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2013年11月01日
産経新聞が率先して山本参議院議員の行為に対し、積極的で情熱的取材報道をしている。すべてが産経記者の質問ではないが、特集のような扱いで報じているのは産経なので、記者連中と山本議員のやりとりから、マスメディアが山本議員の口から、何を引きだそうとしたのか、洗い出してみよう。以下で示す記者連中の質問は、産経新聞の「山本太郎会見1〜6」を参照した。記者連中の質問だけを抽出、羅列したものだから、真意の伝わりにくい質問の流れもあるが、敢えて産経新聞の報道通り抽出した。出来得ることなら、各質問を行ったメディアが判ると、もっと意味が深いのだが、残念ながら、記者クラブ連中は、誰が質問したかも、ヘタレ故に公表することはないだろ。
山本議員の口から不用意な発言を引き出そう、と躍起になっている記者連中の浅ましい姿を彷彿とする質問集である。(*――の後が質問)
≪ 山本太郎会見詳報
−−園遊会での出来事について説明してください
−−内容は
−−手紙は前から準備していたのか
−−国会議員という立場で手紙を出すことが政治利用にあたるのではないかという指摘がある
−−パフォーマンスじゃないですか
−−単なる、政治パフォーマンスにしかみえない
−−天皇陛下を政治利用したことにはつながらないか
−−なぜつながらないのですか
−−それについて、なぜ政治利用でないと言い切れるのか根拠がよく分からない
−−政治家だったら何をしてもいいということか
−−陛下とやりとりがあったら教えてください
−−何と
−−陛下からは
−−分量は
−−便せんに何枚ぐらいか
−−1枚につながった
−−巻紙に筆で
−−現状を伝えたいというのは分かったのですが、陛下にどうしてもらいたかったのか
−−陛下は何かおっしゃいました
−−受け取ったのは侍従長か
−−なぜ陛下だったのか
−−なぜ天皇陛下だった
−−陛下は山本議員の中では特別ではないんですか
−−足尾銅山鉱毒事件があって、国会議員の田中正造が天皇陛下に同じように直訴した。それは、いまでも歴史的にたたえられている。今回の手渡しで、ツイッター上では平成の田中正造という評価がある。田中正造のことは意識したか
−−直訴をして何かしてほしいということか
−−足尾銅山の鉱毒事件よりも今回は広がりが大きい。切羽詰まった感じがあったか
−−重ねて聞くが、きょうの行為については天皇の政治利用につながらないという認識ですね
−−陛下に対してお手紙を渡して、その先に知ってほしいという以上に何かしていただきたいという気持ちがあったのか
−−園遊会で渡すことによってこれだけ集まっている。政治的主張で陛下を利用という批判はおきるとおもいますが。それは当たらない
−−個人的な政治主張なわけですよね。
−−思い
−−思いを大事なことだと思ってみなさん政治活動をしている
−−そういう理由ではない
−−確認ですが、今回渡したのは、参院議員山本太郎としてお渡ししたという認識で良いか
−−直接天皇陛下に渡すことが参院議員の役割だとお考えですか
−−参院議員の役割をこえているとお考えですか、それとも参院議員の役割とは天皇陛下に直接伝えることだと思いますか
−−国会議員として情報発信していく手もあるが、あえて陛下に渡したというのは、そうすることでご自身の主張が注目を集めやすくなるだろうということをお考えなんでしょうか
−−手紙の一文だけでいいので教えて下さい
−−失礼にあたるかもしれないとは思わなかったか
−−禁じられていなければ、何をやってもいいということか
−−法律で禁じられていなければできるということですよね
−−外形的には政治利用であり、憲法にもかかわる問題だという認識はないか
≫(産経新聞抜粋)
山本太郎会見となっているが、一部吊るしあげ的な質問をぶつけている部分が目立つ。質問と云うより、質問を通じて天皇の政治利用の考えがあった、という言質を取りたいがための“罠”の質問集だ。正直、あの山本太郎としては上出来な受け答えだと言える。おそらく、法的、政治的アドバイスは充分に得ていたようである。質問の中には、悪意に満ち満ちたものと、助け舟的な質問が混在している点が興味深い。悪意の質問は以下の通り。
「単なる、政治パフォーマンスにしかみえない」
「天皇陛下を政治利用したことにはつながらないか」
「なぜつながらないのですか」
「それについて、なぜ政治利用でないと言い切れるのか根拠がよく分からない」
「政治家だったら何をしてもいいということか」 「なぜ陛下だったのか」
「なぜ天皇陛下だった」
「陛下は山本議員の中では特別ではないんですか」
「足尾銅山鉱毒事件があって、国会議員の田中正造が天皇陛下に同じように直訴した。それは、いまでも歴史的にたたえられている。今回の手渡しで、ツイッター上では平成の田中正造という評価がある。田中正造のことは意識したか 直訴をして何かしてほしいということか」
「足尾銅山の鉱毒事件よりも今回は広がりが大きい。切羽詰まった感じがあったか」
「重ねて聞くが、きょうの行為については天皇の政治利用につながらないという認識ですね」
「陛下に対してお手紙を渡して、その先に知ってほしいという以上に何かしていただきたいという気持ちがあったのか」
「園遊会で渡すことによってこれだけ集まっている。政治的主張で陛下を利用という批判はおきるとおもいますが。それは当たらない」
「個人的な政治主張なわけですよね。」
「思い」
「思いを大事なことだと思ってみなさん政治活動をしている」
「確認ですが、今回渡したのは、参院議員山本太郎としてお渡ししたという認識で良いか」
「直接天皇陛下に渡すことが参院議員の役割だとお考えですか」
「参院議員の役割をこえているとお考えですか、それとも参院議員の役割とは」
「天皇陛下に直接伝えることだと思いますか」
「国会議員として情報発信していく手もあるが、あえて陛下に渡したというのは、そうすることでご自身の主張が注目を集めやすくなるだろうということをお考えなんでしょうか」
「禁じられていなければ、何をやってもいいということか」
「法律で禁じられていなければできるということですよね」
「外形的には政治利用であり、憲法にもかかわる問題だという認識はないか」
以上
田中正造の精神で実行したとなると、田中正造氏は議員辞職した上で、天皇陛下に直訴した事に関連した毒を含む質問を投げかけられていたが、「意識というものは、はっきりといえば特にはないです。田中正造さんの存在は知っています。直訴されたということも知っています。当時も公害であったりとか、そういうものに苦しんでいる人たちがいて、やむにやまれずというか、本当にそのメッセージを伝えたいという部分で行動なされたと思います」と知っているが真似をしたとは答えていないのは、中々見事。ただのヤンチャ坊主なだけではないようだ。
たしかに、山本議員の陛下への手紙の手渡しは穏当な行為ではなかったが、不敬な行為と言うほどでもない。単に、過去に例がなかっただけである。安倍晋三の唐突に「主権回復の日」などと云う、それこそ政治パフォーマンスを強引に実施し、渋る宮内庁を無理矢理ねじ伏せた行為の方が、天皇の政治利用そのものではないのか。その時、マスメディアの腐れ記者どもは、安倍晋三に、天皇の政治利用について、直に尋ねた事があるのか?その挙句に、仕込み同然の万歳三唱を行うなど、完璧な「天皇の政治利用」に他ならない。
仮に、山本議員が、この突飛もない行為で、国会議員(主権者の意志で選出された)の資格に、何らかの懲罰を国会が与えるようだと、上述の安倍晋三の「主権回復の日」の開催と、陛下に式辞も賜わらなかった、無様な政治利用の方が、政権挙げての「天皇の政治利用」。議員辞職を勧告するに充分な憲法違反である。個人的に、山本太郎議院を支持しているわけではない、前例がないと云うだけで、議員の品位を傷つけたと云うのであれば、渋る天皇陛下を、己のパフォーマンスの為に政治利用し、そのお背中に向けて「万歳」したヤツこそ、不敬罪である。不敬罪は実在しないが、陛下が参拝も出来ない“靖国”に参拝して、何が天皇陛下様だ。真正右翼なら、大川周明、北一輝等々の思想を受け継ぐべきで、欧米礼賛などあってはならない。
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