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「進撃の巨人」や「ONE PIECE」など日本マンガは韓国でも若者に人気だが、一部でいわれのない非難も
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20131108/frn1311081810006-n1.htm
2013.11.08
韓国の日本バッシングが止まらない。歴史問題や経済政策で朴槿恵(パク・クネ)政権が日本政府との対立を深める一方で、韓国社会で広がる反日感情が、日本のマンガ、アニメにまで波及。「進撃の巨人」などの人気作の表現をあげつらい、「極右マンガ」と糾弾する動きも出ている。作品中から「軍国主義の象徴」とされる旭日旗を探し出し、非難の材料にする者も出現。日本マンガの影響力におびえるあまり、過剰反応する「反日」の現場をノンフィクションライターの高月靖氏がルポする。
「進撃の巨人」「名探偵コナン」「ONE PIECE」…。
世界で人気を博する日本製のマンガ、アニメが、韓国のマスコミをにぎわしている。これらの作品に「日本の軍国主義を賛美している」という「観測」が持ち上がったためだ。
10月中旬には、韓国のインターネット上でアニメ化もされた人気マンガ「進撃の巨人」作者の諫山創(いさやま・はじめ)氏をめぐって「極右論争」がわき上がった。
「韓国のコミュニティーサイトで、諫山氏のものとされる人物によるツイッターの書き込みが紹介された。真偽のほどは定かではないが、その内容がネットユーザーからの反発を浴びた」(現地メディア関係者)
書き込みは、日本の朝鮮半島統治時代に触れたもので、「(日本は)朝鮮人の人口と寿命を2倍にした」「民族浄化を行ったナチスとは違う」などとつづられていた。これが、「日本の植民地支配を擁護している」と批判を浴びたというわけだ。
この話題は、SBSテレビや、国民日報などの複数メディアが報じ、韓国ではすっかり、「『進撃の巨人』の作者は極右」との認識が広まってしまった。
その「進撃の巨人」は、2009年の月刊「別冊少年マガジン」(講談社)で連載を開始したSF作品。今年4月にはテレビアニメも放映された。単行本の売り上げは累計2500万部を突破し、韓国でも大人気を博している。
「11年に韓国で発売された単行本は50万部以上を売り上げ、『進撃の○○』というフレーズが流行語にまでなっている」(先のメディア関係者)
しかし、その人気と並行する形で、政治問題に絡めた批判も一部でささやかれてきた。
「『外交的に孤立した日本が再軍備を企図する状況が、作品の世界設定と重なる』といった恣意(しい)的な解釈がその一例だ」(同)
6月には日露戦争で活躍した軍人の秋山好古(よしふる)が登場人物のモデルとして参考にされたなどと話題になり、韓国内で「進撃の巨人」への「極右マンガ疑惑」が急浮上。先に触れたツイッター騒動で批判はピークに達した。
日本マンガに降りかかった災難はこればかりではない。
相次いでやり玉に挙げられたのが、同じく韓国で大人気のマンガ「名探偵コナン」「ONE PIECE」。その火種は、韓国でかねてから軍国主義日本の象徴とされる旭日旗だ。
「『コナン』は、4月公開の劇場版映画に旭日旗が描かれていたことが問題視された。ただし、これは海上自衛隊を巡る事件を扱っており、自衛隊旗である旭日旗が登場するのは当然といえば当然なのだが…」(現地事情通)
一方の「ONE PIECE」は架空世界が舞台であり、旭日旗が登場する余地はない。だが、作中の旗や背景の図柄などが、「旭日旗に似ている」という主張が繰り返され、日本マンガたたきをあおっている。
旭日旗がことさら目の敵にされるようになったのは、竹島の領土問題が拡大した05年以降。その矛先は日本製のマンガ、アニメだけでなく、自国の表現活動にも向かう。
たとえば、人気のK−POPアイドルも、旭日旗やそれを連想させる図柄をあしらった衣装を着るだけで、マスコミとネットの集中砲火を浴びるありさまだ。
日本でも知られる少女時代、BIGBANG、2PM、T−ARAもこうした「日本軍国主義賛美」の疑いをかけられ、謝罪を余儀なくされた経緯がある。この「旭日旗狩り」とも呼ぶべき現象は、日本マンガや韓国芸能界にとどまらず、多方面に拡大している。
「昨年夏ごろからは、旭日旗を『戦犯旗』と呼ぶ新しい呼称も定着。今年9月下旬には韓国国会で、旭日旗の使用を禁止する法案まで出された。欧米のデザインブランドにも、旭日旗を連想させる図柄の使用禁止を求める抗議が殺到するようになるなど、歯止めがきかない状態だ」(先の事情通)
世界にまで飛び火する韓国の日本バッシングは、まだ収まる気配すら見せない。
■高月靖(たかつき・やすし) ノンフィクションライター。1965年生まれ。兵庫県出身。多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒業。韓国のメディア事情などを中心に精力的な取材活動を行っている。『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『徹底比較 日本vs韓国』『南極1号伝説』など著書多数。
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