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2013-11-26 07:16:04
日本の民主主義は本日11月26日をもって、ご逝去させられます。民主主義の根幹である主権在民の息の根が止められ、国民主権は死亡通知を出さざるを得ません。代わって立ち現れる「官僚主権国家」。
安倍首相は、みんなの党との修正協議が整った段階で、今国会での特定秘密保護法の成立を確信したことでしょう。自信をもって、「成立させる」との意思を固めることができたはずです。「審議を尽くし、”民主主義”のルールにのっとって採決した」という口実が成り立つからです。
特定秘密保護法案は本日午前の特別委員会では委員長の職権で審議を打ち切り、採決して可決。午後の衆院本会議で、これまたあっさりと可決。参院に送られ、ここでも型どおりの審議の末、委員長、議長の職権で採決、可決の運びです。民主主義は、形だけで、国会は政権のしたい放題を追認する儀式の場と化すのです。
それを許してしまったのは、私たち有権者がぼんやりしていたからです。「お任せ民主主義」の当然の帰結といえます。
「お任せ民主主義」の隙をつけば、安倍という大した識見もない男にも、こうも簡単に国の根幹を変えることができる。国民主権という国家の根幹が、官僚主権という形に根底から変えられてしまう。
民主主義は、それを支える大衆自身が普段の努力を欠くようなら、たちまち「衆愚政治」に陥ってしまう。これを地で行っているのが、今の私たちの日本ということになるようです。残念ながら。
この法律が実際に運用されるようになれば、ブログも監視と対象になります。インターネットの言論空間はもともと権力側の道具という側面を持っています。事実、中国などでは、政権にとって都合の悪い書き込みは直ちに閉鎖もできるし、書き込みをした人間を逮捕・拘留もできるツールです。
いつ、何の罪で逮捕・拘留されるか分からない不気味な社会。当然、言論が委縮します。それ自体が政権の狙いでもあります。突然逮捕されることがないよう、危なさそうな内容は発信しない。ネット空間から政権に都合の悪い言論を労せずして消すことができるのです。
昨日の福島県で行われたこの法案に対する地方公聴会で、自民党推薦の意見陳述者を含め7人全員が「法案に反対」を陳述しました。しかし、そんなことは一顧だにせず、本日押し通す。こうしたことが、さらに当たり前に行われるようになります。
繰り返しますが、私たちがぼんやりしていた結果です。日本の民主主義は、どん底から立て直すしかないようです。もともと自分たちの手で勝ち取らなければ魂のこもった民主主義とはならないのだから、腰を据えて努力しましょう。今度こそ本物の民主主義を私たちのものにするために。
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