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米国占領下の検閲を取り上げたNHKクローズアップ現代の衝撃
http://blog.goo.ne.jp/ichimurasan2006/c/8785f987237e36ed8a24098d41b93d6e
★「天木直人氏の視点ー(2013/11/06)」★ :本音言いまっせー
偶然目にした昨晩(11月5日夜)のNHKクローズアップ現代は衝撃だった。
これは国民必見の番組だ。
NHKも時としてこういう素晴らしい調査報道をするから捨てたものではない。
安倍人事に塗り固められる来年以降のNHKに、このような番組が作れるのだろうか。
あるいはうがった見方をすれば、このような番組はこれからは二度と作れなくなる、
放映できなくなる、だからその前に流して国民に伝えておきたい、という今のNHKスタッフの、
無言のメッセージではなかったか、そう思わせる前代未聞の番組であった。
それは日本人が日本人を米国に売り飛ばすという米国占領下のあまりにも苛酷で悲しい当時の
日本の状況を、もはやすっかり占領時代を知らなくなった今の国民に教えてくれる番組である。
すなわちその番組は、日本人でありながら、
米国に雇われて日本人の通信文書を検閲していた4000名余の日本人検閲官の実態を、
生き残った検閲官やその遺族のインタビューを通じて浮き彫りにした番組だ。
インタビューする側も、インタビューされる側も、つらく悲しい作業であったに違いない。
だからこそ、それを見る我々は、その番組を最大限生かして、
いまも占領下に置かれているも同然の日本を自立させなければいけないのだ。
そこには売国奴を自覚しながら自らの意志で売国奴の役割を果たした日本人検閲官の苦悩が
見事に描かれている。
クローズアップ現代を担当するおなじみの国谷裕子キャスターに答えて、
これもおなじみの日米関係の専門家である春名幹男名古屋大学教授が解説していた。
旧憲法下では検閲は当然のように認められていた。
日本人検察官がこうして検閲の誤りを自覚して反省し、告白するようになったのは、
やはり民主憲法ができたおかげであると。
そんなきれいごとで誤魔化してはいけない。
当時の日本人検察官の多くは民主憲法を知った上で、
自らの意志で日本人検察官として米国に雇われたのだ。
その罪の意識があるからこそ、
今でも日本人検察官であった事をそのほとんどが隠し続けるのだ。
インタビューに応じた日本人検察官は文字通り勇気ある告白者であり告発者なのである。
この番組で分かることは、
日本人検察官たちはいずれも経済的にも知的水準において普通の日本人より水準が高い日本人だということだ。
米国の要求する検閲に応えられるのはそれにふさわしい能力が求められるからだ。
そして米国の期待に応えればそれに見合った報酬と厚遇を与えられ、
その後は日本の社会で高い地位につく。
それはそっくりそのまま今の日本に当てはまるのではないか。
いまの日本人の中にも、かつての日本人検閲官の役割を果たしている日本人が社会的地位の高い人々の中に
多数存在しているのではないか。
そして私がこのNHKのクローズアップ現代でもっとも驚いた事は、
米国がこの日本人検閲官を通じて集めた情報を基に、日本と日本人の分析を極め、
それを日本占領に有効に使っていたという事実だ。
その調査と分析の広さと深さにあらてめて驚く。
竹やり一本で戦えという精神論だけで玉砕を命じた日本の指導者との力量の違いはあまりにも大きい。
そしてこの事も今の日米関係とまったく同じだ。
米国は当時以上に日本の事情を把握しているに違いない。
そしてその米国に向かい合う日本の指導者たちの力量不足とこころざしの低さは当時のままだ。
いやはるかに劣っている。
それは安倍晋三が岸信介に比べはるかに劣っていること一つを見てもあきらかだ。
クローズアップ現代が我々国民に訴えているもの。
それは、売国的なだけの無能のこの国の指導者たちを許してはいけない、
我々の手で対米自立を目指さなければならないという事に違いない。
◇
知られざる“同胞監視” 〜GHQ・日本人検閲官たちの告白 〜
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3425.html
NHK クローズアップ現代
世界中で、政府の要人や市民の電話盗聴を行っていた疑惑が連日報じられているアメリカ。およそ70年前、終戦直後に大規模な電話盗聴や郵便検閲を、日本でも行っていた事実を伝える資料が、今年、憲政資料館で見つかった。第二次大戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の秘密機関が、多くの日本人を使って、全国を行き交う手紙を秘密裏に開封し調べていた実態と、その作業を担っていた日本人4000人の名簿が、早稲田大学の調査で明らかになったのだ。GHQの秘密機関「CCD」(Civil Censorship Division)が、終戦直後から1949年まで、日本の世論、反米の思想や動き、占領政策の効果などを極秘に調査。GHQは徹底して事実を秘匿し、検閲に関わった多くの日本人たちも、“敵国”へ協力していた負い目から、そうした体験はほとんど語られず“同胞監視”の真相は闇に包まれてきた。今回取材班は、発見された名簿を元に当事者の証言を収集。見えてきたのは、アメリカの秘密機関による諜報活動の実像と、検閲を手がけた人たちの苦渋の決断、戦後70年近く背負ってきた苦悩だった。戦争の知られざる一面を紐解く
動画⇒http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3425.html
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