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2013/11/03 00:10
先般、山本太郎参議院議員が天皇の手紙を渡したことについて、2つのエントリーをしました。
「山本太郎議員、参議院を除名? 暗黒時代の先取り」
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-879.html
「山本太郎議員、天皇へ手紙渡す 自民党こそ天皇の政治利用を止めよ!」
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-878.html
山本太郎議員の行動が軽率であり、議員として憲法を理解しているのか、天皇の権威を利用しようということは議員としてどうなのか、という指摘は誠にもってその通りです。
タレント議員なんて、こんなものかという指摘も山本太郎議員の行動を見ていれば、離婚問題なども含め、「未熟」を感じさせるものです。
(それでも東国原氏よりは何倍もましだと思いますが。)
しかし、それでも私は山本太郎議員を応援します。
議員辞職などすべきではありません。山本太郎議員のしたことは、今後の行動において、このミスを挽回するべきであり、それができれば何の問題もありません。
それ以上に山本太郎議員へのバッシングの方こそ非常に問題です。
赤旗新聞に共産党志位委員長のコメントが掲載されていますが、非常に簡単なものです。
「国会議員が、憲法上の存在である天皇に対して、政治的対応を求める行動をとるというのは、『天皇は、国政に関する権能を有しない』としている憲法を知らない者の行動だと思います」
これだけです。何故、共産党が極右精力によるバッシングを批判できないのでしょうか。
朝日新聞には、山口二郎氏のコメントが掲載されていていましたが、自民党こそ天皇を政治利用しているにも拘わらず不公平だという指摘は誠にもってその通りです。
自民党による天皇の政治利用こそ悪質なのです。
共産党のコメントがこの点について抜け落ちていることが理解できません。
もっとも共産党は、大分以前から天皇制については黙りになりました。その理由は天皇制の問題は当面の課題ではないとしてすっぽりと落としてしまったことが背景にあります。
私からすれば、どう考えても天皇制の問題は避けて通れない問題です。
「新自由主義(構造)改革と天皇制」
http://inotoru.blog.fc2.com/blog-entry-481.html
天皇の政治利用を批判しても集票には直結せず、場合によっては票を減らすこともあるかもしれませんが、この問題を避けて通ることは共産党の本分に反しているのではないでしょうか。
今の自民党政権が天皇を政治利用している現状を放置すれば戦前のような暗黒社会が到来することは間違いありません。
今回の山本太郎議員の問題は、逆にこれを政治利用した天皇の神格化を企む極右勢力による山本太郎議員への見せしめと天皇の元首化に反対する勢力の封じ込めなのです。
天皇の問題を持ち出せば反対できない政治状況を作り出すことができる、これが一番、恐ろしいことなのです。
何故、共産党までもが、この極右勢力の片棒を担ごうとするのか、山本太郎議員の問題を指摘するだけではあまりにセンスが悪すぎます。
山本太郎参議院議員が憲法上の天皇の地位を理解せずに行動したことは問題、しかし、それを逆手にとった極右勢力の天皇の神格化の問題は全く次元が異なるのですから、断固としてその点を批判しなければならないはずだし、それについて黙りであるなら片棒を担いでいると批判されて然るべきです。
その意味からいっても、私は参議院による懲罰、例えそれが戒告であったとしても賛同することはできません。
与党自民党をはじめとして天皇の政治利用を推進している勢力による懲罰だからです。
山本太郎参議院議員を応援します。
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