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2013-11-05
韓国の朴槿恵大統領の日本批判はとどまるところを知らず、益々エスカレートさせています。歴史認識問題や「従軍慰安婦」に関して、英仏のメディアにも不満をぶちまけています。一国のトップの発言としては、些か常軌を逸しています。
東京新聞は、昨日付で次のように報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013110502000110.html)
韓国大統領「ドイツを見習え」 英仏メディアで日本政府批判
【ソウル=辻渕智之】韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が四日の英BBC放送(電子版)と二日付フランス紙フィガロのインタビューで、日本政府の歴史認識や慰安婦問題への対応を相次ぎ批判した。
朴氏はBBCで「慰安婦問題が解決されず、日本の一部の指導者が歴史認識を変えないなら、(日韓)首脳会談はしない方がましだ」と主張。「『日本に過ちはない』と謝罪もせずに苦痛を受けた人たちを冒とくし続ける状況では、(会談しても)何一つ得るものはない」と語った。
フィガロでは「欧州統合は、ドイツが歴史の過ちに前向きな態度を示したので可能だった。日本も欧州統合の過程をよく研究してみる必要がある」と強調した。
朴氏は西欧歴訪中で、訪問前にインタビューに応じた。二月の就任以来、日本メディアのインタビューに応じない半面、米紙にも日本批判の発言をし、米中の外遊時や訪韓する外国高官にも同様の発言を続けている。
よく解らない発言です。朴槿恵大統領は日本政府の歴史認識などを批判しますが、父親の朴正熙大統領は「高木正雄」という日本人名を持つ関東軍の軍人でした。戦後に日韓基本条約の締結を行い、「漢江の奇跡」と呼ばれる高度経済成長へ導いたこともよく知られています。
いわゆる従軍慰安婦問題も、この日韓基本条約の締結で解決済みというのが日韓両政府の認識でした。(韓国では司法権が強いので、個人賠償は条約の範囲外という解釈が一部でなされていますが…) 韓国は日本の援助で豊かになることが出来たわけです。
戦時賠償だから当然だと韓国の人たちは言うでしょうが、日本人からすれば韓国は日本の一部でしたから、何故戦勝国の立場を採るのか合点が行きません。そういう話になると、韓国併合の経緯まで遡ることになりますから、中々大変です。
日韓関係の経緯やその是非は別として、朴槿恵大統領は日本の歴史認識等を批判すればするほど、自分の父親を貶めることになります。韓国人は儒教精神で「孝」を重んじるはずですが、この辺はどう考えているのでしょうか?
経済政策の失敗や不正選挙疑惑で朴大統領の支持率は低下しており、それを挽回するために日本叩きをしているのでしょうが、その結果父親の功績を台無しにしてしまっています。朴正熙の娘だから支持されて大統領になれたのですから、これでは自己を否定していることになります。
記事の中で朴大統領は、「『日本に過ちはない』と謝罪もせずに苦痛を受けた人たちを冒とくし続ける状況では、(会談しても)何一つ得るものはない」と語ったとありますが、これは語るに落ちたと言うべきで、首脳会談が自らのマイナスにしかならないことを白状しています。
「ドイツを見習え」とも言っていますが、これは日本の歴史認識を批判する際によく使われる常套句です。ですが、ドイツは歴史を直視することを避けていますから、これは実は可笑しな要求なのです。
ナチス・ドイツの行為は全く容認出来ないという点で、ドイツ国内も他国も歴史認識で一致しています。ではドイツ政府はどう責任を取って歴史と向き合って来たのかと言えば、「あの時代は異常で、本来のドイツとは関係がない」という唖然とするもので、ナチス・ドイツはドイツとは無関係として切り捨てています。
日本で言えば、満州事変から終戦までは本来の日本ではないとして、歴史から抹殺するようなものです。我が日本はそんなことはしていませんが、同じことをやれと言うのでしょうか?
歴史認識はともかくとして、戦後ドイツはイスラエルに対して膨大な賠償金を支払い続けていますから、日本も同じようにしろと言いたいのかも知れません。しかしナチスは、自国民であるユダヤ人らを強制収容所に入れてガス室で殺したということになっていますから、日本の場合と中身が異なります。
こうした見方には異論もあると思いますが、筆者から見れば朴大統領の言動はハチャメチャです。安倍政権の方針を是認するつもりは全くありませんが、これでは取り付く島がなく、関係改善は難しいでしょう。
さすがに韓国内でも朴大統領の反日姿勢に対しては、「やり過ぎだ」という声が上がっています。日韓は経済的に緊密に結びついており、悪影響が出ているからです。特に観光業界は、日本人旅行者の激減で悲鳴を上げています。
朴槿恵も安倍晋三も統一教会シンパで馬が合うと思われていただけに、予想外の展開になっています。米国戦争屋の思惑が外れた形で、それだけ米国の力が衰えているのでしょう。
米国のバイデン副大統領が12月初旬に日中韓3カ国を歴訪するそうですが、ギクシャクする日中・日韓関係を修復するのが一つの狙いと思われます。アーミテージら戦争屋は、安倍政権だけに文句を言わず、朴大統領にも「いい加減にしろ」と凄むべきです。もうそんな力すらないのでしょうか?
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