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2013-11-14
小泉元総理は12日午後に日本記者クラブで講演し、「原発ゼロ」を訴えましたが、この小泉劇場の再来に危機感を覚えたのか、原子力規制委員会は突然、柏崎刈羽原発6、7号機の安全審査を再開することにしました。時事ドットコムは、昨日付で次のように報じています。
(http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013111300334)
柏崎刈羽、審査再開へ=福島原発改善案で容認−規制委
原子力規制委員会(田中俊一委員長)は13日の定例会合で、事実上ストップしている東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の安全審査を再開する方針を決めた。東電が示した福島第1原発の対応強化に一定の評価を与えた。近く公開の審査会合を開き、論点整理などを行う。
田中委員長は定例会合で「最優先は福島第1原発の対応。柏崎刈羽原発にもさまざまな問題がある。そう(審査が)すいすいと進むことは考えられないが、入り口には入る」と述べた。
東電は9月、運転再開に向けて柏崎刈羽6、7号機の安全審査を申請。しかし、規制委は福島第1原発で汚染水漏れなどの事故が多発したことから、「あれ(福島)はあれ、これ(柏崎刈羽)はこれとはいかない」として東電に具体的な改善策の提示などを求め、実質的な審査をストップさせていた。
一方で、重大な事故を起こした電力会社であっても、他の原発の安全審査をいつまでも止める法的根拠はなく、規制委は事務的な書類審査などを進めながら対応を検討してきた。
田中委員長は10月28日に東電の広瀬直己社長と会談し、福島第1原発の作業環境改善や対応要員増強などを指示。これに対し、東電は今月8日に広瀬社長が記者会見し、作業員の日当割り増しなどの改善策を発表した。 (下線は引用者による)
東電が改善策を示したので安全審査再開に踏み切ったというのが一般的解釈ですが、記事にあるように「事務的な書類審査などを進めながら対応を検討してきた」とありますから、準備作業は進めていたわけです。最初から再稼働ありきですから。
問題は、何故このタイミングで安全審査の再開を公にしたのかということです。東電の広瀬社長が記者会見したのが8日で、小泉元総理の講演が前日の12日ですから、後者の小泉氏の動向が影響したと見られます。脱原発のうねりが起きない内に原発再稼働の道筋を作っておきたいということなのでしょう。
とは言え、小泉氏らが唱える「原発ゼロ」が本気とは思えません。タイミングということで言うのなら、安倍政権は特定秘密保護法案など懸案の事項を抱えた重大な時期に当たりますから、援護射撃している疑いがあります。
小泉氏は講演の中で安倍政権の外交姿勢を容認しており、基本的なスタンスは与党側にあります。(当然ですが…) 原発利権にも精通していてその恩恵に預かってきた小泉氏が、原発からの完全撤退を図っているとは到底思えません。
未だ影響力がある内に「小泉劇場」を再演し、重要な政策課題から国民の目を逸らそうとしているのではないでしょうか? 一時的に原発問題で人々の耳目を集める、ただそれだけじゃないかと思います。無責任さでは他に追随を許さない男ですから、まともに相手にしてはならないのです。本当に改心したのなら、過去の過ちから正すべきです。
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