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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131111-00023052-playboyz-pol
週プレNEWS 11月11日(月)6時0分配信
7日の衆院本会議で可決され、参院で審議入りした「国家安全保障会議(日本版NSC)」設置法案。今国会中の成立が確実視されているが、そもそも「NSC」とは何なのか理解していない国民も多いだろう。
情報将校としてアメリカNSCの末端情報収集の経験がある元アメリカ陸軍大尉・飯柴智亮氏は、次のように説明する。
「NSCとは、国家安全保障に関する政策や国防、外交の指針を審議・立案して決定する首脳レベルの会議です。日本がつくろうとしているNSCはアメリカをモデルにしています。同国におけるNSCの機能は主に3つ。大統領への国家安全保障政策の助言。中長期の安全保障戦略の立案。各省庁の意思統一や調整です。『日本版NSC』もこの機能をもったものになるのだと思います」
つまり、簡潔に言うと「外国の脅威から日本人を守る組織」。NSCは国の緊急事態時には迅速に意思決定・行動ができるよう置かれた“安保・外交の司令塔“とされている。
設置が急がれている理由は、日本の安全保障の変化にある。たとえば、2004年11月、中国の原子力潜水艦が石垣島周辺海域に潜航したまま領海侵犯をした出来事があった。
国際法に従えば、その原子力潜水艦は浮上した後、国旗を掲揚して、その国に危害を加える意思がないことを示す(無害通航)必要があるのだが、それをしなかった。
海上自衛隊と海上保安庁はこの潜水艦を探知、追跡していたが、それ以上の対応、つまりは海自による海上警備行動ができない。なぜならそれには閣議の全会一致が必要となり、その手続きに手間取っていたのだ。結局、海上警備行動が発令されたのは潜水艦が通過した後だった。
当時、海上自衛隊トップの海上幕僚長だった古庄幸一氏は、「あのとき、この日本版NSCがあれば、もっと違う対応が迅速にできました」と言う。
当時、縦割りの各省庁はそれぞれの情報を持ち込んで、調整に手間取り、総理への報告が遅れた。日本版NSCでは各省庁に即座の情報提供の義務づけをし、首相、外務大臣、防衛大臣、官房長官の4者会合で意思決定を行なう。有事においてムダな省庁間の調整をできる限り排除することで、情報収集・政治決定のスピードを上げる、というわけだ。
「今までなくてもやってこられたが、日本を取り巻く情勢、特に中国と北朝鮮が激変しました。今後はいろいろな情報が一ヵ所にどこよりも早く、一気に全部集まり、一元化する仕組みを作らなければならない。それが日本版NSCなのです」(古庄氏)
各省庁の垣根を越え、国が一丸となって有事に備える――、それが日本版NSC創設の意義だ。国民の安全に大きく関わる法案ゆえに、参院での慎重な審議が期待される。
(取材/小峯隆生、取材協力/世良光弘、興山英雄)
■週刊プレイボーイ47号「日本人を危険にさらす『日本版NSC』の正体」より
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