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小泉純一郎の脱原発 〜 本気で大悪魔(原子力ムラ)に対抗するなら、大悪魔(小泉)にひれ伏してもいい
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2013/11/post-bdde.html
2013/11/13 誰も通らない裏道
以下、facebook版「誰も通らない裏道」に書いた、小泉純一郎の脱原発に関するエントリーです。
現時点で、当ブログでは小泉の脱原発を支持します。
もしそれを実現してくれるのならば、「悪魔にひれ伏しても」かまいませんし、そもそも原子力ムラという大悪魔を退治するには、民主党のような始末におえない「悪魔もどき」よりも、あるいは共産党や社民党のような(一応)「善人」(ぽく見える)よりも、大悪魔と同じレベルの大悪魔の方がはるかに力があるのではないでしょうか。
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facebook版「誰も通らない裏道」 10月2日
小泉氏の「脱原発」については、いろいろな意見があると思います。単なる「釣り」だという見方も当然あります。私もその真意は測りかねるところがあります。
ただ、、、
私は小泉氏の『郵政省解体論』という本を(恥ずかしながら)作りました。
その是非はおくとして、当時、私は郵政事業を民営化するなどということは、まったくもって荒唐無稽なことだと思っていましたし、それは小泉氏の話を聞いても変わりませんでした。
なにしろ自民党内で賛同者は一人もいなかったのです。YKKなどと言われて、一応、ニューリーダーの一人と目されていた小泉氏ですが、当時は加藤紘一が総理大臣の地位にはもっとも近いと目され、小泉氏はただの「変人」と思われていました。
自民党総裁選に出ても負けてばかりいたのもこの頃です。
ところが、それでも信念を曲げずにいたら、なんと最後に凄い風が吹きました。
そして総理大臣になった小泉氏は、なんと郵政事業を民営化してしまいました。
そのことの是非は脇に置きますが、あのクソ粘りは大したものだと思います。
取材当時、小泉氏は「郵政省は民営化するべきだ」と言いました。そこでその方法を問うと、「それは回りの人が考えればいい。政治家がやるべきことは旗を立てることだ」と言うのです。そうすると、その先に話を進めていくことができず、とても困ったのを今でも覚えていますが(笑)、今、大事なのは確かに「旗を立てる」ことなのかもしれません。
繰り返しになりますが、小泉氏の真意はわかりません。
しかし、では野党に腹をくくって「今すぐ脱原発」と言える政治家がどれだけいるのかというと、それは疑問です。民主党内にもほとんどいないでしょう。
もちろん、共産党は脱原発だし、ここのところ支持率が上がっているといいますが、この党には限界があると私は思っています。
そういう意味で、郵政民営化における小泉氏的な腹のくくりをできる政治家が求められることは確かです。
余談ですが、前出の本ができた時、小泉氏はこう言いました。
「最初にこの企画が来た時には悩んだけれども、自分はこれ(郵政民営化)でやっていくという踏ん切りがついて良かった」
ついでにもう一つ余談をつけ加えると、この本が出た当時、郵政省は大騒ぎになり、「小泉に儲けさせたくない」というので、大量のコピーをして閲覧したという話を聞いたことがあります。
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facebook版「誰も通らない裏道」 11月13日
小泉純一郎の脱原発宣言について、その真意を訝る、図りかねる声があるのはよく理解できます。
ただ、その良し悪しは別として、小泉が郵政民営化を言い出した時に、そんなことが可能だと思った人は与野党に誰一人いなかったでしょう。
小泉は大蔵族であって、背景に大蔵省の考え方があったとしても、その実現は容易ではないと官僚も考えていたと思います。
ところが、小泉は孤立無援の状態から郵政民営化を実現してしまいました。その「力」は大したものだと思います。
さて、それにしてもなぜ小泉はにわかに脱原発を言い出したのか?
昨日の会見の中で、彼は「原発をゼロにして自然を資源にエネルギー施策を展開しようというのだから、郵政民営化どころの比ではない。」と言っています。
私はこの部分を読んで「なるほどな」と思いました。
これはあくまで個人的な推測ですが、総理大臣時代の小泉(と秘書の飯島氏)にとって、最大の目標は自分の名前を歴史と記録にとどめることだったのではないかと思うのです。
そして記録という意味では在任期間(これは佐藤栄作には届かないものの中曽根康弘を上回っており、史上5位のようです。また総理大臣秘書としての飯島氏の在任期間も恐らく記録的なもので、これに他の大臣秘書時代の年数をプラスすると、調べてはいませんが、おそらく大臣秘書としては歴代1位に近いのではないでしょうか?)、歴史という意味では郵政民営化で、この二つは実現されました、、、
と思いきや。郵政民営化が歴史に残る偉業かどうかは微妙な情勢にあります。
だったら、、、ということで、より大きな目標として登場したのが脱原発なのではないかと思うのです。
もちろん、だからといってもう一度議員に返り咲いてというようなことは恐らく考えていないでしょう。
しかし、そうでなくても脱原発を主導して実現することで歴史に名前を残したいという思いがあるのではないかと推測します。
さて、この推測があたっているして、「そういうことで脱原発を言い出すのはけしからん」という声もあることでしょう。
しかし、今回は郵政民営化と異なり、その方向性自体が圧倒的に正しいことを考えると、私はそれが小泉の個人的な野心を発端としたものであっても構わないと思うのです。
とにかくなんでもいいから原発は二度と再稼働しないで欲しい。今すぐ脱原発の道筋をつけてくれるのなら、「たとえ悪魔にひれ伏してでも」(野中広務が小沢一郎と組む時に言ったとされる言葉)いいと私は思います。
というか、原子力ムラという大悪魔を退治するには、それと同じスケールの大悪魔でないとかなわないのではないでしょうか。
民主党は2030年代までに、、、などと言っていいましたが、そんなヤワなことを言っている場合ではないのです(ま、それがこの党のダメさを象徴しているわけですが)。
それにしても……
小泉がこんなことを言い出すと、「『今すぐ原発ゼロ』なんて言わないけど、段階的に原発依存度は下げていくべきだ」などと訳知り顔で言う「ジャーナリスト」までもが一気に陳腐に見えてくるから面白いものです。
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