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2013/11/01 06:24
秋の園遊会で参議院議員の山本太郎氏があろうことか天皇陛下に手紙を手渡した。山本氏は手紙を手渡したことに関して直に福一原発のことを訴えたかったと弁明しているが、一民間人でも許されることではないが、ましてや山本氏は現職の国会議員だ。
現職の国会議員が「天皇の政治利用」を禁じている憲法の規定を知らないでは済まされない。いかに山本氏が自分の行動と主張に正当性を確信していても、それは政治の場で展開して共感を獲得すべきであって、天皇陛下に直訴してどのような効果を得ようとしたのだろうか。
山本氏は記者たちに囲まれて「天皇陛下に手紙を直に手渡す不敬は承知しているが、自分の放射能被災者に対する思いの方が勝っていた」とジコチューな弁明をしていた。いやしくも国会議員なら国民に対して憲法規定の規範を示す立場にあり、国権の最高機関を構成する一員として憲法規定を具現化すべき立場であることを認識して身を律すべきとの認識を忘れてはならない。
たとえば私も官僚たちを批判し原子力ムラに巣食う人たちを批判しているが、個人的に面罵したことはないし、彼らを個人的に攻撃したこともない。そこは自ずと言論の場と司法の場と行政の場と自ずからなる立場があり、その分をわきまえて行動すべきだという自覚と認識を堅持しているつもりだ。
山本氏の無分別な行動は天皇の政治利用にあたる。明確な憲法違反だ。それを現職の国会議員が犯すとはあってはならないことだ。山本氏は自分の主張が正しければ何をやっても許されるという「唯我独尊」的な認識と行動を自戒・自制すべきだ。
さて、国会で問題とされて参議院で山本氏の行為を話し合うことになるという。国会議員が国会議員たる認識も規範も学習しないで政治家としての常識を承知しないままバッジをつけられる現行選挙制度は民主主義を根底から揺るがしかねない。有権者がどのような基準で投票先を選んでいるのか、その前に候補者選考過程を設ける必要があるのではないかと思わせる。
軽率にして自己中心的な行為は慎むべきだ。憲法を具現化すべき国権の最高機関に属する一員だという規範なき政治家は国会から去るべきだ。
理由が何であれ、山本氏の行為は正当化されない。厳しく批判されるべきだ。彼のジコチュー振りは彼の身を滅ぼすのではなく、脱原発運動そのものにもマイナスの影響を及ぼす。国民運動になっている脱原発の運動から、彼は排除されるべきだ。
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