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2013/11/25 06:34
小沢氏は実態のない水谷建設からの政治献金5000万円で元秘書が強引に罪に問われようとした。その授受の創作芝居をテレビで「再現ビデオ」として放映までされて「クロ」との印象作りにマスメディアは躍起になって火のない所に煙を必死になって立てた。
しかし実態のない現金授受はついに立件されず、訴因から消えてなくなった。しかしマスメディアが小沢氏に対して報じた数限りない「政治とカネ」プロパガンダをマスメディアは国民と小沢氏に謝罪することもなく、テレビなどで口をきわめて小沢氏を罵った評論家たちも素知らぬ顔をして未だに出続けている。
一方、猪瀬氏の5000万円は実態のあるカネだ。猪瀬氏がいかに説明しようと、実態のあるカネが消えることはない。短期的に借りたと猪瀬氏が強弁しようと、借用書や金銭消費契約書などはおろか、念書や覚書などの走り書きの一通として存在しない5000万円もの「借入金」がこの世にあるはずがない。
よしんば借入金だとして、去年十二月に実施された総選挙と同時選挙となったと知事選挙に出馬した猪瀬氏がその一月前の11月に借り入れた5000万円の目的が選挙資金だったことは疑いようがない。それとも他に説明できる合理的な理由、たとえばマンション購入だとかといった事実がなければ下手な言い訳はしない方が良い。既に動かし難い過去の出来事だ。今更どのように言い繕うと真実を隠すことは不可能だ。
選挙絡みの借入金だとしたら、昨年12月までを会計年度とした2012年度政治資金収支報告書に「借入金」として記載がなければならない。たとえ猪瀬氏が個人的に徳田氏から借り入れたとしても、選挙資金への使途目的だったとしたら収支報告書に書き入れて選挙管理委員会に報告しなければならない。
しかしこの場合も5000万円が選挙資金目的だったとしたら東京都知事選挙に定める法定選挙資金の上限を超えるため、選挙違反は免れ得ない。ただ5000万円は妻名義の貸金庫に入れたまま一切手を付けていないとしたら、都知事選挙違反には問われないが、猪瀬氏が主張する借入金との言い訳は根拠のないものになる。
直ちに必要のないカネを借り入れる人はいない。しかも猪瀬氏が立候補した東京都でも総合病院事業を展開している医療法人から借り入れるとは不見識との誹りを免れない。
猪瀬氏が選挙資金目的で一憶円もの資金提供を徳田氏にもとめ、彼から「政治献金」5000万円の提供を得たとしたら合理的に説明できるだろう。いずれにせよ2012年度政治資金収支報告書に記載していなければ規正法違反ということになるのは同じことだが。
小沢氏の場合は小沢氏個人から政治家たる小沢一郎に貸し付けた5000万円の収支報告書への記載はあった。それを購入した不動産登記と同時に抵当権設定により政治家小沢一郎が小沢氏に返金したのも明快に収支報告書に記載されている。それでも期ズレの「虚偽記載」として元秘書で現職衆議院議員が逮捕起訴されたのだ。いかに常軌を逸した検察とマスメディアの暴走だったかが、猪瀬氏の実態のある5000万円現金授受の報道と比較すると歴然としている。
小沢氏は猪瀬氏のこの段階に到る前の「疑惑」の段階で民主党代表から降りざるを得ないほどのヒステリックなマスメディアの集中砲火を浴びせられた。猪瀬氏は5000万円の授受が明らかになっても都知事の職を辞すこともないし、「政治とカネ」の口撃の嵐に見舞われることもない。何という違いだろうか。
国民は決して忘れてはならない。民主党代表で近々実施される総選挙で総理大臣就任が確実視されていた小沢氏を検察とマスメディアのタッグチームが徹底して捏造情報で小沢氏を貶め、政治の表舞台が引き摺り下ろした現代政治の暗黒の日々を、決して忘れてはならない。
そしてテレビ画面に登場してシレッとして政治を語っている連中がいかに薄汚い卑劣漢かを忘れてはならない。テレビ画面の彼らの傍で頷くうら若き女性たちも卑劣な連中だということを、忘れてはならない。彼らは一言一句足りとも小沢氏に対しては言うに及ばず、国民に「嘘」情報を刷り込んだマスメディアの死に値する大罪を謝罪もしなければ反省の辞も述べていない。
東京オリンピック誘致に功があったとしても、猪瀬氏の罪は帳消しにならない。5000万円に対して合理的な言い訳が出来ない限り、猪瀬氏は都知事を辞して潔く法に従うべきだ。それが有権者に責を追うべき政治家たる者の生き方だ。
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