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2013年11月 2日
山本太郎氏の天皇観は、多くの人々と同じように、天皇を政治的範疇で捉えていることは明らかであり、その意味で、今回の直訴案件は方向違い、見当違いである。
先祖たちは天皇を政治性から遠ざけていたからだ。
その意味で、昔、打ち首や切腹を覚悟で直訴状をお殿様に手渡したこととは大いに意味が異なっている。
やらない方がよかったに決まっているのだが、今回の場合は、山本議員の行為の是非や、議員資格の剥奪問題をあげつらうのが権力側の“陥穽(わな)”であることを言いたい。
この案件を山本議員の罷免につなげようとする自民党議員の姿勢は悪辣(あくらつ)である。
自民党の下村博文文科相は閣議後会見で「議員辞職ものだ。政治利用そのものだ」と批判し、野田聖子総務会長は「ご自身の政治パフォーマンスに、わたしたちの天皇陛下を利用した事実ではなかろうかと。自身が責任を取るべきだと思います」と述べた。
ちょっと待て、どの面下げてそんなことを言うのだ。
自民党の幹部連中よ、お前らにそれを言う資格があるのか?
憤怒に堪えないのは、TPPや国家戦略特区、消費税増税など、国家を傾ける政策三昧に明け暮れながら、それをごまかすために“国政偽装”に奔走している自民党に、皇室を口にする資格がないことは歴然としている。
天皇陛下に対する直訴状は皇室に対する敵対行為ではないが、間違いなく政治行為であり、方向違いであるから厳に慎むべきであると考える。
だが、外資(多国籍企業)や富裕層優遇政策だけに特化し、国民(臣民)の竈(かまど)の火を絶やそうとしている自民党に、天皇家への尊崇の気持ちがあろうはずもない。
それどころか、日本の国体を破壊するTPP、 国家戦略特区などのフリードマン政策を見る限りにおいて、自公政権が皇室の崩壊を企んでいることは疑うべくもない。
自民党員による山本太郎氏バッシングは、天皇家に対する不遜行為ではなく、自分たちが牽引している政策を山本議員が痛烈に批判しているからに他ならない。
つまり、皇室の権威や聖域性を政治利用して、政敵を葬ろうとしているのは自民党側なのである。
山本太郎議員が唱えるTPP批判や特定秘密保護法案批判は、全く正しい。
多くの人たちが、山本議員の頑張りでまっとうな認識を得ている状況がある。
それだけに自民党側(権力側)にとっては山本議員は大きな脅威なのである。
この案件が自民党やマスコミにクローズアップされているのは、TPPや特定秘密保護法案などをきちんと批判し続ける影響力のある人物を失脚させるためである。
権力は山本太郎議員の口封じを狙っている。
山本太郎議員は徹底的に庶民の側に立って、危ない政策をたんたんと批判し続けている。
これは植草一秀氏が不当な濡れ衣を着せられた状況と似ている。
間違った政策を弾劾し続ける国民的良心があり、これがこういうバッシングを受けるのである。
この案件は、権力側による政敵叩きそのものだ。
その部分を忘れてはならない。
日本人のクズどもは自民党の幹部連中である。
クズたちが、これ見よがしに皇室の名を語ることこそが不敬なのだ。
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