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「周到に計画された小沢潰しの全貌」(EJ第3667号)
http://electronic-journal.seesaa.net/article/379487509.html
2013年11月07日 Electronic Journal
ここで話をまとめておきたいと思います。2009年1月、自
民党の麻生政権は追い込まれていたのです。国民の麻生政権に対
する批判は根強く、民主党を中心とする野党からは、強い解散要
求が出されていたからです。
自民党は、安倍、福田と連続で政権を途中で放り出し、交代し
た麻生政権も厳しい状況だったのです。国民からも「選挙で審判
を受けるべし」という要求を突き付けられていましたが、もし選
挙をすれば民主党に大敗することは確実で、そうなると当時民主
党代表の小沢一郎氏が総理になることになります。これは自民党
政権にとっても官僚機構にとっても、絶対に避けたいことだった
のです。なぜ、小沢氏が総理になると、自民党や官僚機構にとっ
て最悪なのかについては、EJの72回連載の「小沢一郎論」、
100回連載の「日本の政治の状況」に余すところなく、書いた
つもりです。興味があれば参照していただきたいと思います。
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「小沢一郎論」 ・・・・ http://bit.ly/1hGcq92
「日本の政治の状況」 ・・・・ http://bit.ly/17GOXRo
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自民党と官僚機構は、民主党内の反小沢グループと連携して、
周到な小沢潰しを仕掛けたのです。結果としてこれは成功し、小
沢勢力は極限にまで小さくなり、逆に強大な自民党政権が天下を
取ったのです。
検察としては最初から小沢氏を立件することは困難であること
はわかっており、主戦場を2009年5月から施行される改正検
察審査会法を利用し、検察審査会に決めていたのです。改正法で
あれば、今まで検察審査会の権限では起訴できなかった被疑者を
強制起訴できるようになったからです。それに検察審査会は、審
査員の選定、審査の状況など、すべてが非公開であり、何かを仕
掛けるには好都合だからです。
しかし、検察審査会は合議制であり、11人中8人が賛成しな
いと「起訴相当」議決を出せないのです。そこで自民党、官僚機
構、そして民主党の反小沢グループは、メディアまで味方につけ
て、次の方策を講じたのです。
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1.検察は、小沢氏の秘書をことごとく逮捕・起訴してその取
り調べ状況をリークして小沢氏の評判を落とす。
2.小沢氏を取り調べることになる東京第5検察審査会の審査
員選定の段階から工作し、若者中心に選定する。
3.別の群で、小沢審査会のなりすまし審査員になる候補者を
複数選定し、東京地裁に振込口座を登録させる。
3.某市民団体が小沢氏を告発し、検察はそれを受理して小沢
氏を取り調べ、嫌疑不十分で不起訴処分にする。
4.その不起訴処分を不服とし、某市民団体が小沢氏を検察審
査会に告発し、検察審査会での審査を決定する。
5.東京第5検察審査会で小沢事件を審査し、なりすまし審査
員を潜入させ、起訴相当議決に審査を誘導する。
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ここにひとつ問題があります。検察審査会は11人による合議
制であり、果たして「起訴相当」議決に誘導できるかどうかとい
うことです。そこから「架空議決」説が出てくるのですが、これ
は最高裁にとっては相当なリスクがあります。
最高裁としては、ことが露見したさい、何らかの逃げ道を残し
ておく必要があります。そこで、次の5つの仕掛けを施して、こ
と足れりとしたのです。抹殺できなくても「半殺し」でも小沢氏
にはダメージを与えられると考えたのでしょう。
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1.政治意識の低い若者中心の審査員を集める
2.マスコミによる徹底的な小沢氏の評判落し
3.年配のなりすまし審査員による議論の誘導
4.検察寄りの審査補助員の選定とアドバイス
5.捏造捜査報告書作成と第5検察審への提出
―――――――――――――――――――――――――――――
この5つの仕掛けによって、小沢氏は東京第5検察審査会によ
り、1回目の「起訴相当」議決、2回目の「起訴議決」を受けて
います。計画は成功したのです。
検察官役の指定弁護士によって小沢氏は強制起訴され、裁判が
行われたのです。裁判は控訴審を含めて約2年間行われ、その結
果は「無罪」でしたが、それに追い打ちをかけたのは、野田首相
による解散総選挙です。この解散総選挙は、自民党と民主党の反
小沢グループが最後に放った究極の小沢潰しだったのです。
この不意打ち解散によって、小沢グループは復権のチャンスを
失い、7月の参院選でも惨敗して、小沢氏の「生活の党」は9人
の弱小政党になってしまっています。自民党と官僚機構、そして
民主党の反小沢グループの企んだ卑劣な「小沢潰し」はここまで
は成功したといえます。
しかし、彼らにとってひとつ大きな誤算があったのです。それ
は、この小沢事件が書籍やネットを中心に大きく取り上げられ、
いまだに疑惑の火が消えていないことです。
政権与党の自民党と官僚機構といえば、国家そのものです。そ
の国家が正しい改革を推し進め、既得権益を根底から打破しよう
といる一人の政治家を法律を捻じ曲げてまで、潰しにかかる。そ
して、本来ならそういう不正を許さず、それを多くの国民に知ら
せる役目を担っているマスコミが、権力の手先になってそれを伝
えようとしていないのです。
こんなことがこのままで済まされるはずはないのです。問題は
この企みの絵図を書き、実行を指令し、工作をした司令塔はどこ
なのでしょうか。最初考えたのは財務省でしたが、そうではない
ようです。それなら検察かというとこれも違うと思います。明日
からEJはこの問題を鋭意追及していくことにします。
─── [自民党でいいのか/89]
≪画像および関連情報≫
●民主党小沢支配はなぜ悪いか?/山口一臣氏/2009.9
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いちばん最初に漏れてきたのが小沢一郎民主党代表代行の幹
事長就任だった。振り返れば2007年の参院選を指揮して
与野党逆転に持ち込み、先の衆院選で単独過半数を制し、政
権交代を成し遂げた最大の功労者だ。政権の長期安定を賭け
た来年の参院選への備えを考えれば、わたしのような素人で
も理解できるきわめて妥当な人事だと思う。にもかかわらず
翌日の新聞はどこも判で押したように「党内には権力の二重
構造を懸念する声が広がっている」という趣旨のことが書か
れていた。わたしの見た限り、「権力の二重構造」という文
言を使っていない新聞はひとつもなかった。ところが、いっ
たい党内の誰が「懸念」を表明しているのか、どこを読んで
も書いていない。かろうじて「中堅、若手」とか「小沢氏と
距離をおくグループ」といった表現があるが、それだけだ。
要は、匿名の不満分子が文句を言っているという話なのだ。
だとすると、果してそれを報じる価値があるのだろうか、と
いう疑問がわく。どんな組織にも不満分子はいるし、下っ端
が酒を飲みながら上司の悪口を言うのはサラリーマン社会の
ごくありふれた風景だ。新聞がことさら取り上げることでも
ないだろう。また、組織が何らかの決定をしたとき、その決
定に対する「懸念」があるのも当然だ。将来に対して何も懸
念も不安もないほうがおかしい。もし匿名の「中堅、若手」
ではなく、岡田克也氏や菅直人氏といった幹部クラスが小沢
氏の幹事長就任に対して「懸念」を表明しているというなら
話は別だ。ところが、そんな話はどこにもない。要は、サラ
リーマンの飲み屋の愚痴レベルの話なのだ。
──「THE JOURNAL」 http://bit.ly/Y0ARX
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