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2013-12-01
特定秘密保護法案成立を見越して、ブログの閉鎖が相次いでいます。この法案と一般のブログが何故関係するのかと訝っている人もいるようですが、当該法案の目的の一つは反政府的な(反米的な)人間を取り締まることにあるので、それ故皆危惧しているのです。
石破の暴言がネットを賑わしていますが、これは彼らの本音が出たもので、ブロガーらの危惧が的中した形となっています。東京新聞は、本日付記事で次のように報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013120190071430.html)
「絶叫デモはテロ行為」 石破幹事長 市民活動、テロと同一視
自民党の石破茂幹事長は十一月二十九日付の自身のブログで、デモ活動について「単なる絶叫戦術はテロ行為と変わらない」と指摘した。テロの定義をめぐっては、特定秘密保護法案の条文のあいまいさが問題視されており、弁護士などからテロの範囲が広がりすぎることへの懸念が示されている。法案の審議が続く最中に、市民の活動をテロと同一視した記述は批判を集めるのは必至だ。
石破氏は「今も議員会館の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いています」とした上で、「いかなる勢力なのか知る由もありませんが、左右どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう」と指摘した。
さらに「主義主張を実現したければ、民主主義に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべき。単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われます」としている。
特定秘密保護法案のテロの定義をめぐっては早い段階から議論となっている。法案は一二条で、テロについて「主義主張に基づき、国家もしくは他人にこれを強要し、または社会に不安もしくは恐怖を与える目的で人を殺傷し…(後略)」としている。
この部分は(1)「主義主張を強要する目的で人を殺傷」した場合と「恐怖を与える目的で人を殺傷」した場合がテロにあたるという解釈と(2)「主義主張を強要」した場合と「恐怖を与える目的で人を殺傷」した場合がテロ−の二通りの読み方ができる。森雅子内閣府特命担当相は(1)だと主張したが、石破氏の発言は(2)のように主義主張を強要しただけでテロになるととらえているように聞こえる。
法案に反対する清水勉弁護士は「普通の法律の読み方だと主義主張を強要しただけでテロになる」と指摘している。 (下線は引用者による)
この法案の特徴は極度の曖昧さにあり、如何様にも解釈できるように作られています。政権にとって使い勝手のよい作りになっています。場合によっては、政府の気に入らないことを強く主張しただけでテロと見做される恐れがあります。
少なくとも、石破はそのように考えているようです。今後石破がどのような処遇を受けるのか、注目されます。譴責されたり、幹事長解任になれば、未だ国民に配慮する姿勢が残っていることになりますが、お構いなしなら安倍政権も同じ考えと判断せざるを得ません。恐らく、何のお咎めもないことでしょう。本人は変な言い訳をするかも知れませんが…。
史上最悪の宰相は前総理の野田佳彦だと思っていましたが、彼の方がまだマシだったようです。反原発デモに対して「大きな音だね」と人事のような反応をして顰蹙を買いましたが、それではまずいということで、デモのリーダーたちと会談したりしていました。
単なるガス抜きですが、「テロ同然」と断ずるような不敵な言動を採ることはありませんでした。一応民主国家なので当然なのですが、石破にはそうした常識もないわけです。これでは一党独裁の中国以下で、北朝鮮と同じです。
安倍も独裁体質で、身内の反抗を許しません。一度でも意に沿わないことをすると、完全に干されてしまいます。国民など見下していますから一般人に対しては尚更で、反政府的な言動をする人たちを厳しく取り締まるはずです。
この国では昔から御政道批判はタブーで、幕政に対する批判を討ち入りの形で示した赤穂浪士は全員切腹させられました。「ご無理ご尤も」とか「長いものには巻かれろ」といった言葉が数多くあるのはそのためです。
「物言えば唇寒し」ということになって言論が完全に封殺される日は、直ぐ近くにまで迫っています。
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