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2013/11/29 00:01
この世の中、常識に照らして公平に裁いてくれるはずと思われているのが裁判所である。しかし、先の衆院選挙の1票の格差に対する最高裁判所の判決は、司法の歴史の中でも最悪に近い判例を残してしまった。
判決では、0増5減という政府の努力を評価したために、自民党はそれを勝手に読み取って、格差2倍は当たり前、2倍以下の格差是正はやらなくてもいいという解釈をしてしまった。もう衆議院選挙での格差是正をやるつもりはない。最高裁にはそのつもりは無かったかもしれないが、結果的に自公政権は都合よく解釈してしまった。最高裁は、判決にそのような解釈をする余地を与えたということである。もともと0増5減を出した時点で、裏で最高裁のお墨付きを得ていたかもしれない。自民党と最高裁はツーカーだからである。
今や、最高裁はあてにならない存在になってしまった。こんな酷い判決に対するフラストレーションを解消してくれたのが、広島高裁岡山支部の片野悟好裁判長である。選挙結果を違憲、無効としたことは、勇気のいる判決である。選挙区の区割りを是正して選挙のやり直しを求めたものである。
最高裁は、「違憲の状態」という訳のわからない判決を出した。これは現状維持でも構わないということである。司法の判決とは、手間がかかるから現状維持でもいいというものではない。裁判所は、悪いものは悪い、良いものは良いと白黒をつける機関である。今回の最高裁のように、現状維持でもいいと解釈されるような判決では、裁判所の意味がない。
例えば、公害裁判で公害を認める判決をすると、政府が公害被害者に莫大な補償をしなければならないので、公害であると認めないという判決を出すのと、ある意味変わらない。
当然、政府の意向を汲んで広島選挙区の選挙管理委員会は最高裁に控訴するであろう。その最高裁がまた同じメンバーが審議するのなら、また先日と同じ結果が出そうである。最高裁の判事は内閣が任命する。今の判事は、ほとんどが自民党時代に任命された判事で、特に政治に絡む案件は自民党に都合のよい判決しか出ないように思える。最高裁判所に政治が絡む裁判で正当な判決を期待するには、体制を変えて真っ当な判事を任命するしかないように思える。それほど不信感が強い。
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