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狙われる天皇、舐められた脱原発運動■反原発を悪意に利用した天皇制攻撃が始まった
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前回の投稿で予想したように、やはりグローバル勢力は日本文化の“鍵”である
天皇制への攻撃に乗り出したようだ。
反原発で知られるタレント議員、山本太郎が園遊会で天皇に手紙を差し出した一件は、
左右問わず過剰に喧伝された。しかし右勢力は戦前よろしく「不敬だ」と言うばかり、
一方の左はと言うと、山本を支持する人間からも「そもそも天皇の力など借りるな」との声が
それなりの数を占めた。
それ以降、反原発、反広域処理を謳っていたはずの“社会運動家”が一斉に
天皇制への攻撃を開始している。例えば阪南大学の下地准教授がその1人だし、
東電出身の小野俊一医師は以前から天皇制を批判するツイートが多かった。
ツイッターでよく見かけるブロガー、はなゆーも最近は反天皇的なRTが多い。
あたかも山本の行為をここぞとばかり一斉攻撃を仕掛けたかのような足並みの一致だ。
しかし端的に言って、「原発と天皇が直接関係している」という事実はない。
「原発を導入したのは自民など保守勢力」で「保守が自分達の都合で錦の御旗として
天皇を担ぐことがある」に過ぎない。試しにあなたの知り合いに
「原発事故は天皇のせいと思うか」と尋ねたら、「何か関係が?」と首を傾げるだろう。
そもそもチェルノブイリ事故を起こしたのが共産主義のソ連だった以上、
共産主義の方がよほど“反原発運動の敵”と言えてしまうのではないか。
■右も左もずれている
繰り返すが、右は山本議員の行為を短絡に「不敬」だと言い、素朴な反原発派は
「命を守るためだ」と言い、左は「天皇制がそもそも間違いだ」と言う。
しかしじつは、これらはどれも本質を外している。では山本の行為の何が問題か。
日本国憲法では1条で天皇を象徴と定め、4条で政治的権能を持たないとしている。
これは大日本帝国憲法下で暴走した軍部や官僚、財界、マスコミが、主権とされた天皇を
実質的に政治利用していたことへの反省から作られた条項だ。
左翼に言わせればそもそも天皇制を廃止しろとなるだろうが、そんなことをすれば
日本が千年以上に渡って築いた固有文化そのものが廃れかねない。
欧米グローバル勢力は大喜びである。「象徴であり、政治力を持たない」というのは
伝統文化と民主化の現実的な折衷策であり、立派な智恵と言えよう。
しかしその「政治的権能を持たない天皇」に政治的な手紙を渡したらどうなるか。
渡されても何も出来ないし、してはいけないのである。もしここで何かしたら
天皇制の根拠である憲法に自ら違反することになる。一方、何もしなければしないで、
恐らく左翼勢力は素朴な反原発派に対し「ほら見ろ、天皇は推進派だ」と喧伝しただろう。
山本に手紙を渡すよう指示した勢力は、まさしくそうした挟み撃ちを
狙っていたのではないか。
ただし自民政権も宮内庁もそんな見え透いた手には引っ掛からなかったようで、
山本に対しては軽い処分をしつつ、天皇が山本を心配していると公表することで
幕引きを図るようだ。
また「そもそも自民政権の方がよほど主権回復の日に天皇を利用したではないか」という
至極真っ当な指摘もある。大半の人はこの意見が一番腑に落ちるのではないだろうか。
■運動の正当性と、主導者の正当性は異なる
念のため、筆者は反原発の立場である。しかし反原発運動を主導している人間が、
本当に善意でそうしているかは全くの別問題だ。
今回の場合、山本本人の発案だったかどうかはさておくとしても、
「そもそも反天皇左翼が、勢力拡大のために反原発運動を利用していた」ことは
否定出来ないのではないか。そして現に、山本の選挙参謀と言われている
斎藤まさしは、よど号事件を起こした左翼団体と関係があると報じられている。
「左翼だろうが何だろうが、原発に反対すればそれでいい」という人もいるだろうが、
それはよく考えて欲しい。むしろ過激派左翼が反原発運動を牛耳っているからこそ、
当局も反原発運動に対し強硬な態度を取っているというのが現実なのではないか。
また原発に興味のある一般市民でも、少し調べて運動が左翼過激派と関わりがあると
知ったなら、おいそれとは協力出来ないだろう。学生運動の末路を知っている人も多いし、
多くの人は原発も嫌だが日本の文化を全否定する過激思想にも抵抗があるからだ。
■小沢、山本シンパ(?)の奇妙な繋がり
ところでネットで社会問題を追っている人なら、ある傾向に気付かなかっただろうか。
じつは山本を持ち上げるブロガーやツイッターアカウントはその大半が、
以前「小沢一郎が日本を救ってくれる」と言っていた層とかなり被っているのである。
一見、全く接点のない小沢と山本を、何故こうした人々は順序良く持ち上げるのか。
単なる「救世主信奉」「無自覚なRT」も多いだろうが、いずれかの勢力が根っこの部分で
それを誘発していることも想定される。
■投げ込まれた新たなガン
さて、園遊会騒動が一段落し掛けた矢先、またしても稚拙な罠が投げ込まれた。
竹中氏と組んで構造改革を行った、あの小泉元首相が反原発を言い出したのである。
先に指摘した小沢、山本を順に持ち上げていた一団の中にも、堂々と小泉を持ち上げる
人間がいるからタチが悪い。そもそも小沢を擁護していた時には、「TPPも原発も
アメリカの罠」「その発端は小泉改革」と言っていたのではなかったか。その舌の根は、
いつ乾いたのか。本心から反原発を願う善良な人々を舐め切っているのではないか。
もしここで、小泉を持ち上げる層そのものの存在が怪しいことが見抜けないようでは、
恐らくまた小泉が再登板、従米政策が再開され、シェールガスを買わされることだろう。
しかし不思議なことに、あれだけ構造改革を批判していた共産党が、元首相との
脱原発「一点共闘」を言い出した。とんだ猿芝居である。
日本共産党は本来的には天皇制に反対する党である。また現時点では宗教を
容認するとしているが、そもそものマルクス主義が宗教を“革命を妨げるアヘン”と
見做していた。
そこで思い出されるのが、元首相が靖国に参拝し保守に媚びる一方で、皇室典範に
手を付けようとしていた事実である。この両者の“共闘”が、本当に原発反対だけが
目的だと思うのはお人好しの楽観論ではないだろうか。少なくとも陰で仲介した
人間の目的はそこにあるように思える。
さらにここへ来て、小沢一郎が小泉の脱原発発言を評価したという報道もある。
この報道自体が既成事実化という気もするが、やはりこれら3者の裏で「結び付けよう」
「利用しよう」という動きがあると読むのが妥当ではないか。
なお、前項で触れた「小沢を持ち上げていたネット層」は衆院選当時、
「共産党は勝てないのに候補者を立てるガス抜き政党」と言っていた事実を申し沿えておく。
■欧米の手口を知らなくては勝ち目はない
欧米の権力者による侵略は巧妙だが、常に同じことの繰り返しだ。
-
「保守政権の飼い慣らし」→ある国の保守政権をアメとムチで飼い慣らして貢がせる
(ex.フセイン、ムバラク)。 -
「反体制派の飼い慣らし」→一方で、反体制派にも接触し、飼い慣らしておく
(ex.クルド人、ゴニムとエルバラダイ)。 - 「対立の扇動」→何らかのきっかけを作って保守政権と反体制派の対立を煽る。
-
「軍国化させ、梯子を外す」→保守政権が反体制派を鎮圧すれば、そのまま軍国化させ、
近隣国との戦争を仕向ける。そしてその非道を正す口実で軍事介入する
(ex.湾岸とイラク両戦争)。 -
「革命を起こして国家転覆」→反体制派が国民をうまく騙して取り込めば、
そのまま転覆を図り、その国の文化の破壊させる(ex.エジプト革命)。
この理屈で言えば、原発事故は3の対立のきっかけとして機能しているとも言える。
もちろん国民にとっては生命に関わる重大事だが、欧米の権力者には
どうでもいいことだろう。
この状況で庶民に出来ることは、保守政権の腐敗と原発事故の危険性を正確に広めつつ、
同時にそれに乗じようとする左翼勢力がいる事実も念を押しておくことだと言えるだろう。
なお、ここに来て「PM2.5の原因は中国ではないのではないか」と著名人が言い出す
兆候もあるようだ。以前も投稿したように、PM2.5の原因は中国ではなく、
国内の震災瓦礫広域処理である可能性が大きい。
http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/231.html
しかし同時に、グローバル化推進勢力や極左勢力がその手口をバラすことで不安を煽り、
国外への脱出をそそのかしたり、自勢力の拡大に利用したりということもまた、
十分に考えられるのである。
欧米の権力者に騙されないためには、常に複数の異なる視点で物事を見ることが大切だ。
■要するに、これは詐欺である
詐欺や扇動は、「全くのでたらめ」を言って煽るより、「本当にそこにある不安」を
煽った方が効率がいい。バレる恐れがないからだ。マルチ商法が浄水器を売り付ける際も、
水道水に塩素や錆が含まれ得るという“事実”に基づいて、効果の薄い品を売り付けるのが
常套手段だ。“危険”が事実だからと言って、その“対策”が正しいとは限らない。
原発事故の危険が過激な主張の売り込みに悪用されるのも、全く同じことだろう。
- 「過激派の言うことだから、原発汚染などウソ」
- 「原発汚染が本当だから、過激派の主張はみな正しい」
- 「原発汚染は本当だが、それはそれ、過激派の主張はおかしい」
同様に、私達は「人々の生命健康を損ねる原発」にも、「軍国主義化」にも、
「グローバル拝金主義」にも、「日本文化を全否定する極左思想」にも、「構造改革で
30万人を自殺に追いやった政治家の再登板」にも断じて首を横に振り続けなければならない。
最後に質問。「船の底に穴が開いています。右の穴と左の穴、どちらを塞ぎますか?」
――こんな正解のない不自由な二択をいつまでも真に受ける必要はない。
「どちらも塞ぐに決まっているだろう」。それが正解だ。
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