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2013-11-19 07:45:20
特定秘密保護法案は、とうとう成立する見通しです。「世紀の悪法」が、こうもあっさりと成立することになりそうだとは……。絶句せざるをえません。
自民・公明の与党側と野党・みんなの党との”修正協議”が整ったとして、安倍政権は週央にも委員会採決、衆院本会議採決を経て、今国会中に成立する見通しとなりました。安倍政権は強行採決の形さえ避けることができれば大満足です。「野党とも慎重審議の末、成立へこぎつけた」という形を残せるからです。
みんなの党の渡辺喜美代表は「オレが特定秘密保護法案を成立させるんだ」とイキガっているのでしょうか。「世紀の悪法」の成立に手を貸して、「オレの功績だ」と吹聴して見せる愚かさ加減。信じられません。
安倍首相は、「どうだ。オレ流の威力は」と、得意げに鼻をピクピク。日本政治史に残る”醜悪な場面”といえます。
みんなの党は、渡辺代表をはじめ自民党時代の閣僚経験者を含み、もともと”自民党の支流”という性格でした。だから、今回の動きは当然の結論ということなのでしょう。
しかし、野党の足並みを乱す役割を果たし、見た目には与党の提案に野党の一部も賛成して「民主主義のルールにのっとって成立した立派な法律」という体裁を整える一役を果たしました。
国民にとって、この法案に対する正しい態度は、廃案」しかないといえます。国民の基本的人権である「知る権利」を根本的に制約することができる法律であり、民主主義の根幹が揺るがされることは、多くの人がしてきするところです。
外国、とくにアメリカとの情報共有するために「秘密保護」を強化しなければならないなら、すでにある公務員の守秘義務の運用を強化すればすむ話です。国防に関する機密なら、自衛隊法の機密保護義務をきちんと運用すればすむはずです。
安倍首相は、維新の会も取り込む方針で、本日11月19日も「修正協議」と称する茶番を演じるのでしょう。
民主党は本日になって、ようやく対案を出す運びです。何たるスローモー。「民主党ってあったの?」という印象です。事態の進展からは完全に取り残されています。証文の出し遅れ。パンチ力はゼロ。単に「民主党もがんばっています」という世論向けポーズにすぎない。
そもそも民主党は、野党第一党として野党共闘の態勢を整える立場、て野党全体をまとめる立場でした。しかし、民主党自体、党内が割れているためにきちんとした方針が出せず、何の役割も果たせませんでした。
こうした安倍暴走を許す状況はいつまで続くのでしょうか。次の総選挙が想定される3年先まで続くのでしょうか。そして、そこでも自民を勝たせれば、さらに独裁体制が強化されます。
いや、ぼくは来年4月の消費税増税後、安倍氏は失速してた仁に追い込まれると見ます。ただ、野党がまとまりがなければ、ただ自民の首がすげかえられるだけ。
国民が動かなければ、どこまでも「お任せ民主主義」が続きます。
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