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出てきた!「コメの関税ゼロの案」、「守るべきものは守る」と言った首相がいた
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/e/5c0196336050a3d3267a7a818dab72f7
★孫崎享氏の視点ー<2013/11/16>★ :本音言いまっせー
1:事実関係
11月14日付 日本経済新聞
「環太平洋経済連携協定(TPP)を巡る交渉で、日本が聖域と位置づけるコメなど重要5項目について、
政府内で関税ゼロや低関税で一定量を輸入する「特別枠」を設ける案が浮上した。一律の関税撤廃ではないものの、
部分的に市場開放を進める姿勢を示し、米国などの理解を得たい考え。特別枠以外は関税を維持し、国内の反発も回避する。
米国はこのほど日本に関税をなくす品目の割合を示す「自由化率」を100%にするように要求」
更にこの背景を次のように報道している。
「TPPを巡る日米交渉が緊迫してきた。米国が日本に輸入関税を全てなくすように要求。
日本側は特別輸入枠の導入にとどめ、コメなどの聖域の関税を維持する妥協案が浮上している。
日本は、年内妥結を急ぐ米国の事情をにらみながら落としどころを探る戦術だ。
関税全廃を求める米国の要求はルー氏との会談前に伝わっていた。再生相は数日前、米通商代表部(USTR)のフロマン代表と電話で会談。
この時に米国側が関税全廃の要求を突きつけたもようだ。
日本政府は、米国の関税全廃要求に面食らった。日本がTPP交渉に入る前の4月12日に出した日米協議の合意文書は
「日本には農産品、米国には工業製品という重要項目がある」と明記。
交渉に関わった経済産業省幹部は「日本は農産品を守るために自動車分野で米国に譲った」と語る。
日本が関税を守りたいコメや砂糖などの聖域は、米国は触れるはずがないと思い込んでいたフシがある。」
2:問題点
この報道は多くのTPP関係者の驚きであろう。
TPPの実情から目をそらし、期待でTPPはこういうものと考えてきてきたことが違うと突き付けられた。
安倍首相は「守るべきものは守る」ということを言った。その時は多分、米をある程度の低い関税率で切り抜けられると考えていたであろう。
また、日経新聞などは、日本は自動車の関税で譲ったー米国が日本車にかけている輸入関税の撤廃が、
協定発効から20年程度先となる公算が大きくなった(11月5日読売)―ことから、米国は米で譲歩してくれるのでないかとみていただけに
大変なショックであろう。彼らがもし真剣に考えるなら。
安倍首相の「守るべきものは守る」「取るべきものは取る」の台詞はまさに米国に当てはまる。
米国の利益と日本の利益と合致していないことを如実に示した。まだ、安倍首相は、「守るべきものは守る」「取るべきものは取る」というのであろうか。
農協はどうしているか。
自民党のTPPを反対した人はどうしているのか。
多分動かないであろう。安倍政権と対峙して、自分の地位を脅かすことを恐れるのが行動の原点だから。
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