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2013年11月19日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」宣言(11月12日午後、日本記者クラブ)―この発言をメインテーマに、「AERA」「週刊現代」「週刊ポスト」の雑誌媒体3誌が、まるで示し合わせたかのように横並びで揃って特集した。
「AERA」(11月25日号)は、「完全版 小泉純一郎が自民党をのみ込む 「原発ゼロ」会見全1万1200字掲載/怯える自民、東電内にも「正論だ」/こう見る小出裕章、古賀茂明、佐藤優、山崎拓、山本太郎・・・」
「週刊現代」(11月30日号)は、全国民必読の84分 小泉純一郎「原発ゼロ」全発言 『反対は自民党だけだ』 新聞・テレビの「ダイジェスト」では絶対にわからない「べらんめぇ独演会」の一部始終」
「週刊ポスト」(11月29日号)は「本当に現実的なのはどっちなのか、考えてみた 全国民必読『原発ゼロ』正しいのは安倍でなく小泉」
いつもは、真逆の論調を張って張り合っている「週刊現代」と「週刊ポスト」が、ほぼ同じような論調なのが、面白い。
新聞は、朝日新聞と毎日新聞が「脱原発」「原発ゼロ」、読売新聞と産経新聞が「原発推進」で対立している。この対比が、ますます鮮明になってきている。むかしから「朝日似非、毎日まやかし、読売与太者」とは、よく言ったものだ。
◆新聞、雑誌、テレビなどマスメディアが、「脱原発」「原発ゼロ」VS「原発推進」の対立構図で報道し始めたのとパラレルで国民の間でも、意見対立が鮮明になりながら、小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」宣言が、広く深く浸透し始めている。
こうしたなかで、朝日新聞DIGITALが11月18日5時57分、「東海原発、廃炉先送りへ 解体後のごみ処分場決まらず」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「【松浦新】国内の商業用原発として初めて廃炉を決めた日本原子力発電東海原発(茨城県)が、来年度から予定している原子炉の解体作業を先送りし、廃炉が遅れる見通しになった。原子炉内の部品や制御棒など、解体後に出る『廃炉のごみ』を埋める処分場がいまだに決まっていないからだ。商業用原発では、2008年に中部電力浜岡原発(静岡県)の1、2号機、11年に事故を起こした東京電力福島第一原発(福島県)の1〜4号機の廃炉が決まり、5、6号機も廃炉が検討されている。ほかに運転を始めてから30年以上の古い原発も15基あり、『原則40年』で運転を終えるなどして廃炉が相次ぐ見通しだ。だが、いずれも処分場のめどは立たず、廃炉の道筋はできていない。東海原発は66年に国内初の商業用原発として運転を始め、98年に運転を終えた。これを受けて政府は、廃炉のため、原子炉内の部品などを『低レベル放射性廃棄物』として50〜100メートルの地下に埋める『余裕深度処分』の方針を示した」
私は、2012年11月2日付けの「さいたま新都心駅東口の住宅密集地にある三菱マテリアル地下に放射性廃棄物ドラム缶約4万本を保管、その敷地に東京造幣局と大宮警察署が移転、放射線量は、大丈夫か?」という記事で、次のように書いた。
「枝野幸男経済産業相(衆院埼玉5区=さいたま市西、北、大宮、中央区)は、さいたま市大宮区の三菱マテリアル内に放置されているのをはじめ全国2500か所ドラム缶55万本の最終処理の重要性を認識も把握もしていないらしい。しかも、今度は、捨て場のないままに放射性廃棄物ドラム缶約4万本を保管した三菱マテリアルの敷地に、東京造幣局と大宮警察署が移転するという。原子力専門家のなかからは、『ひどい量の放射線が感知されているというのに、人体への影響は、大丈夫なのか』と警告する声がこえてくるが、本当に大丈夫なのか?」
さいたま市大宮区の三菱マテリアルは、住宅密集地のど真ん中にある。放射線量が他の地域よりも高いと言われている。国民のほとんどが知らないまま、全国各地の地下に放射性廃棄物が放置されている。要するに「捨て場」がないのだ。原発政策を推進してきた自民党ばかりか、前政権を担当した民主党も、無責任にも、こうした事実を隠し続けている。
とくに自民党の石破茂幹事長は、小泉純一郎元首相が、「核廃棄物の捨て場(トイレ)がない」と批判しているにもかかわらず、真面目に対応しようとしていない。それどころか、小泉純一郎元首相を批判して、「歯向う」態度に出てきている。
産経新聞msn産経ニュースが11月15日午後0時50分、「原発ゼロ『単なるスローガン』 石破氏が一転、小泉元首相批判」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「自民党の石破茂幹事長は15日の記者会見で、小泉純一郎元首相が講演などで繰り返している脱原発論について、『原発ゼロに至るまでの時間や手法、費用の捻出先などの具体論がなければ、単なるスローガンに過ぎない』と批判した。一方で、『批判ばかりしても仕方ない。ワンフレーズごとに理解し、われわれがどうするか示さなければならない』と語り、自身で小泉氏の発言を精査する考えも示した」
兵器好きで「軍事オタク」と言われる石破茂幹事長が「原発オタク」にもなっているらしい。小泉純一郎元首相は「政治家は、大方針を示すことが大事だ」と言っているのに、行政官や技術者レベルの「重箱の隅」をつつくような議論に囚われている。とても政治家とは言えない。結局、小泉純一郎元首相の言う「抵抗勢力の親玉」になる覚悟を決めたものと思われる。
ひょっとしたら、小泉純一郎元首相の背後にやはり「原発ゼロ派」の小沢一郎代表がいるのを感じ取って、恐れているのかも知れない。石破茂幹事長は、かつて小沢一郎代表を裏切って「決別」した経緯がある。
◆巨大政党に胡坐をかいている自民党は、福島県民から「ソッポ」を向かれ始めている。朝日新聞DIGITALが11月17日午後10時39分、「福島市長選、新顔の小林氏が初当選 現職ら2人破る」という見出しをつけて、次のように配信した。
「福島市長選は17日、投開票され、無所属新顔で元環境省職員の小林香氏(54)が、4選をめざした無所属現職の瀬戸孝則氏(66)、共産新顔で党地区委員長の山田裕氏(58)の2人を破り、初当選した。投票率は49・10%(前回38・18%)。進まぬ復興、不満反映 福島県内の首長選では、東京電力福島第一原発事故後の除染や復興の遅れに対する住民の不満から、今年に入って郡山市、富岡町、いわき市で現職が相次いで落選。現職による政策の継続か、新顔による刷新かが焦点の一つとなっていた」
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