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「まさおっちの眼」http://blog.goo.ne.jp/masao19481/より転載。
猪瀬直樹東京都知事は、硬派のノンフックション作家として知られていた。道路公団の腐敗を突くなど、社会の不正を正す作家だった。それが都知事という権力者側になると、まるで絵に描いたような豹変ぶりだ。
昨日の記者会見で、徳洲会グループから現金5千万円を受領した際に書いたとする借用証を手にする東京都の猪瀬直樹知事、こうまでして、公職選挙法や贈収賄の法を避けるべく、「あくまで私用の借金」と言い張った。
見苦しい限りである。
都知事には病院の認可権があり、補助金の権限もある。徳洲会は東京都全域に病院を建設する野望を持っていたし、選挙資金を機に、今後の便宜の見返りとして、5000万円「贈収賄」したことは明らかである。
おまけに昨日の記者会見の猪瀬氏の顔をよく見ると、眉毛まで吊り上げて書いている。歌舞伎役者じゃあるまいし、フツウ、男が眉毛なんか書くかー。
社会派のライターは、今や権力者側に立つと、見栄えを気にしたり、裏金を受け取って、懸命にそれを打ち消したり、カッコワルイたらありゃしない。
勿論、人間というものは、善も悪も内包しているものだ。善だけの人間とか、悪だけの人間ってものはありえない。
しかし、これだけ豹変する人間を見ると、ああ、猪瀬は小心者だったんだなあと思わざるを得ない。
権力を批判していた人間が、逆に権力という「甘い蜜」に浸かると、それに溺れきってしまう。
しかし、問題はこれだけにとどまらない。
大きく、ふたつ、ある。
一つは、徳洲会の70億円に及ぶ使途不明金が、どれほど政界に及んでいるかってことだ。
今、徳田寅雄氏と盟友関係にある石原慎太郎議員はダンマリを決め込んでいるが、石原前都知事の後継者にさえこれだけお金が渡っているのだから、たぶん石原氏にはそれ以上の多額の金が渡っているだろうし、政界にどれだけいきわたっているか、計り知れない。
二つは、なぜ今になって、検察が5000万円問題を世間にリークしたかってことだ。
普通、検察は基礎を固めて、一挙に「逮捕」とする。
ところが、今回はマスコミリークから始まった。
検察は政治家を逮捕することが最上とされている所である。
これはひょっとすると、徳洲会に選挙違反を口実に家宅捜査したものの、70億円の使途不明金の「使途」が「政治家」につながる証拠がつかめなかったのではないか。
選挙違反だけでは物足らない。で、猪瀬だけでもと思ったが、「贈収賄」も立証できない。
で、やむなく、マスコミに叩いてもらおうと、リークしたもーのではないか。
いや、もう一つある。
秘密法案が可決した今、安部政権にとっては「憲法改正」がある。
これは国会議員の3分の2の賛成が必要である。
当然野党も取り込まなければ成立しない。
検察というところは正義でもなんでもない。それは小沢一郎を陥れたことからも立証済みのことだ。
検察は官僚であり、時の政権に組みするところである。
つまるところ、うがった見方をすれば、安部政権は「憲法改正」のために、
70億円の使途不明金を小出しにし、石原維新の会や、そのほかの脛に傷ある国会議員らに「脅し」をかけているのではないか。
政界はまさに魑魅魍魎である。
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