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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20131117/plt1311170719000-n1.htm
2013.11.17
小泉純一郎元首相が原発の「即時ゼロ」を唱え、注目を集めている。
その発信には、さすがと思える部分がある。小泉氏は放射性廃棄物の最終処分場もないのに原発を進めるのは無責任だ、というところから始めているからだ。
脱原発の議論は、「放射能が怖い」とか「日本は被爆国なのに核を持つのはおかしい」といった感情論・抽象論からスタートする人が多い。
しかし、それでは、本来の議論にはならない。現実に核のゴミは生じていて、その行き先が決まらない状態が続いている。世界中を見ても、今もって解決策は見つかっていない。その現実に向き合うことを出発点とすべきだ。
私は2011年10月、議員連盟「原子力バックエンド問題勉強会」を設立してこの問題に取り組んできた。核燃料サイクルは、フィクションでしかない。そこに目をつけた小泉氏の着眼点、方向性は正しい。小泉氏もやっと気づかれた。私も引き続きバックエンド問題に取り組んでいく。
だが、小泉氏の発言には「嘘」がある。
「即時ゼロ」と言っても、国内には、既に1万7000トンに上る原発の使用済み核燃料がある。これは、すぐにゼロにはならない。だからこそ、民主党のマニフェスト(政権公約)では「2030年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」と書いている。
確かに民主党の公約はわかりにくいかもしれない。「2030年代に原発稼働ゼロ」という将来の目標と、「あらゆる政策資源を投入する」という目の前の政策という、2つのことを訴えているから、どうしても説明調になってしまう。
小泉氏はワンフレーズで「即時ゼロ」と言う。不正確だが、わかりやすいし、ワンフレーズが一瞬にして物事を動かすこともある。安倍晋三首相が経済政策を「アベノミクス」と言ったり、福島第1原発の汚染水問題について「状況はコントロールされている」と説明したりしたのも、小泉流を意識してのことだろう。
民主党もかつて、ワンフレーズ・ポリティクスの発信を行い、その後、塗炭の苦しみを味わった。子ども手当しかりだ。その怖さを知ったがゆえに、民主党は説明調になった。
私はそれでいいと思う。
もちろん、分かりやすく伝える努力は必要だが、受け狙いはやらなくていい。「それじゃ票は取れない」と言われるかもしれないが、無理にワンフレーズで説明せず、丁寧に実直に政策を訴えていく。それが民主党の生きる道だ。 (民主党選対委員長)
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