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<転載> Fú róng zhèn (独りファシズム)
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/751.html
投稿者 彼岸楼 日時 2013 年 11 月 03 日 01:59:58: njbqC.Mf1PyZ2
 


 Fú róng zhèn  [独りファシズム]
 Author:Yukino  2013/11/03 00:05
 http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-date-201311.html


 <引用開始>

政治学者のS・ウォーリンは現在社会を「反転した全体主義」(inverted totalitarianism) と分析したのだが、それはつまり巨大資本が国家議会に従属するのではなく、国家議会が巨大資本に従属するという倒錯であり、政治の下部構造である暴力組織が政治の上部構造と化したナチス・ドイツの様相を意味するのである。

未だ民衆は政策が代表議員によって決定されると錯誤しているのだけれど、国会審議によって可決される「議員立法」は極僅かであり、80%以上が官僚機構によって策定される「内閣立法」であることは繰り返し論述したとおりだ。

さらに法案群は日本経団連政党評価表、日米経済調和対話、中韓や宗教法人ロビーによって調整されるのであり、民意が反映される余地はゼロに等しい。この図式はALEC(全米立法交流評議会=経済者と政界者が共謀して法律を策定する機構)によって州法の大半が整備される米国社会の相似と言えるだろう。

国家議会とは民主主義という虚構のドラマトゥルギー(演劇の仕掛け))に過ぎないのであり、国政議員とは「初心者歓迎。誰でもできる簡単なお仕事です」なのであり、世襲者やスポーツ選手やタレント上がりなどスター・システム(メディア装置)の排出物が跋扈しているとおり、むしろ知性と人倫の欠落こそが要件なのであり、本質としてこの社会において「政治」という概念は成立しえないのである。

あらためて我々はヒエラルキーを直視すべきだろう。体系はすでに階層化された抑圧世界なのであり、Ruling Class(支配階級)として投資集団が睥睨し > Governing Class(統治階級)として多国籍企業が圧倒し > Noble Class(貴族階級)として官吏機構が屹立し > Upper Class(上流階級)として政治集団あるいは報道集団が君臨し > Middle – Lower Class(中・下流階級)として一般国民が従属し > Servile Class(奴隷階級)として非正規者が隷属している。

このシェーマ(俯瞰図)において国家議会は触媒に過ぎないのであり、暴力集団が国家中枢を担うという「反転した全体主義」そのままの構造であり、換言するならば「政治的暴力がおぞましい合理性とともに展開されるナチ的状況」なのだ。

彼らのエートス(根底精神)とはある種の「汎優性主義」であり、つまり「この私は他人より生存に値する」という信念であり、それこそが個人の生存を無制限に階層序列化するイデオロギーの本質である。

いよいよ特定秘密保護法案が審議入りするのだが、これにより原発関連の情報群も秘密化されるとおり、今後は汚染マップ、住民の被曝、健康被害、経済被害など情報の公開だけではなく、それへのアクセスや開示要求すらも罰則化されるのであり、デモや抗議活動の参加や呼びかけも、この様な分析記事すらも、煽動行為として処罰することが可能となるのだ。

さらに弾圧のモチベーションは外圧によって強化されているのであり、すでにTPP(自由貿易構想)の主要条項が秘密化されているとおり、外資の規制緩和や関税障壁の撤廃によって国民経済が被る天文学的損失についての報道や論述なども一緒くたに厳罰化しようというのだから、それはまさにM・フリードマンが提唱した「平時では不可能な改革を混乱に乗じ一挙に達成する」というショック・ドクトリンの定式そのものである。

対峙しているものは「残酷の組織化とエスカレーション」であり、「セキュリティの脅威」であり、いずれ抵抗は卵の状態で除去されるのだ。

何度でもくりかえすが、暗黒法の施行は社会資本の独占を狙う官吏機構と、自由貿易による経済植民地化の完成を目指すグローバル資本の共謀であり、つまるところ武装主義政治の究極的な進化なのである。

おそらく我々は戦争をも上回る悲惨を体験することになるだろう。

戦争がどれほどの人間を抹殺したところで、それは当事者世代だけに止まるのだけれど、「ゲノム不安定性」という核の悪夢は無限連鎖的に次世代遺伝子を破壊し続けるのであり、これまでニンゲンという種が経験したことのない世界を現出させるのだ。

行政府がウクライナの事故を凌ぐと公式に表明しているとおり、やがて災禍は放射線量と人口密度に比例して訪れるのだが、もはや我々は有責者を罰することも、補償を求めることも、社会資本の再配分を構想することも、それを議論することも、声を上げることすらできないのである。

日々ごとに心理的圧迫感が高まり、どう生きていくべきか途方に暮れたりするのだが、自分は今後人間的であることを止めようと考えている。

すでに生命は理性の領域ではなく本能の領域に拠るのであり、モラルよりも察知力が問われるのであり、「豚のように生き抜け」という言葉のとおり、今後あなた方も市民的規範や公式的倫理に縛られることなく、誰に後ろ指を指されようが、不恰好で惨めであろうが、友人や知人に関係を断たれようが、卑怯だと謗りを受けようが、軽蔑されツバを吐かれようが、あらゆる予定調和を裏切り、ひたすら自身と家族のことだけを考えて行けば良いのだ。

                           THEME | GENRE 政治・経済

 <引用終了>


 [コメント]:(我々)市井の民が映画『Fú róng zhèn(芙蓉鎮)』から学ぶべきは、おそらく「豚のように生き抜け」と云うことなのかも知れません。


 

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コメント
 
01. 彼岸楼 2013年11月03日 02:06:42 : njbqC.Mf1PyZ2 : DT4nOwbaa2

 表題が文字化けしていますが、正しくはFú róng zhèn(独りファシズム)となります。

 失礼いたしました。


02. 2013年11月03日 19:31:02 : rH0jAFWx9I
著者の折角の論究であるが、「豚」である必要はない。いや家畜であること自体をやめるのでなければならない。人畜をもやめる・・・。

一人前の立派な人畜、一国一城の人畜。そうなれよと教育されてきたわけだが。核変異絶滅の現実世界の段階、に、日本から真っ先に、突入してしまった以上、核を嗅ぎ分ける覚力を身に着けた「野生」は、必要ではあっても二三世代の間の気休めに過ぎない。

失われた遺伝子は失われたのであって、滅びなかった残りのものから薄まったものから再生できるわけではな。また何か新しいものが誕生するわけでもない。残り水は幾ら掻き回しても水であってただ汚れていくだけだ。

サルはヒトを産み出すことができたのは、ほかでもない、ヒトがサルだったからである。ヒトが産みだせたのは、欲バカと悪魔と善良な人畜とサル、あと何であっただろう・・・。放射能禍のなかでヒトが進化しうるのは脳内だけだ。あらゆる叡智とエネルギーを投入して、人工核種が無かった昔を再現しようと努力しながら死に絶えゆく人生・・・。


「豚」ではないところの「野生」の何かは、生物学的な死を早々に迎えるまでの間、ヒトを絶滅させたものとなお、格闘する。みなが知るまで格闘する。つまり観念世界での格闘をしつづけることをやめない。国家資本主義=国家社会主義となった世界政府のもとでなお、その死滅とともに死滅しながらその「エリート」による死滅政策を批判し続ける。

それともなにか、「豚」とは そのような悪無限から飛び越え出た何かなのか。いままでの「人間」ではないところの人間、今までの社会性を捨てたところの社会的生き物。核世界国家主義からの超脱は、物質=観念として個人からおこなわれる。そのためにはサルがヒトとなる時に「獲得」した推進力をすてなければいけない。肉食欲。放射線の影響を受ける蛋白質というDNA形式とは別の生き物が後を継ぐであろうか?どのみちヒトに残されたみちは昔と同じ安全条件を探し求める生き方=死に方でしかない。無視をしても油断をしてもあっという間に寿命を縮める世界が残されたばかばかしさ。



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