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発足当時の現内閣 [Photo] Bloomberg via Getty Images
ミスキャスト!?安倍政権2年目を前に能力が問われる森・田村・石原3大臣の「実力」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/37552
2013年11月18日(月)田崎 史郎 :現代ビジネス
安倍政権は年末で発足から1年を迎える。
内閣支持率を見ると、朝日新聞の世論調査で昨年暮れが59%、今年11月が53%、読売新聞では65%→64%---と、発足当初とほぼ同じ高水準を維持し、極めて好調だ。
日銀総裁に黒田東彦に起用し異次元の金融緩和を実現(4月)、2020年東京五輪招致成功(9月)、最近では減反政策の廃止、原発事故処理への国費投入と、国民がなるほどと思う積極的な政策展開を重ねるかたわら、靖国神社への参拝を自粛するなど「安倍カラー」を抑制していることが奏功しているのだろう。
だが、閣僚の面々はどうか。閣僚の能力は1年も務めているとはっきりしてくる。
■答弁がぶれまくる森特命担当相
日々、評判を落とし「明らかにミスキャスト」と言われているのが今国会の最重要法案である特定秘密保護法案を担当している内閣府特命担当相・森雅子だ。
森の発言のブレは枚挙に暇がないがないが、合点がいかないのが与党議員の質問に対して失言していることだ。
当たり前のことだが、与党議員の質問は優しく、かつ質問通告も丁寧に行って、言わば"出来レース" だ。
なのに、森は失敗している。
たとえば、8日の衆院国家安全保障特別委員会で公明党の大口善徳が国家公務員の情報漏えいをめぐる報道機関への捜索の可能性についてただしたのに対し、森はこう答えた。
「国民の知る権利に資する報道、取材の自由を尊重していくと規定したわけだから、報道機関のオフィスなどにガサ入れが入るということはない」
これに対し、法相・谷垣禎一は11日の特別委で「具体的な事例に則し、検察で判断すべきものだ。一概に申し上げることは難しい」と家宅捜索を否定せず、国家公安委員長・古屋圭司も「個別事案に即して判断する必要がある」と語った。
こう指摘されて森は12日の閣議後の記者会見で「一般的には捜索などに入ることはないと答えた」と釈明した。
森が担当相に決まったのは9月17日の閣議。その理由を官房長官・菅義偉は記者会見で「弁護士でもある森氏が担当相として適任だと首相が判断した」と説明した。この日から約2カ月間、勉強するに十分な時間があったはずだが、成長の跡が見られない。
■官僚にやり込められている田村厚労相
厚生労働相・田村憲久に対しては、総理官邸から失望の声が上がる。
田村は厚生行政に精通し、野党時代の質問には定評があった。ところが、旧労働省関係の政策だと弱点をさらけ出した。
9月20日の産業競争力会議で首相・安倍晋三は田村に対し、成長戦略の柱である特区制度に関し、解雇ルールなどを見直しを検討するよう指示した。
これに対し、田村は「特区の中とそうでないところで労働法制が違うというのは、難しい問題が多い。世界中を探してもそのような特区の事例は見つからない」と反対し、結局「雇用特区」は見送られた。
これに菅は「大臣になると、すぐ官僚の言われるままに動くようになってしまう」とぼやいた。
田村はその後、医療法人「徳州会」グルーブ幹部と会食していたことが発覚、当初「記憶にない」とごまかし、のちに認めざるを得なくなるという不始末も演じている。
就任当初からほとんど目立たないのが環境相・石原伸晃だ。昨年9月の自民党総裁選で首相・安倍晋三や幹事長・石破茂、農水相・林芳正らと激しく争った。今思えば、石原の政治家としてのピークはこのころだったのかも知れない。
■もっともやる気がない石原環境相
昨年暮れの組閣で、当初有力視された総務相への起用が元テレビ局記者という経歴が災いして見送られたのがケチの付け初め。閣内で「もっともやる気がない閣僚」と言われ、閣議でも官僚が用意した紙を読み上げているだけだと言う。
総裁選で支持した自民党議員すら「石原慎太郎前都知事への義理は果たした。伸晃さんはもうお仕舞いでしょう」と見放している。
これに対し、菅や外相・岸田文雄、経産相・茂木敏充、防衛相・小野寺五典らは着実に力を付けてきている。
政治の世界は人間関係や政策で動いていると思われがちだ。だが、最も重要なのは本人の能力だ。就くポストが重要であればあるほど、政治家の質も次第に歴然とし、その結果が次の人事などの局面で表れるようになる。(敬称略)
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