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「原発ゼロ」で足並みをそろえる小泉元首相と小沢氏。2人のタッグは実現するか
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20131114/plt1311140724002-n1.htm
2013.11.14
★鈴木哲夫の核心リポート
小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」宣言が、永田町を揺るがしている。日本記者クラブで12日に行われた会見でも、原発再稼働を基本とする安倍晋三政権のエネルギー政策に真正面から異議を唱えた。実は、まったく同じ視点と言葉で、問題を提起していたのが、生活の党の小沢一郎代表だ。かつて二大政党のトップとして激突した天敵が共闘する日は来るのか。政界再編の可能性は。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
今年4月、私(鈴木)は小沢氏と一対一でじっくり話す機会を得た。衆院選で惨敗し、夏の参院選でも苦戦が予想される中で、小沢氏が何を考えているのかを聞いたのだ。このとき、小沢氏が真っ先に触れたのが、何と原発問題だった。
「一番の国内問題は原子力だよ。原発。すべてに優先してやるべきだ。これ放ってるんだもんね。信じられない。『バカじゃないか』って感じだ。原発を抱えている限り、日本の将来はない」
──原発への取り組みは?
「すべてに優先して他の予算は削ってもいい。国債を発行してもいい。すぐにやるべきだ。被ばくはどんどん進んでる。そして、汚染水が海に流れていっていると僕は見ている。それを平気でいるって信じられない」
──誰がどうすべきか
「これは非常時だからリーダーの責任。みんな『もう大丈夫』みたいな話でね。『早く帰れる』って言っているでしょ。あそこはもう帰しちゃいけないんだよ。原子力の記念碑にする以外はない。完全に遮蔽して廃棄物も最終的に置く。そういうことをリーダーが勇気を持って言えない。僕はそうすべきだと思うよ。政治がね、決めればできるんですよ」
小沢氏は4月の時点で、汚染水の問題を指摘していたのだ。その後も、小沢氏は同様の主張を記者会見などで行ってきたが、メディアがこれを大きく伝えることはなく、かき消されていた。
ただ、小泉氏と小沢氏の主張が重なるとなれば、永田町では「2人が直接会って、『原発ゼロ』へ向けて、何らかの連携を図る可能性も出てきた」(野党幹部)という見方も出てきている。
こうした観測について、小泉氏がかつて所属した自民党清和政策研究会の幹部は「現時点で、小泉氏が小沢氏と会う可能性はないと思う。そもそも、小泉純一郎の政治行動の原点は『反経世会』だった。首相になってからも、野党で小沢氏が何を仕掛けるのかを常に警戒していたほどだ。その小沢氏とやすやすと会って、というのは考えにくい」と語った。
一方の小沢氏はどうか。記者会見では、小泉発言に賛意を示しているが、こちらもまた「自分から会うということではない」としている。その背景を、小沢氏周辺が語る。
「小沢氏は、いま自分がどう見られていて、どういう立場にあるかをよく分かっている。『自分が出ていくことで、話が壊れる可能性がある』とすれば、ここは我慢だと。本人は辛いと思いますが、それしかないと割り切っています。せっかく小泉氏が火をつけて『脱原発』で野党再編が進む可能性が出てきた。ここは水面下で準備をして、会う時期や、合流の具体的な流れが出てくるのをじっと待つと思います」
小沢氏は、すでに次期衆院選に向けて、生活の党として選挙区の調整などを進めている。「野党再編までは緊張感を持って、戦うマインドをキープし続けることが必要」(同周辺)との姿勢だ。
では、小泉・小沢両氏による「原発ゼロ」「野党再編」などの会談は実現しないのか。
「いや、意外に早期実現するかも」
一度は否定した前出の清和会幹部が、こんな見方も示す。
「小泉氏の提言は、安倍首相や自民党に対して『いま決断すれば国民から圧倒的な支持を得る』という応援歌でもあったが、安倍首相は早々に否定した。しかも、首相周辺が、小泉発言について『迷惑』『終わった人が何を言っているのか』などと辛辣(しんらつ)なことをいい、それを伝え聞いた小泉氏は相当怒っているらしい。こうなると、あの人は野党に肩入れすることもあり得る。小沢氏と会って、安倍首相をアッと驚かせて、プレッシャーをかけることは十分考えられる」
また、自民党のベテラン議員もこういう。
「かつては天敵でも、多くの政治家は晩節になると『最後に何かを残したい』と思うようになる。政治家人生の最後に突き抜けるんだな。そうなると、小泉氏も小沢氏も『原発ゼロで一緒にやろうか』と。そういう心境になるものだ。現に、小泉氏は周囲に『本舞台で最後に何が残せるか』といい、小沢氏は『最後に私(わたくし)を捨てる』と言い出しているようだ。彼らの動きを甘く見ない方がいい。同じく『反原発』の細川護煕元首相も合わせて3人が並べばインパクトはある。野党再編の流れができる」
小泉発言が引き起こす永田町のうねりは、まだまだ収まりそうにない。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「最後の小沢一郎」(オークラ出版)、「政治報道のカラクリ」(イースト&プレス)など多数。
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