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安倍人脈の偏りのあまりのひどさに首相失格を感じる
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/d14aeec74dd35f34bfd4c770dbd1e222
★「天木直人氏の視点ー(2013/11/17)」★ :本音言いまっせー
各人がどのような思想・信条を持とうがそれは自由だ。
政治家がどのような思想・信条を持とうが、それを公言して選挙で選ばれるのであるから政治家としての権利である。
しかしこの国の首相が、自らの思想・信条に同調するものばかりを集めて、その考えを国家の政策として実現しようと
するならそれは危険だ。
いままさに安倍首相がそれを実践している。
それを象徴するような記事を見つけた。
きょう11月17日の日経新聞「永田町インサイド」がそれだ。
11月7日の夜、新宿御苑を一望できる東京・新宿のビルの一室。
日章旗の染物が飾られた約70平方メートルの部屋に新藤義孝総務相、古屋圭司拉致問題担当相、稲田朋美行革相の3閣僚のほか、
与野党の政治家、作家、評論家らが続々姿をあらわしたという。
会合の主役は安倍首相。首相の隣にはNHKの経営委員になった小説家の百田尚樹氏が座り、
「出席者の共通点は日本を愛し、心の底から安倍さんを大好きな人」と主催者で家主の評論家である金美齢氏が語る。
そしてその日経の記事に書かれている内容は、安倍首相の雌伏5年を支えたこれら「おともだち」たちの安倍応援歌である。
「一度地獄を見た安倍氏を支え続けた本当の友人」(金美齢)たちであり、
「安倍さんをこのまま終わらせたらもったいない」(西部遭)と考える人たちであり、
「再登板までの雌伏5年で安倍首相の保守人脈は相当に深まった」(御厨貴)と言う人たちだ。
その記事がリストアップしていた「雌伏5年を支えた『保守人脈』」と称する顔ぶれをすべてここで紹介する余裕はないが、
下村博文、津川雅彦、渡部昇一、屋山太郎、八木秀次、長谷川三千子、岡崎久彦、田母神俊雄らの名が連ねられている。
驚いたことに長島昭久民主党議員の名前もその中にあった。
主義主張が異なるから反発しているのではない。
これら保守派が唱える主義主張は決して日本国民の総意ではない。
それとまったく反対の主義主張を唱える国民も多い。
これら人物は決して一流の政治家や知識人たちではない。
もっと立派な人物は日本にはいくらでもいる。
権力を持った首相は、思想・信条が異なっても、ひろく国民の総意を聞くバランス感覚を持たなくてはいけない。
ましてやそれを政策に反映するには反対意見にも耳を傾けなければいけない。
しかし安倍首相はこれら人物を閣僚に集め、政府関係機関の主要ポストに重用し、露骨なまでに自らの政策の協力者としている。
ここまで偏った首相は少なくとも戦後の首相にはいなかった。
どのような首相でもバランスを考えた。
安倍首相にはそれが全く感じられない。
もちろん私は安倍首相がそこまで偏った政策をすべて実現できるとは思わないし、その気もないだろう。
しかし首相になってまでここまで偏った人物を周囲に集めてそれを隠そうとしない安倍首相は、それだけで首相失格だ。
このままでは日本の将来は危ないと思う。
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