったとすると、公職選挙法や政治資金規正法に抵触し、会計責任者や出納責任者が罪に問われる可能性も出てくる。約2時間後の定例会見でこの説明を覆した背景には、こうした事情がありそうだ》
「選挙はお金がかかるかもしれない、初めての経験ですからわかりません。自己資金でまかなえるというつもりでやりましたが、自分の預金の範囲で選挙運動ができました」
「個人としての借用をお願いしました」
《「選挙はお金がかかるかもしれない」という認識があり、結果的に「預金の範囲内でできた」という発言。裏を返せば、自己資金でまかなえなかった場合は5000万円に手をつける可能性があった、と解釈できる。さらに、猪瀬知事は、5000万円について、「借用をお願いした」と語っており、自ら持ちかけたととられても仕方がない発言をした。この発言も2時間後には二転三転することになる》
【11月22日(金)午後3時過ぎ 都庁舎6階会見室】
《ホールでのぶら下がりから、約2時間。この間、発言について、どのような打ち合わせがあったのか。「選挙資金ではない」「個人の借金」という絶対防衛線を張ろうとしたのだろうか》
「選挙の資金ではありません。個人の借入として、たまたまお借りしました。お申し出をお断りするのも失礼かと思いました」
「選挙に使うつもりは全くなかったと断言できる」
《会見は1時間を超え、生中継している東京MXテレビの放送枠をオーバーした。その中で猪瀬知事はこう語り、ぶら下がり取材の発言をひっくり返した》
「たらればだな」
《選挙で自己資金が枯渇した場合、5000万円を使う可能性があったかどうかという質問をこうかわした猪瀬知事。たしかに「たられば」には違いない。しかし、この認識は問題のひとつの核心部分でもある》 「徳田毅衆院議員です、それは。議員会館です」
《記者からの追及に対して、だれから、どこで受け取ったかを告白した猪瀬知事。金銭授受の経緯が少しずつ見え始めた》
「借用証の名義は見ていない。(借用証の公開については)あるかどうか確認しないと分からない」
《会見の中で焦点となったのは借用証の存在。このときはあるかないか分からない、破棄したかもしれない、などとあやふやな回答に終始していたが、26日に公開されることになる。また、会見が行われた22日に、資産報告書に借入金として5000万円を記入、修正した》
「こちらから金額を要請したことは一切ない。百パーセントない」
「(金額を要請し、余ったら返すという発言は)していません」
「借用証は存在します。自分で書きました。議員会館で徳田毅さんの前で書いて渡しました」
「借用証を書いてお金を返したわけですから、借用証を公開する必要はない。借用書は探せばある」
「5000万円という金額は徳田氏側が決めてきた」
《都の総合防災訓練を視察し、講評を行った猪瀬知事。猪瀬知事は防災についての質問を求めたが、記者団からの質問はなく、徳洲会の問題に集中した。この日の焦点は、猪瀬知事側から1億円、あるいは1億5000万円の資金提供を要請したかどうか。さらに、22日には存在を確認した上で、公開するかどうか決めるとしていた借用証について、「公開する必要はない」と発言した。女心か、猫の目か、はたまた季節外れの秋の空か…。説明の変遷と、かみ合わない質疑応答が繰り返される》
【11月24日(日)午後3時過ぎ 書評合戦「ビブリオバトル」会場のベルサール秋葉原】
《この日は、「言葉の力」を提唱する猪瀬知事肝いりの「ビブリオバトル」の開催日。ビブリオバトルは、1冊の本の魅力を5分間で伝え、読みたくなった本に投票するという書評合戦。猪瀬知事はトークセッションに作家で思想家の東浩紀氏や、ビブリオバトルを考案した立命館大学准教授の谷口忠大氏らと参加した》
《トークセッションは午後2時半から30分間の予定で、その模様は動画サイトなどで公開されている。終了後に猪瀬知事の話を聴こうと、多くの報道陣が集まったが、知事は予定されていたルートから出ず、会場を去った。同じトークセッションに参加した東氏はツイッターで「ビブリオバトルのセッション終了。あんなカメラの砲列に晒されたら、そりゃ嫌になるよなあ」という感想を漏らした。猪瀬知事が知事就任以降、記者が集まっている中で取材に応じなかったケースはほぼなかっただけに、こうした対応は残念に思える》
【11月25日(月)】
《この日、猪瀬知事は登庁予定はなく、公式日程も公表されていなかった。ただ、知事周辺は翌26日に経緯を説明する会見を開くかどうか、その調整に追われた》
【11月26日(火)午前10時、緊急記者会見】
「5000万円は徳田毅議員側から提示されて、こちらが借用証にサインした」
「(徳洲会が都内で病院や老人保健施設を運営しているグループとの認識は)知らなかった」
「(徳田虎雄氏の妻で毅氏の母の秀子氏は)借用書の存在を知らないと思う。毅議員と僕の間で交わした」
「借用証は間違いなく原本。信じてもらうしかない」
《この日早朝、記者会見の実施が発表された。前日まで「公開する必要はない」としていた借用証を一転公開、記者の求めに応じて、何度もカメラに掲げてみせた》
《ただこの借用証、A4サイズとみられる紙に、「借用証」「徳田 毅 殿」「平成24年11月20日」「金5000万円也」「港区西麻布●●● 猪瀬直樹」とあるだけの簡素なもの。印鑑も押されておらず、印紙も貼られていない》
《この借用証をめぐっては、その真偽を含め、ネット上などでも疑問が噴出。「これで無利子無担保で金が借りられるのか」「郵送してきたなら折り目があり、消印のある封筒があるはず」「徳田毅議員が用意したなら自分の名前に『殿』をつけておくか」…。なかには、カフェラテの泡で、借用証を掲げる猪瀬知事を描いたラテアートまで登場した》
《「信用してほしい」と語る猪瀬知事。しかし、猪瀬知事の説明は、単身、議員事務所に徳田毅議員を尋ねて、現金を受領、借用証に記入していることになる。郵送で猪瀬知事の事務所に返されたとき、スタッフが封書を開封して中身を確認、貸金庫に入れたのであれば、そのスタッフも含め、その存在、形式について真実を知っているのは極めて限られている》
《今回の5000万円をめぐる問題については、市民団体が公選法違反容疑で猪瀬知事らに対する告発状を東京地検に提出している。地検が受理すれば捜査に乗り出すことになり、仮に不起訴となった場合でも、これを告発人が不服とした場合、検察審査会に申し立てる可能性が出てきた。借用証の真偽は、その捜査の中で明らかになるかもしれない》
「今後も都民のため、国民のため、東京のため、日本のために、全身全霊で職務に邁進する。ちょっとした間違いもあるかもしれないが、そこは批判してもらって、一生懸命働きたい」
《こう語った猪瀬知事。昨年12月16日には有権者約434万人の支持を受けたが、一連の経緯に関する説明は、その心をつなぎ止めることはできただろうか》
【11月27日(水)】
《この日、猪瀬知事の公式な日程はなし。東京・西麻布の事務所にもなかなか戻れていないようだ》
【11月28日(木)】
《この日も公式日程はなかった。知事の登庁はないとされていたが、都庁に姿をみせた。翌日に開会する都議会の準備など、対応策を練っていたのだろうか》
《猪瀬知事が編集長を務めているメールマガジン「日本国の研究 不安との訣別/再生のカルテ」は、「徳洲会グループからの借り入れについて」というタイトルで、11月26日朝の記者会見での発言が配信された。いつもはメルマガの配信予定をツイートする知事だが、今回はそれもなかった》
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