http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/765.html
Tweet |
http://www.amakiblog.com/archives/2013/11/03/
2013年11月03日
きょう11月3日の毎日新聞に「教えて!池上さん」というコラムがあった。
そこで池上さんが、なぜ日本政府はこれまで反対してきた国連の核不使用共同声明に突然参加するという方向転換をしたのかを解説している。
それは「唯一の被爆国が賛成しないのはおかしい」という批判にさらされてこれ以上反対を続ける事が出来なかったからだという。
そこまでは池上さんに解説してもらわなくてもわかる。
問題は賛成することと「核の傘」という政策を両立させることがどうしてできたかだ。
なぜなら日本政府は「核の傘」の基本政策は変えていないからだ。
ここのところを池上さんは次のように答えている。
「・・・今回の声明の中に『核兵器を減らそうというすべての取り組みを支持する』という文章を入れることを条件に、賛成に回りました。アメリカに守ってもらうけれど、でも核兵器は減らしましょう、という方針にしたのです・・・」
確かにこの共同声明の案文追加(修正?)が認められたから賛成したのだと、当時の報道はこぞって書いていた。
しかし池上さんのこの解説は解説になっていない。
当時の報道を繰り返しているだけだ。
この案文追加(修正)のどこが賛成に回るだけの重要な意味を持っているか、そこを解説してもらわなければ訳が分からない。
そしてこれはおそらく担当した外務官僚以外にわかるものは誰もいないに違いない。
メディアも国民も、そして池上さんもわからないのだ。
こんな文章を追加(修正)するだけで賛成できるのならとっくの昔にそう交渉し、それを実現して賛同できたはずだ。
はじめから賛同しておけば批判もされず、日本の国際的評判も傷つかずに済んだはずだ。
池上さんはむつかしい事を言わずにこう解説すべきだ。
世界や国内の批判に負けて賛成にまわった、ただそれだけが理由だ、と。
外務官僚のやっていることはその程度のことなのである(了)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。