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http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20131101-OYT1T01424.htm
国会議員としての自覚が果たしてどこまであるのだろう。その資質を疑うしかない。あきれた行動である。
山本太郎参院議員が先月31日に東京・元赤坂の赤坂御苑で開かれた秋の園遊会で、天皇陛下に直接手紙を手渡した前代未聞の問題だ。手紙は侍従長が引き取った。
山本氏によると、手紙は東京電力福島第一原発事故に関する東日本の子どもたちの健康被害や現場の作業員の労働環境についてだった。「現実を陛下に知っていただきたいとしたためた」という。
しかし、国会議員なら、原発を巡る問題は、国会の質疑の場で取り上げるのが筋だ。山本氏の行為自体、「天皇の政治利用」と非難されて当然である。
菅官房長官が「手紙を渡すことがその場にふさわしいかどうか、常識的な線引きがある」と不快感を示し、与野党から一斉に「国会議員として常軌を逸する行為だ」といった批判が噴出したのも、無理はない。
元俳優の山本氏は、今年7月の参院選で「脱原発」を訴えて東京選挙区から無所属で出馬し、初当選した。原発再稼働反対派の急先鋒せんぽうとして知られる。自らの政治姿勢をアピールするために、手紙を手渡したのではないか。
山本氏は、「ルールに反しているという意識はなかった」という。「マスコミが騒ぐから政治利用にされてしまう。政治利用しているのはマスコミのほうだ」と報道に責任を転嫁している。
だが、園遊会に参列できるのは、ごく限られた人だけである。山本氏も参院議員だから招待された。報道カメラの前で、国会議員としての地位を利用して天皇陛下に「請願」したからこそ、騒がれる事態になったのである。
そもそも、山本氏は、手紙で原発の問題を伝えて、どうするつもりだったのだろう。
憲法上、天皇は政治的な権能を持たない。主権在民の原則をもってしても、奇っ怪極まる行動と言わざるを得ない。
自分のとった行為の意味がわからず、どんな影響を及ぼすかも想像できない人物が、国会議員であることには驚くばかりだ。
参院議院運営委員会は、山本氏からの事情聴取を踏まえて、国会議員としてのあるまじき行為であり、再発防止について議論が必要だとの認識で一致した。
処分については結論は出なかったが、山本氏のような行為を黙認するわけにはいくまい。
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